11/12/12
書評:プロフェッショナルを演じる仕事術
献本感謝。
- 作者: 若林計志
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2011/10/19
- メディア: 新書
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第1章 取調室でカツ丼を食べる謎
第2章 ストーリーはどこからやってくるか
第3章 プロフェッショナルのスゴさを「見える化」する
第4章 仕事をゲームに変える方法
第5章 「負ける技術」を身につける
第6章 トイレを磨くと儲かるか
第7章 プロフェッショナルからの正しい学び方
大きく2部構成となっている本書のメインテーマは「自分の役をどう演じるか」ということ。第1部では役を演じるために必要不可欠な個々人の「物語」について語られています。また、第2部では「プロフェッショナル」という役を演じるためのノウハウ・テクニックを「行動」「思考」「精神」という3つのフレームワークを用いて、それらを細分化して紹介しています。
仕事の上で、ひいては人生を生きていく上で大切になるのは「物語」。昔の刑事ドラマで、なかなか自白しない犯人に刑事がカツ丼を与えて、両親の話をして感情を引き出し、自白につなげていくワンシーンがあるが、これもひとつの「物語」だと筆者は訴えかけています。
サラリーマンが「会社人間」に陥ってしまうことも、その逆にプロフェッショナルに仕事に徹することができることも、その人にとっての「物語」を通じて「求められる役」を演じられるかにかかっていると説いています。この着眼点は非常に示唆に富むものだと思います。
なぜならそれは、より端的に言えば、スポーツで体を動かすだけで気分がすっきりするのと同じように、身体と心は一体となっているということだからです。自己啓発本やビジネス本を読んでも次の日には何も変わらないままになるいつものパターンではなく、まずは自分が参考になる人を見つけ真似をしてプロフェッショナルを演じてみる、そこから自身の成長につながっていくと筆者は言っています。
本書の第2部でも取り上げられていますが、これはまさに「守破離」なんですね。「学ぶ」の語源が「真似ぶ」であるということは有名な話ですが、尊敬できる師匠や先輩のやり方を徹底的に「守る」こと、その上でそのやり方を「破り」、そして自分のやり方を創りだすことでこれまでのやり方から「離れ」、自立していく。
自分自身の成長を生み出していくために、先人のやり方を一度受け入れ、真似てみる。現代においてはいささか時代遅れとも取れるものではありますが、そこを筆者は強く訴えかけてきます。
たとえば日本マクドナルド創業者の藤田田氏は、ソフトバンクの孫正義社長やユニクロを展開するファーストリテイリングの柳井正会長などから絶賛される一方で、「金の亡者だ」などと評価する人もたくさんいます。私自身も藤田氏の講演をはじめて聴いたときには、"どぎつい"言葉に、違和感を持って一人でした。
しかし、今あらためてその言葉を振り返ってみると、その時感じた「違和感」こそ、自分自身が乗り越えなければならない壁だったのです。なぜならフツーの人に違和感を感じさせる尖った「何か」こそが、一流を一流にしている本当の理由だからです。
人には誰でも「自分らしく生きたい」という思いがあるために、「違和感」を感じるものを「自分には合わない」と切り捨ててしまいがちですが、あえてそれを一旦受け止めてみる余裕を持てば、そこから新しい世界が見えてくる可能性があります。
(中略)
自分にとっても最も必要で、そして本質的な学びほど、なかなか素直に受け入れる事ができません。そのことに気付かない限り、大切な学びのチャンスを逃してしまうのです。
これまでのビジネス本とは一線を画す内容で、転職を考える私にはとてもタイミングのよい、良本でした。
11/12/03
ごぶさたしています
前回のエントリから早4ヶ月が経ってしまいました。私は元気で生きています。
4ヶ月の間で何をやっていたかというと、端的に言うと転職活動ですね。
今の会社に愛想を尽かし、次の会社を探していました。で、幸いにも次の会社が見つかったのですが(このあたりの話はまた書きますね)、そうしたところ、今の会社から猛烈な引き留めがあり、なんとしても会社に残ってほしい、それくらい貴重な人材なんだ、と口説かれ始めました。
そう言って頂けるのは非常に嬉しい限りなのですが、それはもっと前に言っていただきたかったですね、というのが本音。ただ、それなりのポジションを用意するという言質まで取れてしまったので、さてどうしたものかと思案しているところ。おそらく今週来週で自分の今後の身の振り方を決めないといけない状況になっています。
自分の人生の分かれ道。
さて、どちらに行こうかなあ。
書評:「わたしはわたし!」セルフ・ラブで幸福の扉を開ける15の鍵
