子どもたちは立ち止まらない
今朝もギリギリ。
特急に乗ってしまうか、本もゆっくり読めるし、
という誘惑が頭をかすめたが、小走りは緩めず。
改札を抜けると、発車の合図が聞こえる。
階段を駆け下りて、けれどドアが閉まる。
勢いが止まらず、電車に駆け寄る。
ドアが開いた。恥ずかしい。
駆け寄り乗車、危ないので、
おやめください、はいすんません。
車中のとも。
アニカ・トール、菱木晃子『大海の光―ステフィとネッリの物語』(新宿書房)
戦争が、終わったとこから始まる。
それほどたくさんの本を読まなくたって戦争忌避を望ましく思える気がするのだけど、
僕の歪んだ想像力の及ばない理屈が、戦争への道を飾り立てているのだろうか。
第4巻に入って、ネッリ視点の語りが現れるようになった。
ネッリもついに語ることのできる年齢に達したということか。
第1巻のステフィと同じくらいの年になったのかな。
二人のおふざけにつきあうほど幼くはないネッリは一人、デッキの手すりにもたれ、通りすぎる島や岩礁を眺めていた。(p.45)
上の娘の歯がぐらぐらしていることに動揺する。
小学校あがるまえに、歯が抜けるんだっけか。