うまい焼酎を探して

2017-01-28

佐藤 黒

今年ももう一ヵ月が過ぎ去ろうとしていますね。

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芋焼酎佐藤 黒」です。

前回の「佐藤 白」に引き続き、佐藤酒造さんの芋焼酎のご紹介となります。

白麹仕込みの「佐藤 白」は芋芋しいクセは少なく、優しく円やかでありながら深みのある味わいのうまい焼酎でした。

今回の「佐藤 黒」は、黒麹仕込みとなります。

佐藤 白」を試してみてその味わいをとても気に入ったので、「佐藤 黒」を試すのがとても楽しみでワクワクしますね。

原料は「」と同じく黄金千貫、常圧蒸留で醸された焼酎であります。

それでは開栓です。

香りは、芋芋しい甘い香りです。「」とほぼ同じようですね。

では定番のロックでいただいてみましょう。

口に含みますと、まずはほんのりとした芋の甘味が口いっぱいに広がります。

そして直後にドライ風味が押し寄せるように口の中を支配していきます。

口当たりは黒麹らしいガツンとインパクトがありますね。

後味は勢力的なドライな風味の中に、ビターな味わいとほのかな雑味が心地よく調和していきます。

そして最後に芋独特のあのなんとも言えない風味が鼻に抜けていきます。

おぉ!うまいですね〜

全体的にガツンとくるドライな黒麹らしい飲み応えに仕上がっていますね。

」とはまた別次元のビターでほんのりとした雑味の余韻が心地良くて、味わい深いうまい焼酎だと思います。

飲めば飲むほどに余韻がクセになりますね。

」と「」を飲み比べてみると、それぞれ深い味わいでありながらその味わいの違いがよくわかります。

」と「」好みは分かれると思いますが、個人的には「」の力強さに軍配です。

今回は”白麹仕込み”と”黒麹仕込み”のそれぞれの特徴を存分に楽しむことができました。

いや〜実に面白いですね!

