娘の眠りを覚ますな戦闘機

午前中からでかけて、夕方帰ってきた。
遅い昼寝から覚めない娘をそのままに、
夕飯が出来上がるまで、本を読む。


休みのとも。
後藤正治清冽 - 詩人茨木のり子の肖像 (中公文庫)』(中公文庫)


「戯曲・童話の世界に足を踏み入れつつ、結局、
茨木はこの道を仕事とすることを選ばなかった」(p.112)
いよいよ、櫂の話が出てくるのか。次が、第六章。


川崎洋、登場。そして、「川崎その人と詩について」話す役割で、
谷川俊太郎も登場。そういう配役なの!?後で、谷川俊太郎
改めて登場。後藤正治が、杉並区の自宅を訪ねている。
そうかー、谷川さんも一人っ子か。一人っ子には、
つい、仲間意識を感じてしまう。


吉野弘岸田衿子の名前も出てきた。小学生の頃だったか、
詩を紹介する本の中で「櫂」という名前が、聞いたことのある、
そして好もしく思える詩人がたくさんいるグループとして現れたのを思い出す。
もしかしたら、その本が、『詩のこころを読む』*1だったかもしれない。


第八章「六月」を読み終えた。岸信介も登場した。
「戦後半世紀、茨木が到達した地平」に、いつか、
ぼくはたどり着けるだろうか。


這ってでも、ゆかねばならぬ。

なにものにもとらわれることなく、ただ己の感受性が信じうる手触りのなかでいきること――。戦後半世紀、茨木が到達した地平である(p.178)