とり、本屋さんにゆく このページをアンテナに追加 RSSフィード

2013-11-18 昼の蟲、夜のアルトス このエントリーを含むブックマーク

善き書店員


休みを取って、小旅行。

夜明け前に家を出て、ベビーカーに娘を詰め込んで、

急げ、急げ。近鉄線で京都へ、続けて新幹線

あれよあれよといううちに、3人は岡山駅へ。


近いな。

と思う間もなく、レンタカーに乗って、

倉敷を目指す。妻のiphoneカーナビと、

かわるがわる参照しながら、あっちこっち


雑貨屋さん駐車場にもぐりこんで、

妻子を雑貨屋さんに残して、のそのそと蟲文庫さん*1を探す。

ありました。こんにちは


田中美穂さん、髪を切ってる!

三つ編みは、卒業されたのだろうか。衝撃。

旅行者らしき女性二人組や、近所のおじさんらしき人など、

ひんぱんに人の出入りがある中、もくもくと背表紙に目を走らす。


時間を忘れて棚から棚へさまよっていたら、

かいお茶を出していただいた。そのタイミングで、

以前、ガケ書房さんのイベントで山本善行さんとのトークに

でかけたことを申し上げる。善行さんより先に、蟲文庫に来れた。

田中さんと少しお話ができて、嬉しかった。


妻子が顔を出したので、本を一冊購入して、おいとま。

こいつも気になったのだが、シマウマ書房さん*2の本ということで、

いずれ機会があるやもしれぬ、と今日はそっとしておいた。

★こいつ★→八木幹夫『余白の時間 辻征夫さんの思い出』(シマウマ書房


購入。蟲文庫

田中美穂胞子文学名作選』(港の人)


再び車に乗り込んで、一路、松江を目指す。

途中のブックオフからは目を背け、アクセルを踏む。

高速道路では天候がくるくると変わって、トンネルを抜けたら、

雪模様であった。その雪も、すぐに曇天の後ろに飛んでいったが。


松江で宿に着くと、妻の具合が悪くなり、急遽、病院へ。

時間つぶしを命じられ、後部座席で泣き出した娘を必死あやしながら、

artos Book Store(アルトスブックストア)*3を探す。もうしっかり夜。

闇の中にポッと光る本屋さんらしき灯りを見つけたものの、

車を停めるところが見つからず、夜の松江を行ったり来たり。


そのうち妻から連絡があったので、再び病院へ向かった。

幸い、大事には至らなかったようで、一安心。今度こそ、

アルトスブックストアへ。駐車場あり、の情報をたよりに、

お店の横の駐車スペースを目指して歩道を乗り越えてゆく。


店内は、とても明るくて、広い。ぜいたくな空間の使い方で、

物が少ない人の住んでいる部屋みたいだ。入り口脇にあったおもちゃで、

娘が遊び始めたのをいいことに、こちらも棚へ目を遊ばせる。

気になる本が、あれこれ、それ、と飛び込んでくる。


ここに置いてある本の冊数は、わりと少ない方だと思うのだが、

なんというか、欲しい本がこんなにたくさんあるのはどういうわけだ?

妻が店主の西村史之さんとお話している間にも、どんどんと興奮がつのっていく。

会計のときに、ぼくも少し西村さんとお話。こんなにステキなお店なのに、

いや、こんなにステキなお店だからこそ、か。その語り口と鋭い眼差しに、

もっと魅力的な本屋を実現していこう、という強い意志を感じた。

かっこいい。


購入。アルトスブックストア。

木村俊介『善き書店員』(ミシマ社)

安西水丸がたん ごとん がたん ごとん (福音館 あかちゃんの絵本)』(福音館書店

『季刊ritokei 06号』(離島経済新聞社

ロラン・ドブリュノフ、せなあいこババールのミニえほん』(評論社)


『善き書店員』は、ここにあるんじゃないかな、

と思って、それまで目にすることはなかったけど、

心配していなかったのだ。やっぱりあって、嬉しかった。


気になる新刊。(既刊もあるデヨ)

中野純闇と暮らす。: 夜を知り、闇と親しむ』(誠文堂新光社

三浦丈典、斉藤弥世『こっそりごっそりまちをかえよう。』(彰国社

ぱんとたまねぎパン語辞典: パンにまつわることばをイラストと豆知識でおいしく読み解く』(誠文堂新光社

バッキー井上『人生、行きがかりじょう――全部ゆるしてゴキゲンに (22世紀を生きる)』(ミシマ社)

清水玲奈世界の夢の本屋さん3』(エクスナレッジ

福田利之ミニカーミュートだいかつやく!』(アリス館)

小野博『世界は小さな祝祭であふれている』(モクシュラ)

スコット・ドーリー、スコット・ウィットフト、イトーキオフィス総合研究所藤原朝子『MAKE SPACE メイク・スペース スタンフォード大学dスクールが実践する創造性を最大化する「場」のつくり方』(阪急コミュニケーションズ


西村さんに教わった魚一は、残念ながらお休みで、

もう一軒、喫茶MGへと向かう。子連れで入るには、

ちょっと若者向けすぎる(?)かとも思ったが、

マスターが親切で、無事に遅い夕飯にありついた。


温泉に行く、と言っていた娘に、

宿の家族風呂で済ませたことを、ここに謝罪しておく。

ごめんね。