「わたしはわたし!」セルフ・ラブで幸福の扉を開ける15の鍵 (tiara books)
- 作者: 溝口あゆか
- 出版社/メーカー: ジュリアン
- 発売日: 2011/11/24
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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「あなたは今、幸せになるために必要だと思っているものはありますか?」
(中略)
「あなたはすでに幸せになるために必要なものをすべて持っていますよ」
という強烈な出だしから始まる、自己啓発系書籍。
アラサー女性の主人公をメインに据えたストーリー仕立てで、自分の気持ちや感情のコントロールについてノウハウやエッセンスを教えてくれる。
筆者の溝口あゆか氏は「スピリチュアル心理学」という学問を開拓した方で、今の自分をいかに肯定して、前に進んでいくか、ということを「セルフ・ラブ」という概念から実践している。
私は「スピリチュアル」的なものに興味を抱けない人間なので、物語に入り込むのはちょっと難しかったですが、自己啓発のノウハウとしてヒントとなることはいくつかありました。また、近年のスピリチュアルブームとは異なるイギリス本場の"スピリチュアル"についても言及しており、そのあたりは世の中に溢れている「スピリチュアル本」とは一線を画す……かも。
締めの言葉も個人的には強烈でした。
愛とは、言い換えれば、生命ともいえます。生命とは、宇宙意識でもあり、神でもあり、そしてあらゆるもののすべてです。セルフ・ラブを育てて、愛、生命の息吹、宇宙の鼓動、そしてあなたらしい幸せを感じてみませんか?
こういった表現に違和感を感じられない方、自分に自信がない人や何かやりたいけどなかなか行動に移せない人にオススメの本。
献本ありがとうございました!
11/08/08
世の中を回すためにバカは必要(良い意味で)
釣りっぽいタイトルですが、最近の仕事でやってきたプロジェクトでこの通りの状況に遭遇したので、ここに書いておきます。
前向きなデスマーチ
つい先日まで携わっていた仕事はシステムのカスタマイズ開発・短納期・開発工数ギリギリのプロジェクトで、メンバにはかなりの多忙を強いる状況が続いていました。いちばん忙しいときで毎日朝9時から終電まで、早くても夜10時くらいまで仕事をやってる状況でした。
このような多忙な日々が続くと、やはり精神的に参る人もチラホラ出てくるのが常なのですが(他のプロジェクトでは数名出てた)、今回のプロジェクトではそのような人は出てこず、むしろ、この忙しさを楽しむ状況がなぜか形成されていました。(当時僕はこの状態を「前向きなデスマーチ」と呼んでいた)
この不思議な状況がなぜ生まれたかを考えていくと、どうもプロジェクトメンバのひとりの明るさがプロジェクト全体に波及していることが見えてきました。
さほど仕事ができるわけでもないメンバの存在意義
そのメンバは後輩にあたるんですが、技術的スキルがあまり身についていなかったため、僕は彼の相談に乗りながら「もっと勉強しなきゃ」「ちゃんと覚えようよ」と相手の不勉強をネタにすることが多々ありました。それでもなかなか勉強してくれずプロジェクトとしては少し困った存在だったのですが、ただ誰からも好かれるような明るい性格の持ち主で、仕事とは関係ない話を適当に振るとたいてい面白おかしく切り返してくれて、よく言えばムードメーカー、悪く言えばただのバカだったわけです。
そんな彼とコミュニケーションを深めていく内に、どうもその後輩は「いかに楽しく仕事をするか」ということを常に考えながら仕事していることがわかってきました。と同時に、後輩に対して「バカだなー」と罵りながらも心のどこかで彼からの笑いを期待している自分がいることに気付きました。
そのあたりから、緊張感のある切羽詰まった状況下において、「笑い」や「前向き」な感情を与えてくれる人がいることによって、たとえ状況が打破できていない状態であったとしても、みんなの気持ちが後ろ向きにならず、自然と意欲的に作業に打ち込める環境が出来上がるんじゃないか、と思うようになってきました。
周りの雰囲気を明るくしてくれるバカ=才能
この「バカ」というニュアンスはなかなか言葉では伝わりにくいと思うのですが、つい先日「水曜どうでしょう」を見ていたときに大泉洋を見て「あ、これだ!」と思わず声をあげてしまいました。(ファンの方、本当に申し訳ありません)
あのどこか頼りない感じ。
リーダーシップを発揮するわけでもなく、不甲斐ないディレクター(≒プロジェクトリーダー)に愚痴をこぼしながらも、随所でボケをかましては周囲を笑わせ、時折天然ボケも交えながらも、いつのまにか次のボケを期待している出演者や視聴者(≒プロジェクトメンバ)がいる、あの独特な親近感と期待感を持った人。
このニュアンス、なんという言葉で表せばいいんでしょうか?
