逢沢りく、一色文庫、おさかなサン
さかなクンの自伝も持ってきたけど、
昨日の読みかけが気になってこっちを開いてしまった。
面白いなぁ。
読了。
ほしよりこ『逢沢りく 上 (文春文庫 ほ 22-1)』(文藝春秋)
パパは終電で帰っていって、私は一人で残された(p.149)
朝に読み干してしまった。りくが関西へ来てから俄然面白い。
読みながら、ニヤついてしまうのを抑えられない。
下巻は置いてきたから、あとはもう、
さかなクンの本を読むしかない。
放課後にしようかとも思ったが、
やっぱりちょっとだけ、
読み始めてしまう。
車中のとも。
さかなクン『さかなクンの一魚一会 ~まいにち夢中な人生!~』(講談社)
表紙カバーをはずした本体もすてき。
黄色い地に、ハコフグかな、絵がとてもかわいい。
表の裏とで表情が違う。これ、いい装丁だな、おい!
少し早く退勤したので、たられば書店でのイベント、
「ここがわたしたちの守口」のチラシハガキをもらいに、
上本町にあるという一色文庫を目指して、鶴橋からてくてく。
途中、TLでこち亀が終了するという報に接して衝撃を受ける。
美しい木枠のガラス戸を開いて中に入ると、コンビニ版コミックの、
こち亀が並んでいた。店主、まさか、もう仕掛けてらっしゃるのですか!
入って右の棚には、絵本などの新刊が並んでいる。
あちらこちらにイスが置いてある。ソファまである。
文庫の棚を見つけて上から順番に眺めていって、
下の方に来たのでソファに腰を下ろした。
ら、楽だ。うれしい。椅子に座って、
並んだ本の背表紙を眺める幸せ。
料理書や児童書を集めた女性向けっぽい一画があったり、
黒っぽい、というほどではないのかもしれないけれど、
僕にはあまり手が出なそうな「ザ・古本」という棚もあり、
文庫を中心に買えそうな本を探しつつ、たらればハガキも探す。
窓際の棚の上に、いくつかのチラシ群があって、
そこに目当てのハガキを見つけた。
オカタケ師匠と、善行さんの、おそらくは高校時代の写真が丸抜きで。
昼の守口駅と、夜の守口駅と。いやぁ、やっぱりこのチラシ、すてきですよ。
わりと立派な、クリーニング屋さんを彷彿させるようなレジカウンターの向こうで、
店主が作業をしてらっしゃる。入り口入って左側の作業台のようなところでは、
イスに座った年配の男性が熱心に本を触っている。値づけをしてるのだろう。
むしろこちらが店主で、カウンターの向こうの人は息子さんかもしれない。
僕が店に入ってからも、何人もお客さんが出入りしている。
流行っているようで、なんか嬉しい。
ハガキも見つけたし、文庫も1冊手にしたし、そろそろ会計をお願いするか、
と思ったところで、年配の男性がカウンターのほうに行って、
若い方の男性と話し始めた。聞くともなしに聞いていると、
なんか値切っているように聞こえるけど。え?お客なの?
男性が本を触っていたところはただの売り場だったのか!
なんだか可笑しくなって笑いをこらえながら、空いたスペースに行って、
さっきは見にくかった新書棚をもう一度、見直した。あ、これも買おうかな。
購入。一色文庫。
松村雄策『アビイ・ロードからの裏通り (ちくま文庫)』(筑摩書房)
内田樹『寝ながら学べる構造主義 (文春新書)』(文藝春秋)
ハロルド・ピンター、喜志哲雄『何も起こりはしなかった ―劇の言葉、政治の言葉 (集英社新書)』(集英社)
店を出て、ドアを閉める。
立派なガラス戸なので、しばし眺めてしまう。
だいぶ日は傾いている。再び鶴橋まで、歩く。
車中のとも。
さかなクン『さかなクンの一魚一会 ~まいにち夢中な人生!~』(講談社)
さかなクンが、年上らしいことに気づく。
お、おさかなサン・・・。
ウマヅラハギの、キモ。
嬉しいこと、悲しいことがつぎつぎに展開して、
どんどん読み進める。買う前に気になったふりがなも、
読んでみるとぜんぜん気にならなかった。良かった。
お母さんの育て方がすごい、とは聞いていたのだが、
それを予感させる記述がジャブのように点在する。
決定的な描写は、まだ出てこない。
寝る前、歯を磨きながら少しだけ、
と思って下巻を手にしたら、読み干してしまった。
あぁ、りくよ。幸せになっておくれ、りく。
読了。
ほしよりこ『逢沢りく 下 (文春文庫 ほ 22-2)』(文藝春秋)