佐藤酒造さんの術中に見事にハマった気がします。

焼酎は原料、麹、蒸留方法や熟成といった様々なものが、蔵人の思いの結晶となったものなんですね。

それを体験できる飲み手は、幸せなことだと思います。

2017-01-08

佐藤 白

明けましておめでとうございます。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

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芋焼酎佐藤 白」です。

今年最初にご紹介する焼酎になります。

久しぶりの芋焼酎のご紹介になりますね。

鹿児島県霧島市牧園町の佐藤酒造さんの一品です。

佐藤酒造さんの焼酎は、以前に「佐藤 麦」をご紹介させていただきました。

佐藤 麦」は味わいに深みのある麦チョコ風味の実にうまい麦焼酎でした。

自分のお気に入りの麦焼酎で、今では常備の焼酎となっております。

芋焼酎佐藤」は、本日ご紹介する「」と「」とがあります。

」は白麹仕込み、「」は黒麹仕込みとなっております。

今回は両方とも入手したので、「」はまた後日にご紹介したいと思います。

佐藤酒造さんの芋焼酎は、以前から試してみたいと思っていましたので、新年最初のこの焼酎がとても楽しみですね。

黄金千貫を原料に白麹・米麹仕込みの常圧蒸留で醸された焼酎であります。

それでは開栓してみましょう。

香りは、芋芋しい甘〜い香りしっかりと漂います。

それでは今年も定番のロックでいただいてみましょう。

口に含みますと、まずはほんのりと芋の甘味が口いっぱいに広がります。

口あたりは白麹らしい優しくとても円やかですね。

しばらくすると甘味の陰からほんのりとドライな風味が追いかけてきます。

後味は甘さと辛さがバランスよくコラボしながら、最後に芋の甘味?と思うような、なんとも言えない甘い風味が鼻に抜けていきます。

う〜ん、うまいですねぇ〜

全体的に芋芋しさはそれほど強くなくて、雑味も少なく白麹らしい優しい円やかな仕上がりとなっています。

しかしながら味わいはとても深く、後味の鼻に抜けるあの甘味がなんとも心地良いですね。

”芋”という原料の独特なクセを柔らかくして佐藤酒造さんならではの表現にされた、うまい芋焼酎だと思います。

次回「佐藤 黒」の開栓がますます楽しみになりました。

今回は四合瓶でしか入手できませんでしたが、できれば一升瓶で入手してもっとしっかり味わいたい焼酎ですね。

新年初めにふさわしいうまい焼酎を楽しむことができました。

今年一年もボチボチ更新して参りますので、どうぞよろしくお願いします。

2016-05-20

のみちょれ

新緑の美しい季節になりました。

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久しぶりの更新となりました。

芋焼酎のみちょれ」です。

大分県は臼杵市野津町の藤居酒造さんの一品です。

藤居酒造さんの焼酎は、以前に麦焼酎萬力屋」、「ふしぎ屋」をご紹介させていただきました。

いずれも氷点濾過を特徴とした、麦チョコ風味のうまい焼酎でした。

今回は藤居酒造さんの芋焼酎をご紹介します。

藤居酒造さんもいろいろなこだわりを持って焼酎造りをされておられますが、「のみちょれ」についてこだわられたのは、”熟成”のようです。

年間を通して安定した温度、湿度を持つ環境を求め、たどり着いたのが天然記念物に指定されている風連鍾乳洞を有する山中の洞窟なんだそうです。

そこを整備し焼酎貯蔵庫として甕で熟成されたのがこの「のみちょれ」なんだそうです。

”熟成”にこだわり洞窟を探し求めるとはすごいこだわりですね。

ちなみに”のみちょれ”の意味ですが、九州の方言で”ぐいっと飲み干してくれ”ということだそうです。

黄金千貫を原料に黒麹・米麹仕込み、常圧蒸留で洞窟甕熟成の芋焼酎であります。

栓を開けますと、甘〜い芋らしいよい香りがします。

それでは定番のロックでいただいてみましょう。

口に含みますと優しい芋の甘味が口いっぱいに広がります。

口当たりはとても優しく円やかですね。

洞窟甕貯蔵のなせる業なのでしょうか。

後味は芋の甘さと辛さがバランスよく訪れ、最後に芋の渋みをほんのりと余韻に残しながら、芋の芳ばしさが鼻に抜けていきます。

う〜ん、うまいですねぇ〜

口当たりは実に優しく円やかではあるんですが、芋の余韻がとてもしっかりとして心地よいうまい焼酎であります。

芋の甘味と雑味もほどよく、個人的にとても気に入りました。

藤居酒造さんの焼酎麦焼酎もよかったですが、芋焼酎もなかなか良い感じです。

同じ洞窟甕熟成シリーズの麦焼酎豊後の里」もぜひ試してみたいですね。

今回この「のみちょれ」は、昨年に大分を旅した旅先で入手したものです。

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奥にそびえるのは由布岳です。

ちなみに妻は、

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こちらの甘酒を入手。

とても美味しかったようです。

旅先で出逢えるうまい焼酎焼酎探しの醍醐味の一つだと思います。

2016-04-15

かぶと鶴見

春の日差しから初夏の日差しへと移り変わりが感じられるようになりました。

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芋焼酎かぶと鶴見」です。

鹿児島県は阿久根市の大石酒造さんの一品です。

大石酒造さんは、明治32年創業以来100年にわたり焼酎を造り続けておられます。

今回は大石酒造さんの”鶴見シリーズ”の中から、「かぶと鶴見」をご紹介したいと思います。

この焼酎の特徴は、なんといっても古式兜釜蒸留器で蒸留されていることにあると思います。

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裏ラベルには、古式兜釜蒸留器の図があります。

日本では概ね明治時代まで用いられたようです。

東南アジアの山岳地帯では、いまでも一部地域で同様な方法で蒸留酒が造られているようで、とても手間のかかる原始的な蒸留法だそうです。

大石酒造さんでは、五代目杜氏がこの古式兜釜蒸留器を記した古文書と地元博物館に展示された古式兜釜蒸留器をもとに、見事にこの兜釜を復活されたようです。

五代目杜氏は兜釜を目測するために博物館へ何日も通われ、復元当初はアルコールの抽出ができなかったようですが、幾度の失敗と試行錯誤の末にこの「かぶと鶴見」を商品化できたのことでした。

