読んでない子は退屈か

本の雑誌366号


車内に小学生の男の子数人。いつもいる子たちだ。今日は、
本を読む子に読んでない子がちょっかいを出してこぜりあい。
年下に見えるその子は読んでるお兄ちゃんにどつかれたりして、
諦めて、もう一人の本を読む子にちょっかい。今度は、
ちょっかいも控えめ。


退屈なんだろうか。本を読む子と読まない子。
読んでいる子の興奮は、たしかに、その子の中に
とどまっている。読んでいない子は、「うらやましい」
と思っているだろうか。そのうらやましさはやがて、
本を手に取るエネルギーにかわるだろうか。


車中のとも。
西村佳哲ひとの居場所をつくる: ランドスケープ・デザイナー 田瀬理夫さんの話をつうじて (単行本)』(筑摩書房


西村さんの本を読んでいるといつも、
西村さんに話を聞いているような気がしていた。
会ったこともないのにね。こないだ初めて、
トークショーで本人の声を聞いた。
顔を見た。だからなおさら。


今日は、話を聞いているような感じだ。

時間をかけて土地にかかわってゆくとき、個人の事情に拘泥せずに済むリズムや軸があるのは大切なことかもしれない。(p.32)

「食用以外の価値が高いので、放射性物質による汚染の課題をかかえる東日本の山間部でも価値を失わない」(p.71)馬の話。放射性物質の話、出てきた。こないだのトークで、
田瀬さんに放射性物質のことを聞いてみたかった。
聞けなかったが。「東京」から逃げてきた身としては、
東北でがんばる人の話を、フツウには聞けなかった。
肩身が狭いというか。「東京」にすら、いれなかったのに。
隣りで話を聞いていた学生さんには、「そんなことないです」
と言ってもらえたけれども。


購入。
本の雑誌編集部『本の雑誌366号』(本の雑誌社
Casa BRUTUS (カーサ・ブルータス) 2013年 12月号 [雑誌]』(マガジンハウス)


ツイートをみながら、いてもたってもいられなかった、
本の雑誌』。仕事を終えて、ふらふらで酸欠の脳を叱咤激励。
いっしょに買う相棒を『飛ぶ教室*1と『カーサ』と迷って、
『カーサ』にしました。『飛ぶ教室』の、100%ORANGEの、
ウーリが飛んだ絵も、素晴らしかったんだけどね。


あれ、ポスターにして、
飾りたいなぁ。


恵文社で、売ってないのかなぁ。