ノーカントリー [43本目][DVD]

ノーカントリー スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]
[1]物語 ○○2

[2]構成 ○○2

[3]演出 ○○○○4

[4]映像 ○○○3

[5]音楽 ○○2

[総合評価] 65点


モスは狩りをしている途中で、麻薬取引に失敗して銃撃戦となった現場を目撃します。そして、その場に置いてあった大金を持ち逃げします。雇われの殺し屋であるシガーはモスを探しますが、次第に本来の目的を忘れ暴走します。サスペンスのようなスリラー映画です。
殺人者シガーの無機質な演技、これはまさに必見でしょう。不気味なほどに残酷でそれでいて恐怖感がある。ジェイソンやジョーズなどの訳の分からない殺人者と違って、自分なりのルールがあるという点でも何だか見入ってしまうところがありますね。そしてまぁ、これは他人の考察の受け売りですが、シガー自身は人間に降りかかる不条理なものを人格化したものだ、ということらしいです。自分は全く悪くないこと、それと、災害的のような死に至るまでの不平等を合わせたものではないかと。
まぁ要するに、これ難解なんですよ!伝えようとしていることはありますが1回見ただけじゃそれが伝わらない。ジワジワ後から考えるタイプの映画ですね。シガーの存在が立場的にボヤけたもんだから主人公とかの立ち位置も若干定まってないし、スカっと楽しめる感じの映画ではないです。深く考えさせられる映画が見たい人にはいいかな。総合評価は65点です。


いっつも思いますが、考察サイトで補完しないとわからない映画ってどうなんでしょう。それも含めての見せ方ちゃうんかと思いますが。


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今日だけで7作品評価してます。というのも、単に一気に7作品見たからなんですよね、徹夜で。見た順番は43〜49本目の通り並んでます。見るのも書くのも疲れました。
でもしっかりジャンルと時間帯を考えて決定したのでなかなか良い順番で見れました。

世界最速のインディアン [44本目][DVD]

スマイルBEST 世界最速のインディアン [DVD]
[1]物語 ○○○3

[2]構成 ○○○3

[3]演出 ○○○3

[4]映像 ○○○3

[5]音楽 ○○2

[総合評価] 70点


何十年も前よりオートバイで速く走ることだけを目標にして生きてきたバート・マンローは、アメリカに渡って世界記録を出す旅に出ます。途中いろいろな人と出会い、支えあって自分の夢を追い続けるという自伝的映画です。
オートバイの世界記録を出す、という話なわけですが、そのどの局面においても他の人の助けがある。バートの朗らかで親しみやすい性格を通して、周りの人が彼に引き寄せられていきそれで物事が上手く進む、という一期一会なテーマがありますね。困難を乗り越え、ついに自分の夢を果たすところなんかは、視聴者も一緒になって「ついにか〜」と思わせる話の展開となっていて良かったです。そしてバイクの疾走シーンもなかなかスピード感があって良い。上手くまとまってコミカルな面もあり見やすい映画でした。
ちょっとおしゃべりすぎるジイさんにイラっとくることもありますけど。共感できてくるとなかなかラストシーンが一緒に応援できていいのでは?総合評価は70点です。


あのバイク疾走シーンどうやって撮影してるんでしょう。まさか本当に何百キロも出したわけじゃ・・・ないですよね。

ドラゴンボール エヴォリューション [45本目][DVD]

ドラゴンボール EVOLUTION (特別編) [DVD]
[1]物語 ○○2

[2]構成 ○○2

[3]演出 ○○2

[4]映像 ○○○3

[5]音楽 ○○2

[総合評価] 55点


祖父の悟飯を師匠に持つ悟空は、日々学校に通いながら修行を続けていました。そんな中、2000年前に封印したはずにピッコロ大魔王が復活して家を襲います。悟飯を殺された悟空は復讐を誓い、仲間たちと旅に出ます。人気マンガのハリウッド化です。
やっぱりねーさんざん言われてることですが原作とはたぶん切り離して考えた方がいいんですね。良かった点と言えば、旅の目的が明確でわかりやすく、意外とポンポンと展開が進むことですかね。あと、やっぱハリウッドだけあってCG技術はすごく、「気」の描写などはなかなか良かったと思いますよ。ただ本当に話題先行と言いますか、これを一つのファンタジー・アクション映画として見たときどうなんや?てのはあります。個人的にはもっと壮絶な戦いを描いて欲しかったんですが、そんなにスゴイアクションもなかったのでラストシーンくらいですかね、良かったのは。まぁ、ネタで見てみよーっていう感じで軽く見るとよい映画です。総合評価は55点です。


実は僕ドラゴンボール原作は知らないですが、だからって楽しめるわけではなかったので、そこは映画として不完全ってことなんでしょうな。

ブラック・ダイアモンド [46本目][DVD]

ブラック・ダイヤモンド 特別編 [DVD]
[1]物語 ○○2

[2]構成 ○○○3

[3]演出 ○○○3

[4]映像 ○○○○4

[5]音楽 ○○2

[総合評価] 70点


銀行強盗に入ったトニー・フェイト一味はそこで黒いダイヤを発見します。しかし黒いダイヤを狙う中国人一味や街を牛耳るボスなど次々に敵が現れ、ついにトニーの娘は誘拐されてしまいます。台湾警察のスーとトニーは協力して娘を助け出そうとします。ジェット・リー映画ですね。
物語はジャッキー・チェンとほぼ一緒なんですねー。そこはもうブルース・リーの流れを組んでるんでしょうけど。勧善懲悪、ジェット・リーは元同僚の黒幕を追いかけるという。今回のアクションの見どころは中盤あたりのファイトクラブ風の格闘場ですね。特に全員を相手にするところは鬼気迫るスピードと迫力があってオススメです!相手は本物の選手らしいですからね。そしてラストの一騎打ち。これまたお約束ですが、小道具なしの生身の戦いで肉迫した戦闘が見られます。一騎討ちが3組あったので場面がコロコロ変わるのが微妙でしたが・・・さすがはジェット・リーという映画でした。これから彼の作品にいろいろと手を出していきたいと思います。アクション好きならぜひ!総合評価は70点です。