正確な言葉が思い当たりませんが、ああいう「笑い」によって周囲を和ませる、周囲を沸かせる人が組織の中にいることで組織全体の動きがよくなる、という今までにない体験をして、「笑い」の持つパワーを改めて痛感した次第。だからといって、決して狙って出来るものではないので、あのニュアンスの「バカ」はひとつの才能と言っていいのだと思います。(皮肉ではなく、本当にそう思う)
以前「バカでも年収1000万円」という書籍が話題になっていましたが、そのあたりにも関連する話かもしれません。
【バカでも年収1000万円稼ぐ6大奥義(1)】 「成功の糸は毎週木曜日に降りてくる」|バカリーマンでも年収1000万円稼ぐ6大奥義|ダイヤモンド・オンライン
- 作者: 伊藤喜之
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2010/07/30
- メディア: 単行本
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あと、今回のようなプロジェクトに限らず、仕事において能力のある人だけを集められる人的余裕があるなら問題ないですが、能力に差がある人達が集まったとしてもその人達の持つ特性や個々の性格をきちんと見極めた上で適切なポジションに置くことで、組織として想定以上のパフォーマンスを発揮できることを思い知りました。適材適所大事。
後日談
このプロジェクトは無事に開発を終え、今お客様の稼働工程に入っています。そして、あのバカ後輩はというと・・・
次のプロジェクトでメインのプログラマーに抜擢、彼の上司には私から後輩の「効用」について報告、結果的に今回のプロジェクトによって彼は会社から表彰されることになりましたとさ。めでたしめでたし?
11/07/15
ASP.NETでハマったデータサイズ問題(クォータ編)
すごくハマった&検索しても大した情報が出てこなかったので、共有の為にメモしておきます。
概要
ASP.NET4.0において「javascriptからWCFサービスを直接呼び出してDBアクセスを行う」という実装を行っていたところ、WCFサービスを呼び出す際の引数にJSONデータをセットしていたのですが、引数にセットするJSONデータのサイズによってはエラーが返ってくることが判明。
エラー内容
"内部エラーのため、クライアントは要求を処理できませんでした。このエラーの詳細については、例外情報をクライアントに返信するためにサーバーで IncludeExceptionDetailInFaults を有効にするか (ServiceBehaviorAttribute または <serviceDebug> 構成動作を通じて)、Microsoft .NET Framework 3.0 SDK ドキュメントに従ってトレースを有効にして、サーバーのトレース ログを調べてください。"
ゴチャゴチャ書いていますが、要するにWCFサービスから詳細なエラーの内容が返ってきていないっぽいですね。
詳細なエラー内容をサービスから返してもらう
[ServiceBehavior(IncludeExceptionDetailInFaults = true)]
この記述により、さきほどより詳細なエラー内容が返ってきました。
"XML データの読み取り中に、最大文字列コンテンツ長のクォータ (8192) を超えました。このクォータを増やすには、XML リーダーの作成時に使用される XmlDictionaryReaderQuotas オブジェクトの MaxStringContentLength プロパティを変更してください。"
どうやら受け渡しするJSONデータのサイズが最大文字数を超えていますね。
Web.Configファイルの設定
調査した結果、Web.Configファイル内にて「XmlDictionaryReaderQuotas オブジェクトの MaxStringContentLength プロパティ」を変更することができることがわかりました。
<bindings>
<webHttpBinding>
<binding name="webHttpBindingSettings" maxReceivedMessageSize="2147483647">
<readerQuotas maxDepth="2147483647" maxStringContentLength="2147483647" maxArrayLength="2147483647"
maxBytesPerRead="2147483647" maxNameTableCharCount="2147483647" />
</binding>
</webHttpBinding>
</bindings>
上記のように、ReaderQuotasオブジェクトが読み込める最大の文字数をWebConfigファイルに設定してあげることで解決!




