曲がりシッポの別館

冴えないおやじのだらだらブログ

300 ギリシア・ペルシア戦争をソロプレー

 ボンサイゲームズの新作、「300 ギリシア・ペルシア戦争」を購入。
これは、紀元前499年のイオニアの反乱から449年の和約までの50年に及ぶ、ペルシアとギリシアとの戦争をテーマとしたゲームです。
以前ヒットした映画「300」の舞台でもあります。
エリア方式、カードドリブンで、駒は積み木とはいえ、駒自体には何の表記も無く、戦闘解決は、サイコロを振った内の一番大きな数を比べ大きいほうが勝ちで1個駒を削除してそれを繰り返すという豪快なシステムですが、これは、質と量という両軍の差を上手く表現しているんですよね。
 先日のミドルアースで対戦もしたのですが、ルールの適用を間違っていたので、ソロプレーで再挑戦しました。
1回目の遠征で、舟橋をかけ、ギリシアの重要都市ナクソスを落とすペルシア。
ギリシア側はギリシア人兵士の脱走カードでナクソスの陸軍を除去して非占領地として奪還の機会を図る。
2回目の遠征で、ペルシア軍は、大挙アテナイまで押し寄せ、不死隊カードまで使うも一度もギリシアに打撃を与えられないというサイの目の悪さ・・・

ここが勝負の分かれ目となり、テルマに上陸したギリシア陸軍に負け連絡線を絶たれテルマから先の部隊が除去されます(赤の四角に青のバッテンが付いたのが除去された駒を表しています)。
後は、ギリシアの陸、海部隊生産枠一杯使った状態で勝利得点振り切り状態に。
最後は、勝ちが確定して、駄目もとでセストスに上陸したら勝利、舟橋を除去とやりたい放題で終わってしまいました。

今までのプレーの感じではペルシア有利という印象だったのですが、初のギリシア側勝利が圧勝と実際どうなんでしょう?
まあ、以前のプレーはルールを間違っていましたし、ルールにギリシア側が有利な場合にペルシア側の海軍建造費をギリシア同様に安くするという調整案があるのを見ると実際は、ギリシア有利なのかな。
今回、アテナイでのサイの目がありえないほど悪かった(4以上の目が出ても4になるというペルシア軍へのルールがあります)というか、ギリシア側のサイの目が良過ぎた結果が大きかったのと、ギリシア側のカードを除去するというペルシア側の凶悪カードがあまり出なかったのが大きかったかと。
ペルシア側のサイの目調整も、質と量という両軍の違いを表していて上手く機能していると思います。
これを使うと、ギリシア側は、テルマ、果ては、セストス(補給都市での戦闘ではペルシアは5以上の目が出ても5とギリシアとの質の差が縮まります)への上陸という飛び道具で一発逆転という事も起こりえます。
逆に、「マルドニオスの騎馬部隊」と「不死隊」のカードを組み合わされると、ギリシア側はアテナイ等を守りきるのは困難になるでしょう。
このゲームは、日本人にはなじみの無いテーマを手軽に出来て面白いゲームだと思います。
 しかし、ヒッピアスのカードなんですが、「ギリシア軍プレーヤーの手札を全て見た上で1枚を選んで捨てる」って凶悪カードなんですが、ペルシアにマラトンの戦いを薦めて、結果、ペルシアが負けたってだけの人(wikiの記載だとそうとしか読めない)がこんなに凄いカードでいいのでしょうか?
逆に、ギリシア軍がペルシアのカードを1枚選んで捨ててもいいような気がしてなりません(苦笑