うまい焼酎を探して

2018-05-03

静寂の時

ゴールデンウィークまっただ中ですね。

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とうもろこし焼酎静寂の時」です。

こちらも蕎麦焼酎珠玉」に続く、高千穂酒造さんの一品になります。

この「静寂の時」の特徴は、なんといっても原料にとうもろこしが使用されていることですね。

これまで、麦、芋、米、黒糖蕎麦を原料とした焼酎をご紹介してきましたが、とうもろこしを原料とする焼酎は初めてになります。

とうもろこしを主原料とした蒸留酒として有名なのは、やはりバーボンウィスキーになりますでしょうか。

自分もかつては、I.W.ハーパーあたりを好んで飲んでいた時期もありました。

バーボンウィスキーの原料にはとうもろこしの他に麦が使用されており、アルコール度数も40度以上となっているようですが、「静寂の時」はとうもろこしのみを原料とされており、アルコール度数は25度に調整されています。

ただし熟成はバーボンウィスキーと同じく、樫樽でされています。

薄っすらと琥珀色なのは、樫樽によるものなのでしょうね。

やはり「静寂の時」は、バーボンウィスキーとは異なる生粋のとうもろこし焼酎ということになりますでしょうか。

ともあれとうもろこしという原料を、高千穂酒造さんが焼酎としてどう表現されているかがとても楽しみであります。

とうもろこし原料にとうもろこし麹・白麹の減圧蒸留で醸され、原酒を3年間樫樽で熟成し、南阿蘇の白川天然水仕上げの焼酎であります。

栓を開けますと、ややバーボンウィスキーにも似たなんとも言えない甘い香りがします。

このへんは、とうもろこし由来なんでしょうね。

それでは今宵も定番のロックでいただいてみましょう。

口に含みますと、やや酸味をおびたごくほんのりとしたフルーティーな甘味が口に広がります。

口当たりは、熟成酒らしい円みがあり優しいですね。

その後ドライビタターな味わいがゆっくりフェードインしてきます。

後味はドライビターな味わいが支配的な中、ほんのりとした甘味の余韻を残しながらスッとキレていきます。

ふむふむ、なかなかうまいです。

全体的には減圧蒸留らしいクセのないスッキリとした味わいで、長期熟成らしい円く優しい味わいとなっています。

しかしながら、とうもろこし由来と思われるコクがしっかりと味わえるうまい焼酎であります。

とうもろこしのみを原料とされていることで、しっかりとしたコクを育むことができているのではないかと思います。

このへんは、もしかすると高千穂酒造さんのねらいなのかもしれませんね。

時に”焼酎”とは、原料の持つ旨味を食すのとは違う別次元の表現できるツールのような気がします。

今回初めてとうもろこし焼酎を試してみて、焼酎は本当に面白いなとあらためて思うことができました。