2016-03-01から1ヶ月間の記事一覧

年度末、だぜ

車中のとも。 片岡義男『ラストシーンの出来ばえ (角川文庫)』(角川書店) 「フラッシュ・バックを使うな」良かった。 最後の方になって怪談みたいなオチが想像されたが、 もちろん、そんなところにはたどり着かなかった。 「ビールをくれ」を読んでいる途…

メドレー、リレー、ピーク

昨日買った『ホンのお楽しみ』*1は、置いてきた。 代わりに、ふっと手が伸びた義男を開く。 車中のとも。 片岡義男『ラストシーンの出来ばえ (角川文庫)』(角川書店) 「メドレーで六曲」から、3つ読む。ホッパーの絵を思う。 丸いテーブルにしようか、そ…

どこかでゴドーが待っている

読了。 鷲田清一『「待つ」ということ (角川選書)』(角川学芸出版) 初読のときも、ゴドーの登場に驚いたが、 今回も、「ここでかよ!」とびっくりしてしまった。 読み終えて、釈然としない感じ。スリルは味わったが、 うろうろしているだけのような感じも…

とり、トンカさんにゆく

今日は、トンカ詣での日曜日。 青春18きっぷを使って倉敷や姫路を訪ねる、 という野望はどこへやら、とりあえず洗濯だ。 家事のおともに音楽ライブのDVDを流すのがお気に入り、 昨日観た、『日比谷、夕暮れ、ハンバートハンバート。』を、 もう一度、今日…

昨日の意欲を、待つ

朝、ぐずぐずしてしまう。 かろうじて、前の日に妻の用意してくれた弁当をつかみ、 小走り(強)で近鉄電車に駆け込んだ。走りながら、 『飲み会の席で得た意欲は、長持ちしねぇな』と、 悲しい気持ちになる。いや、諦めるのは早い。 とりあえず、電車には間…

「苦しみ」が聞こえない

いつもの時間、6時過ぎに家を出ても、 すっかり明るい。かろうじて朝日は、 若草山の向こうに潜んでいるが、 もう、まぶしいくらいの朝だ。 車中のとも。 鷲田清一『「聴く」ことの力: 臨床哲学試論 (ちくま学芸文庫)』(筑摩書房) 苦しみを口にできないと…

眠気にことばを突き立てて

祝日。 荷物はないが、やり残したことがたくさん、 たくさんあるような気持ちに追われて、早く出勤。 車中のとも。 鷲田清一『「聴く」ことの力: 臨床哲学試論 (ちくま学芸文庫)』(筑摩書房) 第三章を読み終えた。何日か前の、眠たくて飛んだ箇所も含めて…

本の声を聞く、赤子の眼を見つめる

自分は花粉症なのではないか、という疑問。 しらばっくれているけれど、鼻水は出る。 ポケットティッシュを、駅の売店で買う。 お店のおばちゃんの笑顔に、嬉しくなる。 自分もレジ接客のとき、こんな風に、 誰かを嬉しくさせたいなぁ。 今日は笑顔のメモリ…

本を並べて眺めたら、嬉し

数日前の天気予報に従って、ゆうべ、 わざわざコンビニで傘を買ってきたので、 その傘を握って駅まで小走り。もちろん、 若草山は朝焼けに輝いていた。 ちきしょう。 これで電車に傘を忘れたら泣ける。 車中のとも。 鷲田清一『「聴く」ことの力: 臨床哲学試…

本屋の存在が意識されるとき

夢に、長谷川書店の長谷川稔さんが出てきた。 東京駅で終電は出てしまったあとで、僕は、 浦安へ帰るための深夜バスを探した。 長谷川さんは、どこへ帰るのだろう。 車中のとも。 鷲田清一『「聴く」ことの力: 臨床哲学試論 (ちくま学芸文庫)』(筑摩書房) …

ロスタイムに守るポジション

あなたは、どこを守ってますか? 本文の文脈とは関係なく、刺さってくる文章、というのがある。 僕はどこを守ってるのだろう。家庭、雑誌売り場、しなびた好奇心。 視線はページを離れて中空でしばしさまよう。 車中のとも。 沢木耕太郎『246 (新潮文庫)…

上機嫌のリレー

予報通りの、雨。先日の東京行きで傘をなくしたので、 仕方なく、折りたたみ傘で出かけた。車中の扱いが難儀で、 家から差すときは大きい傘を持っていきたいのだが、 あんなにあったビニール傘はいつの間にか、 すべてどこかに消え失せていた。 電車に乗りこ…

東京ひとり、本屋さんたち

Titleさんは定休日だが、子連れ上京。 子どもと楽しむことが最優先、と、 わざわざ宣言するのは、むろん、 自信がないからである。 新幹線で、次第に退屈してきた娘の機嫌を、 なんとかとりつくろいながら、東京の地図を見る。 あまり持ち歩かないのだが、久…

月よりも春よりも今、恋心

今朝は、エアコンのタイマーが、 セットされていなかったけれど、 17℃もあった。春だね。 でも、コートを着ていく。 ポケットに、定期券、 入ったままだから。 車中のとも。 村上春樹、柴田元幸『翻訳夜話 (文春新書)』(文藝春秋) 重訳のことが出てきた…

購書と読書の意外なカンケイ

車中のとも。 村上春樹、柴田元幸『翻訳夜話 (文春新書)』(文藝春秋) 翻訳つながり、問答つながり。 そういえば、『翻訳問答』*1が出たばかりのころ、 タイトル間違ってついつい「夜話」って言ってしまってた。 それくらい「翻訳」から始まる四字熟語は、…

死に方、なかなか選べない

ゆうべ、お弁当をつくりかけて、 でも寝ちゃって、朝、冷蔵庫の中に、 おそらく妻が仕上げてくれたであろう弁当箱をみつけ、 鞄に押し込んで家を飛び出した。 車中のとも。 鴻巣友季子編著『翻訳問答2 創作のヒミツ』(左右社) 星野智幸との対談、盛り上が…

誰かに本をすすめることの

レンジで解凍したおにぎりを鞄に、 駅までの道を小走り。今朝は、けっこう明るい。 毎年冬が始まると、「2月はもっと寒くなる」と恐れおののくあの2月だが、 今シーズンは、それほど苦しい寒さは感じないまま、過ぎ去ったようだ。 もっとも、1月からの「…

逃げ足の遅い2月のあとで

これは無理かもな、と思いつつ、 小走ったすえ、間に合った。 気圧か何かの影響か? 火曜日、分冊百科のラインナップを、 ひと睨みしてから、本を取り出す。開く。 車中のとも。 鴻巣友季子編著『翻訳問答2 創作のヒミツ』(左右社) 少し間があいていたが、…