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2011-07-18 台風が来る

文学フリマで購入した同人誌の感想など。

[]「CENOTAPH Special title of spring 2011」渡邊利道、岩崎純一、秦乃実さえら 「CENOTAPH Special title of spring 2011」渡邊利道、岩崎純一、秦乃実さえらを含むブックマーク 「CENOTAPH Special title of spring 2011」渡邊利道、岩崎純一、秦乃実さえらのブックマークコメント

http://d.hatena.ne.jp/wtnbt/

面白かった!特に岩崎さんの「風をあつめて」は小説を書く上での悩みが凝縮されていて興味深い。結構似たような事を考えるものなのだな、と。渡邊さんは短いやつの方がアイデアがシャープに出ていて面白かった。秦乃実さんは描写が甘酸っぱくて素敵だ。

渡邊さんが3部だけ作ったものを文学フリマで下さった本です。次回は小部数販売すると言っていたのでぜひ他の人にも読んで欲しいなーと思う。

[]「アイデアル・ワールド」佐藤(佐藤) 「アイデアル・ワールド」佐藤(佐藤)を含むブックマーク 「アイデアル・ワールド」佐藤(佐藤)のブックマークコメント

http://0tas.blog118.fc2.com/

売れない同人作家コウとマッドサイエンティストに生み出された少女シータの恋、コウは変態医師の秘密を偶然知ったせいで少女を危機に陥れてしまう。

シータがかわいい!のだけど、一番魅力があるのは主人公のコウである。そもそも主人公の属性として同人作家ってどうよ(笑)小説を書く上での思いとか、リアリティを伴って描かれている。

しかし、3月11日をまたいで書かれたことが関係しているのかもしれないのだけど、「自分に関わる全ての人が幸せになるように」という祈りが文章から強く立ち昇り、ほんの少しあてられてしまう。こういうのってなんでしょうね…。文体の問題なのかな。

[]「90の昼と90の夜」踝祐吾(Quantum EDiter) 「90の昼と90の夜」踝祐吾(Quantum EDiter)を含むブックマーク 「90の昼と90の夜」踝祐吾(Quantum EDiter)のブックマークコメント

http://qed-jp.com/

震災チャリティー本。岩手県内陸部在住の踝さんが震災後の生活について語った本です。

もともと踝さんのエッセイ的な文章は好きなのだけど、これはとても良かった。内陸で被災したという中途半端な被災者であることが被災者と支援者の両方の視点を持つことを許しとてもバランスのいいものになっている。

興味深かったのが物流に関する話で、ガソリンが入るようになってからは荷物が翌日に届いたと書いてある。首都圏では(買占めもあったとは言え)店頭から物がなくなり宅急便は届かずじんわりと困ったのだけど、被災地の荷物を優先しているので物流が滞っていると言われていた。あのときの我慢が無駄にならなかったことに少しホッとする。

この本は突貫で書いたらしくとても薄いのだけど、もっと読みたいのでもう少し書き足して出しなおして欲しいなあ、と思っている。

佐藤佐藤 2011/07/18 20:18 『アイデアル・ワールド』のご感想ありがとうございます!
主人公はブサイク設定でそれほど出来た人間でもないですが、ここ一番では頑張るヤツなので、そういうところに魅力を感じていただけたなら嬉しいです。
しかし「自分に関わる全ての人が幸せになるように」というようなことは考えていなかったのですが…そう感じられたのであればそうかもしれませんね。不思議なものです。ちなみにあとがきと本文の前の一行は3.11後に書いたものですが、プロットは3.11以前のものなので本文には影響ないと私は思っています。

toricotorico 2011/07/18 20:46 佐藤さんのような洒落た感想が書けなくて申し訳ないです(^_^;)
そういえば、あのカップルの今後の話、読んでみたいです。シータが外の世界を知るにつれいろいろ面白い事が起きそうな。
周りの人の幸せを祈る気持ちは多かれ少なかれ他の作品でも感じるので、佐藤さんの持ち味なんでしょうねえ…。

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