とり、本屋さんにゆく このページをアンテナに追加 RSSフィード

2016-09-21 京都へ、善行さんに会いにゆく このエントリーを含むブックマーク

あしたから出版社 (就職しないで生きるには21)


何度も先送りしてしまっていて、もういよいよ今日こそは、

善行堂に行かねばならぬ。となれば、こないだ三鷹で火をつけられた、

『あしたか出版社*1への思いが燃え上がる。

レンブラント帽子*2も読み終えたことだし、

あの善行堂を訪ねるところをさらっと読み返そう。


三鷹で聞いた島田さんの話がよみがえる。パラパラしながら、

さよならのあとで』*3のところも拾い読みしてしまう。

荒川洋治和田誠との感動的なやり取りから始まって、

善行堂はもちろん、北條さん、オカタケ師匠、長谷川書店

古書ビビビ、出るわ出るわ、ぼくの好きな人たち店たちがぞろぞろ出てくる。


『昔日の客』*4も登場。


結局途中からふつうに読み進めてしまって第一部を読みきった。

さよならのあとで』も手に取る。改めて読んだ。これは、

今はなき、八重洲古書館の最後のお店で買ったやつだ。

宅配のお兄さんが来たので涙をぬぐって応対する。


出がけに、ベニヤ書店の店頭をのぞく。

少年ジャンプ』は、なかった。さすがに、ないか

駅前のATMでお金をおろすつもりだったのに、

うっかり忘れて電車に乗ってしまった。

大和西大寺でほんのり時間ができたので、

改札を飛び出て奈良ファミリーまで行ったが、

ATMに列ができていたのでそのまま引き返す。

ただ小走りのトレーニングをしただけに終わった。


なにをしているんだか。


車中のとも。

坪内祐三文庫本を狙え! (ちくま文庫)』(筑摩書房


柴田錬三郎の『デカダン作家行状記』(集英社文庫*5気になる。

山下清『日本ぶらりぶらり』(ちくま文庫*6も気になる。


出町柳に着いて、いつもならすぐレンタサイクル屋に行くのだが、

今日は自転車を借りるお金も足りないのでまず歩いてATMへ。

一瞬、自転車を借りずに歩いて善行堂に行こうかとも思ったが、

そもそも本を買うお金もないじゃないか。で、無事に自転車にまたがり、

今出川通りを東へ。気分がいい。なんか久しぶりな感じがする、

と思ったら、最近、うちの自転車はずっと妻が使っていて、

自転車に乗るの自体が少し久しぶりなのだった。


途中、進々堂に入る。おそらくは2006年の夏以来だ。

大きな窓すぐの席でカレーを待つあいだ、『文庫本を狙え!』のつづき。

文末の日付を追いながら改めて、週刊誌連載の原稿だったのだな、と思う。

毎週これを読めるというのは、幸せだったろうな。

ま、当時の自分面白く読めたかは疑問だが。


カレーを食べ終えて、コーヒーを飲みながら、

もう少し読み進める。


窓際のとも。

坪内祐三文庫本を狙え! (ちくま文庫)』(筑摩書房


不謹慎な言い方だが、山口瞳の親しい人が亡くなると、今度はどんな追悼文が読めるのだろうと、少し楽しみだった。(p.230)


山口瞳の『江分利満氏の優雅なサヨナラ (新潮文庫)』*7、気になる。


再び自転車にまたがり、善行堂へとたどり着く。

外の均一棚に挨拶してから、店の中へ突撃。今日は珍しく、

善行さんの胸に飛び込む勢いで、店の奥へとぐっと入っていけた。

三鷹での島田さんの講演の話から、今週末の守口でのトークのこと*8

大人おしゃれ手帖』のこと、たくさんおしゃべりをして、とても楽しかった。

途中、雨がすごく降ってきて、この雨が降っている間は帰れないな、

と、いつもにも増してゆっくりできた気分だった。

堪能した。「また土曜に!」という挨拶が嬉しい。


購入。古書善行堂。

山下賢二、三島宏之ガケ書房の頃』(夏葉社

関口良雄さんを憶う』(夏葉社

井伏鱒二井伏鱒二対談選 (講談社文芸文庫)』(講談社


「この後は、どんな予定なの?」と聞かれたが、

「もう帰ります」と答えた。自転車出町柳を目指しながら、

なんて贅沢な京都旅だろう、と思った。


車中のとも。

坪内祐三文庫本を狙え! (ちくま文庫)』(筑摩書房


『夢の始末書*9、これは実家にあるな。

あれは面白かった。読み直したい。


なぎら健壱『日本フォーク私的大全』*10から武者小路実篤武者小路実篤詩集*11への連なりにしびれる。


お迎えの時間も迫っていたが、こうも魅惑的な文庫を立て続けに紹介されると、

どれか一冊は売ってるんじゃないかと、古本屋さんに入ってしまう。


あった。


購入。フジケイ小西通り店。

山口瞳江分利満氏の優雅なサヨナラ (新潮文庫)』(新潮社


米を買いに入ったスーパーレジに並んでいるとき

ふと雑誌ラック少年ジャンプを見つけて買ってしまうなど。


購入。パケット奈良店。

週刊少年ジャンプ 2016年10月3日号 42号』(集英社

2016-09-20 本屋で嵐をやり過ごす このエントリーを含むブックマーク

文庫本を狙え! (ちくま文庫)


近鉄奈良までは、降っていなかった。

けれども北の方から男性の声が、

警報を知らせるのが聞こえた。

保育園ダメか。妻にメール。


車中のとも。

坪内祐三文庫本を狙え! (ちくま文庫)』(筑摩書房


今朝は小沼丹清水町先生』(ちくま文庫からスタート。

小沼丹文章はぜんぜん読んだことないし、

エッセイ小説の登場シーンとしても、

まり記憶にない。


小沼丹文章がいい、というのは、

いくつかの「読書エッセイ」で読んだ気がする。

魚雷さんだったか善行さんだったか、オカタケさんだったか

清水町先生』、気になる。太宰が出てくるらしいところも気になる。


目黒考二活字学級』は、既読。読んだことがある本も読み返したくなる文章は、

とてもありがたい、嬉しい気持ちになる。ありがとうございます、坪内さん。

獅子文六『食味歳時記』の項、締めがくーっとくる。切手を眺めている坪内さん。


佐藤春夫のような生意気で無神経な流行作家は、ずっと絶えることがない。しかしそういう生意気に、ニコニコと笑って切り返せる老大家は、今やもう、いない。(p.149)


それなりの雨をくぐって店にたどり着いてしまえば、退勤まで窓もない屋内で、

からやってくるスタッフに天気の様子を聞くだけで、今、

外がどんな風に吹き荒れているのかわからないまま。


なんということでしょう、仕事を終えて外へ出れば、雨は止んでいる。

これ幸いと、小走りで駅まで走る。結局、奈良でも止んでいて、

ついに、傘を差さないままで家まで帰りついてしまった。