ジャッキーと違って戦闘に小道具がほぼない。そこは、より忠実にブルース・リーを再現、というかリスペクトしてるってことなんでしょうね。

リング [47本目][DVD] ☆名作7本目

リング [DVD]
[1]物語 ○○○3

[2]構成 ○○○3

[3]演出 ○○○○4

[4]映像 ○○○3

[5]音楽 ○○○3

[総合評価] 80点


「そのビデオを見ると一週間以内に死ぬ」と言われているビデオの真相を突き止めるため、テレビ局の取材班である浅川玲子は、被害者のとまったペンションへ向かいます。そこで偶然見つけたビデオテープ、それはまさしく呪いのビデオでした。1週間以内に呪いを解くため、元夫である竜司とビデオから手がかりを探していきます。日本を代表するホラー映画ですね。
いやぁこれね、ホラーの原点って感じですね、やっぱり。まず呪いのビデオの作りこみ、あの不気味でチープな映像がすごい。あれだけの恐怖をあおる映像をどうやって思いついたのか。そして、人間がカメラ前方の端っこに映り、部屋の後ろが撮影されているカメラワークね。あの技術はすごい。何もなくても恐怖感が出ています。個人的には、ただ怨念だけで片付けるのでなくきちんと筋道立てて謎を解明しよう、としてるあたりが良い!サスペンス的要素もあって、それでいてあのラストですからなおさら怖い。
まあ、今見ると、なんですけど、呪いのビデオとかはすごい怖いのに肝心の貞子が出てくるシーンがチープでちょっと怖さ半減・・・ってまぁ知ってるから言えるんでしょうけどね。初見なら確実にビビりますよね。ま、そういう意味でこれは見といた方が良い映画です!総合評価は80点です。


何を隠そう僕はホラー苦手なんで、リングはホラーにしちゃ怖くない方でしょうが僕はギリギリでした。はい。

バグズ・ライフ [48本目][DVD]

バグズ・ライフ [DVD]
[1]物語 ○○○3

[2]構成 ○○○3

[3]演出 ○○○3

[4]映像 ○○○○4

[5]音楽 ○○○3

[総合評価] 80点


何をやらせても役立たずアリのフリックは、ある日みんながバッタに献上するため集めた穀物を全部落としてしまい、バッタから再度収穫を命じられます。時間に余裕がない中、フリックは助っ人を呼びに旅に出かけます。そこで出会ったのは売れない虫サーカス団。アリ族とサーカス団と力を合わせてバッタに立ち向かうという物語です。
初期ピクサーですな。今見てもCGが特に違和感がないんですよねー。これ実はすごいことですよ、進歩がこれだけあるのに。そして相変わらずの話の良い展開とユーモアセンスね。昔から変わりません。今回はサーカス団が登場することもあってドタバタなことも多いですが、フリックが頑張ろうと必死になる姿は感動できます。あとピクサーはやっぱラストに向けての盛り上がりが上手いですよね!正統派に攻めてくるんだけどちゃんと面白い。それこそ本当の、良いストーリーというやつですよ。今も昔も変わらぬピクサーの精神が見れて良かったです。ピクサー好きならぜひ見てほしい映画ですね。総合評価は80点です。


さーて、次回のピクサーは?空飛ぶ家でしたっけ、またも人間メインですがいつもと違ってちょっとシリアス目ですよね。かなり期待しています。

ショーシャンクの空に [49本目][DVD] ☆名作8本目

ショーシャンクの空に [DVD]
[1]物語 ○○○3

[2]構成 ○○○3

[3]演出 ○○○○4

[4]映像 ○○2

[5]音楽 ○○○○4

[総合評価] 80点


無実の罪で終身刑とされたアンディーは最初服役囚と近づくのを拒んでいましたが、次第に元銀行員という経験を生かし経理を担当するようになり、囚人たちの人望を集めていきます。しかし、彼には壮大な計画がありました。監獄の中の生き方を通して人生を見つめなおすヒューマンドラマですね。
人間の色んな面が見える良作です!弱いところとか悪いところとかね。監獄に入ってるのに、囚人がみんないい人で所長とかが悪いヤツとして描かれてるのもなかなか皮肉な話やなあと思いましたけど、そこは「この中ではみんな無実」っていうセリフに集約されてるんでしょうな。塀の中でもそこそこ自由に生活するアンディーの姿は、やっぱり希望というものの大事さを再確認しますね。有名な名シーンといえばやっぱりフィガロの結婚を所内全部に流すところ、それと最後の自由を手に入れた場面でしょう。大した盛り上がりはない映画ではありますが、しみじみと深く考えさせられる映画です。レッドとアンディーの会話シーンはこの映画における人生観の肝のような気もしますね。さすが名作!総合評価は80点です。


こんな名作を生んだスティーブン・キングがなぜシークレットウィンドウとかいう駄作をつくったのか・・・やはり監督が同じでも全部良い作品とは限らないわけですね。