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  • 2005年10月29日(土)

    『キャプテン翼』の世代の叫びを聞け、若い奴ら、そして陽一

    確かUGさんは僕と同い年か一つ違いぐらいの同世代、渋川さんも二つか三つ違うだけのほぼ同世代だったはずなので、いまある程度ネタとして書いていても、やっぱりいま25,6歳以上の人はやっぱりど真ん中世代として、『ワールドユース編』以後はアレだけどというのが決まり文句になっていますが、ただ僕たちよりちょっと下の世代になると、本編の無印の頃も相当ダメでしょうという評価が多いのが残念です。

    もっともいまあんなのやこんなのでヒドイ続編を出しているから、そういう事を言われる土壌があるのは理解できるのですが、それでもいまの若いサッカーファンがキャプ翼を低く評価するのは納得できないモノがあります。

    UGさんが書いているように、名作と言われている無印キャプ翼にあっても、実際のサッカー以前の力学とかを無視したシーンは多々あるのですが、それでもあえて言わせてください。「『キャプテン翼』はリアルだった」んですよ!!

    まずもう一度改めて言っておきますが、『ワールドユース編』以後の陽一の手による続編が「質の低い同人誌レベル」ということに関しては、弁護どころか疑いの余地がないのは明らかです。はっきりいってコミケに行けばアレより優れた続編はいくらでも手に入るし、『キャプテン翼』の正統な続編は陽一の手によるマンガではなく、テクモファミコンゲームであるという論を覆すのは難しいというのは、ファンなら誰もが否定しないと言い切って良いと思います。

    しかし!! 無印キャプ翼における小学校編からジュニアユース編までは別だ、これを悪く言われるのは冗談じゃない。これを悪く言うのはすなわちここ20年間の日本サッカー界そのものを否定する言説と言っても決してオーバーではない……というのは言い過ぎだと思うごめん、でもあえてそう言いたいし、言ってもバチは決して当たらないと思う。少なくとも中田英寿はキャプ翼がなければサッカーやってなかったかもしれないわけだし(笑)。

    いまキャプ翼を笑ってる連中はどうせ『SLAM DUNK』以降の世代で、リアルなスポーツマンガの基準が上がっている連中なんでしょうが、『キャプテン翼』がリアルタイムで連載されていた頃というのは、『キャプテン』『プレイボール』という別格はあったにしても、『ドカベン』がリアルなスポーツマンガの頂点にあったんですよ、そういう時代背景をもっと理解するべきというか、僕たちもキャプ翼を語るときにきちんとそういう時代背景を同時に語る必要性というのを痛切に感じる、大体、この作品が連載されていた当時のジャンプの二大看板が『北斗の拳』『キン肉マン』だったということは、この作品を語るときには外せない要素で、そんな時代の週刊少年ジャンプにおいて人気を獲得するために必要な要素ということを考えれば、あのぐらいの嘘は充分リアルの範疇といえる演出だったと言えるでしょう。

    大体、マンガに限らずフィクションのスポーツ物というのは、絶対にどこかで嘘が入るわけで、その嘘をどこまでリアルに持って行くかというのがキーだったりするわけで、例えば近年のマンガファンにもその競技のファン双方に評価の高い『大きく振りかぶって』『ORANGE』にしても作品中の嘘というのは数え出すと実はきりがないぐらいあるんですよ、しかしそれらの嘘に説得力を持たせるぐらいに他の部分でとことんリアリティを保っていることが、その作品中の嘘ですらリアリティを感じさせ事が出来る、それがマンガというメディアの最大の特徴といえるのです。

    で、キャプテン翼というのは、当時のマンガ界においては他と比較にならないぐらい、リアリティというものがあった作品だったわけで、そのリアリティが「スカイラブハリケーン」や「ツインシュート」や「ネットを突き破るシュート」や「ゴールキーパーやディフェンダー諸共ゴールに突き刺すシュート」というものですら、リアリティのあるものと錯覚させるぐらい、当時の一般の人のサッカー知識からすればリアルに思えるぐらい他の部分のリアリティが無印キャプ翼はズバ抜けていたんです。また当時の高橋陽一には漫画家としてそのぐらいの説得力があったし、当時の読者にはそれに騙されるぐらいのサッカー予備知識しかなかったんです。

    嘘だと思うのなら、その当時の他のスポーツ漫画や、『キャプテン翼』以前のサッカー漫画の代名詞だった『赤き血のイレブン』を読んでみてから言ってみろと言わせて頂きます。いやその当時のリアルスポーツ物の頂点が『ドカベン』だったということの真贋について調べて貰うという方向でも良いんですが。

    まあしかし色々と『キャプテン翼』はオレっち等が子供の頃には、最高のスポーツ漫画だったんだよという話しをしましたが、後の世代に色々とケチを付けられるような隙がありまくる続編を書きまくった陽一が一番悪いということは間違いないんですけどね(苦笑)。

    とりあえず陽一には“中学編”の評価が高いのは、実質的に日向小次郎が主役、松山光が準主役であり、大空翼がラスボスだったということを誰か一刻も早く気付かせるべきだと思うし、そういう物語を書けた高橋陽一がいたということを何よりも本人と編集が一刻も早く気付きやがれだし、新田をラスボスにしたゲームを作ったテクモの人は、やっぱりキャプ翼を原作者以上に理解していたんだなあと思いました。

    あとshibudqnさんも書いているけど、この頃ぐらいまではスポーツ漫画の名作は、そのスポーツに対する知識が全くない人が書いている方が名作が多いというのが常識だったんだすよね、『あしたのジョー』だってちばてつやがボクシング知らなかったから力石をジョーと体重差が明らかに違うキャラで出したから、あの地獄の減量という名エピソードが生まれたのは有名ですが、スポーツ漫画ってつい最近までそういうもんだったんよ。

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