オー・インファン Inhwan Oh

  • 人と人とが出合う場所(名古屋)
    Where a Man Meets Man in Nagoya

    それを特定できる要素と匿名性とを併せ持つ『名前』に着目した作品が彼の大きな特徴。じりじりと燃えて灰になる様は、本当に人の出会いと別れを象徴しているように感じる。世界各国でシリーズ化されており赤い作品もあるが、図らずもゲイに対する理解の度合いとリンクした色分けとなっているのだとか。
    (by satomikamo)

    『もう少し足を伸ばせば、大須観音で鳩にたわむれられる』と香の香りから俄に思考と意識が飛躍した。我に返り作品を観ればいびつな書体の文字群が灰となり浮かび上がる。名古屋の歓楽街に実在する店舗の看板の文字を香になぞらえてある。あの空間には香りがこびりついて取れなくなるんではないだろうかと勘繰った。
    (by 田中瑞穂)

    トリエンナーレも終わりに近づくある日、いそいそと行った名古屋市美術館。ほとんどが灰になった作品をみて、改めて時間の経過について考えた。「終わる」ことの寂しさを感じた作品。
    (by omikun)

    運命と言う言葉はあまり好きじゃないのだけれども、いまここにいることにはやはり理由があるのかも知れないなと思った。そして本当にみえない糸が存在し、それがつながり「縁」が生まれいるのだとしたら、やっぱりそれはステキなことだと思った。
    (by M. F.)

    時間の経過が作品性をもって可視化されるという試みが新鮮だった。「現代アートと関わった時間=本トリエンナーレと関わった時間」だった自分にとっては、関心の深まりを目で確認できるような、小さな喜びがあった。焚きしめられたお香の残り香は、今なお追憶のかなたにたゆたっている。
    (by 水餃)

オー・インファン
Inhwan Oh
ソウル(韓国)生まれ、ソウル在住。写真、インスタレーション、プロジェクトなど様々な方法を用いるが、一貫して、ものが認識される過程や認識の規範を浮かび上がらせることに関心を持ち続けている。あいちのための新作インスタレーションを発表する。

あいちトリエンナーレ2010公式紹介より抜粋