とり、本屋さんにゆく このページをアンテナに追加 RSSフィード

2016-08-16 朝の鹿、日常の回復 このエントリーを含むブックマーク

madoca の前に一頭の鹿。

それを小走りで通りすぎ、右折すると再び、

前方に二頭の鹿。なんだ鹿、こんな鹿。

久しぶりの入荷日、送品表を取り出す。


車中のとも。

片岡義男日本語の外へ (角川文庫)』(角川書店


そこではすべてのことが当然の権利だった。すべてが当然の権利である毎日のなかで、大衆は、常になにか不満を訴えていた。不満を言うことをとおして権利の拡大を常に図っていないと、自分たち権利は削られ失われていくに違いないという不安が、その根底にあった。冷戦も、質的にはおなじ不安の上に立っていた。大衆という市民にろくな判断が出来ず、したがって彼らがろくな意見を持っていない最大の理由の発生源は、常になんらかの仕事をしていなければならない彼らの、その仕事のしかたにある。(p.136)


かなり早い時間に退勤。

帰りの近鉄電車でぐったりと眠る

2016-08-15 それでも本を買うことを選んだ このエントリーを含むブックマーク

日本語の外へ (角川文庫)


月曜だけど、休配ライフ

乗換え駅でトーストセット。

ここんとこ、あまりの冷房のきつさに、

ぜんぜんゆっくり食べられない。ホットコーヒーで、

なんとかしのぎながらも、ヨーグルト残ってるの忘れて、

思わず立ち上がるほどの寒さ。座り直して、食べた。

お店の外に出ると、一瞬、メガネが曇った。

それほどの暑さ、つまり店内の寒さ、

そして湿度。すぐそばの本屋を覗く。


『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』が、

面陳されている。


すぐには電車に乗らず公園に向かう。

曇り空。いつもなら直射日光に熱せられている位置のベンチに、

腰をおろす。片岡義男日本語の外へ』(角川文庫)を読む。


湾岸戦争を観察した」という文章、70年も遡らなくても、

戦争はそこに立っている。片岡さんが、日本語で、その戦争について語っている。

アメリカ戦争について語っている。日本と戦争について語っている。


曇天から降り注ぐ光もそれなりに熱く、体も頭もぐふぐふになってきて駅へと戻る。


車中のとも。

片岡義男日本語の外へ (角川文庫)』(角川書店


第九条の存在を理由にして思考も実践もすべて停止させてはいいか、つまり平和という理念のための戦いという、やっかいでつらいことはしたくないと思ってそのとおりにしてはいいか、という指摘は第九条があるかぎり有効だ。(p.99)


無意識にいつもの弁当買って食べたあと、家から弁当を持ってきていたことに気づいた。

ゆうべ自分で作ったチャーハンを朝、自分で詰め込んだから

妻に後ろめたくはないことだけが救い。


購入。

加藤陽子それでも、日本人は「戦争」を選んだ (新潮文庫)』(新潮社

佐々木健一辞書になった男 ケンボー先生と山田先生 (文春文庫)』(文藝春秋


『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』が、

何冊か在庫あるはずなのに新潮文庫の棚に見当たらない。

ちょっと考えて、あ、夏の100冊か、と見当をつけた。

あった。出たばかりなのに、100冊に入ってんのな。


今日は分厚くはあるが文庫1冊しか持ってきてないから、

安心して文庫2冊買ったのはいいが妙に鞄が重い。

そうか、食べてないチャーハンが入ったままなのだった。

それでも、僕は、本を買うことを選んだ。


戦争より、本を読んでいたい。

本屋をうろついていたい。