フアン・アラウホ Juan Araujo

http://www.flickr.com//photos/tori_ben/5489167994/in/set-72157625458113957/

  • Brazil Unbuilds / Cover
    / Pag. 3 & 2 / Pag. 6 & 7
    / Pag. 72 & 73 / Pag. 129 & 128
    / Pag. 131 & 130
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    ハンス・オプ・デ・ビーク待ちの行列の隣に何やら書籍が何点か。ん?トリエンナーレの資料置き場?と思ったくらい地味で「立体のものもあった方がいいんじゃ」などと思ってしまったけど、思い返せばあれでこそ帝国ホテルの不在が立ち上ってくるのか、と感じる。この作品ももうそこには無い今、不在の在を想う。
    (by nnnnnao)

    「ふーん。」と素通り。単に写真と参考資料を使ったレディメイド作品かと思った。でも、それじゃあ最先端のトリエンナーレにならないじゃん!と、監視員の方に質問。「・・・え?描いてあるんですか?!」戻って目を凝らしてみたら写真じゃなかった。「複製」への問いかけ。すごい、この人何者だ!?
    (by 亀田恵子)

    最も興味を持った作家の人です。緻密な作業と集中力、製作過程を息を殺して見てみたいと思います。本当に描かれているのか信じられないくらいです。他の作品も見たいです。
    (by ♪♪みらく♪♪)

    名古屋郊外の犬山市に明治時代をテーマにした娯楽施設があり、名作ぞと謳われるF・Lライトが設計した旧帝国ホテルの外観の一部が移築展示されている。犬山市に移築されたお陰で愛知県主催の芸術祭に参加した南米出身の芸術家の目に留まった。建物が愛知県に現存することの事実は揺るがないのである。
    (by 田中瑞穂)

    カタログという複製物を丹念に描きおこしたパネルに圧倒された。《印刷》《模写》の過程を経て、ほろほろと意味を失っていく。かの「人類館」を彷彿とさせる明治村のグロテスクを感じ取った作者の感性には舌を巻いた。
    (by 水餃)

フアン・アラウホ
Juan Araujo
1971年カラカス(ベネズエラ・ボリバル共和国)生まれ、カラカス在住。アラウホは画集や写真集のあるページを組み合わせ、絵画の絵画、イメージのイメージを作り出すアーティスト。西欧の伝統的なトロンプ・ルイユ(だまし絵)やモダニズム以降の絵画理論を参照しながら、オリジナルに基づいた複製品をさらに絵画で複製するという重層的な表現で、絵画のシステムに挑戦している。今回は、明治村に部分的に移築されたF・L・ライトによる帝国ホテルをリサーチし、そのカタログを複製した絵画連作を展示する。

あいちトリエンナーレ2010公式紹介より抜粋