そしてラベルの文字は、国際的に活躍する書家の八戸香太郎氏の書き下ろしの題字を使用されているようです。

すごいこだわりですね。

五代目杜氏がこだわりぬいた古式兜釜蒸留器により醸された味わいに、興味深々です。

原料の芋は「白豊」が使用されています。

国産米の米麹・白麹で古式兜釜蒸留で醸された焼酎であります。

栓を開けますと、おぉ・・・・

甘いこの香りは芋というよりは、まさしくバナナです。

バナナフレーバーではありませんか!

それでは定番のロックでいただいてみましょう。

口に含む瞬間に、ふわりとバナナフレーバーが香ります。

口当たりは白麹らしい優しさで、ほんのりとした甘味が広がります。

後味はほんのりとした甘味を残しながら、少しドライにキレていきます。

そして最後に鼻に抜けるのは、檜の香りです。

おぉ!これはうまいですね〜

最後の檜の香りの余韻は、蒸留釜に使用されている檜樽由縁の香りなんでしょうね。

実に心地がよいです。

バナナフレーバーに始まり、芋のほのかな甘みとドライなキレを楽しみながら、最後は檜の香りの余韻で締める・・・

なんとも贅沢な味わいのうまい焼酎であります。

大石酒造さんの五代目杜氏が、なぜこの古式兜釜蒸留器に熱い思いを注がれたのか・・・それを少しだけ垣間見ることができた気がします。

大石酒造さんには、ころからも思いのこもった焼酎で飲み手を唸らせていただければと思います。

”蒸留”という魔法を持つ焼酎は、本当に奥が深いですね。

2015-05-30

萬膳

あと少しで梅雨入りですね。

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芋焼酎萬膳」です。

鹿児島県霧島市の万膳酒造さんの一品です。

万膳酒造さんは大正11年から創業されておられますが、一時蔵を閉めておられて

平成11年から霧島連山の麓に新しく蔵を建てて創業を再開されておられます。

そういう意味では比較的新しい蔵ということになりますね。

ですが”かめ壺仕込”、”木樽蒸留”という昔ながらの製法にこだわり、すべて手作業で造っておられるようです。

原料にもこだわっておられて、芋は霧島の黄金千貫、麹米は秋田県のひとめぼれ、

そして水は超軟水の霧島烈火水を使っておられます。

さらに無濾過ではありますが、かめ壺で貯蔵、熟成の間にこまめに油分などをすくって取り除かれているようです。

う〜ん、丁寧に手間ひまかけておられますね。

ちなみに「萬膳」は黒麹ですが、黄麹で「萬膳庵」、白麹で「真鶴」があります。

それぞれの麹の特徴を味わえて面白そうですね。

いずれも生産量はとても少なく、なかなか入手が難しいようです。

今回はまず黄金千貫を原料に米麹・黒麹で常圧木樽蒸留で醸された「萬膳」を味わってみたいと思います。

栓を開けますと、芋の甘い香りとともに木の香りでしょうか?なんとも独特なよい香りがします。

それでは定番のロックでいただいてみましょう。

口に含みますと、芋の甘みにプラスしてふわりとあの独特な木の香りのような風味が漂います。

そしてなんともいえないコクが口いっぱいに広がります。

後味は芋の甘みとほどよい渋みと辛さの余韻で、木の風味がほんのりと鼻に抜けていきます。

おぉぉ、うまいですねぇ・・・

余韻が実に深い・・・

コクと後味の余韻がなんとも独特で、いままでに試した芋焼酎にはない味わいです。

これが飲むほどにクセになります。

コクと後味がとても深いのは、黒麹のなせる技なのかも知れませんね。

万膳酒造さんならではの手法で、”芋”という素材の味わいをふんだん表現されていて、

それをじっくりと味わうことのできるうまい焼酎であります。

”萬膳”に込められた”萬(よろず)の膳の最良の友として”という熱い気持ちがとても伝わってきますね。

これはぜひとも常備しておきたい芋焼酎です。