「ビーサンバトルBビーコード」baseよしもと

昨日の分に書ききれなかった雰囲気とかについても書きますが、まず客の人数が大きく下がり、会場内も空席が目立つ感じで、MCの中山功太が立っているお客さんに着席を促すような話をするぐらい、空席が目立っていました。芸人さんのチケ売りも苦戦していたようで、まあ今回は間がなかったというのもあるんでしょうが、普段なら当日にダ・オーレの交差点やbaseの前とかでチケ売りしているの見たことないような人が、今回何人もチケ売りしていたのが印象的でした。
レベルの低下を嘆いたりもしましたが、レベルが下がったというより、演者はもろちんですが、お客さんの方もモチベーションが下がっている感じが気になりました。まあ元々会場の雰囲気悪くなってたし、無理して見に行く気持ちにはなれなくなっています。松竹やワッハのインディーズイベントで面白いのあったらそっちを優先しても良いかなと思いました。

MC:中山功太

なんかこの人のMCというか、客を盛り上げるのヘタだという気がしてきました(笑)。なんか今まではそんなの感じなかったのは、客が協力的だっただけだったのかなあ(笑)。

難波横山 漫才「人生と蜂蜜」9位45票

こういう独特過ぎるネタをするには、お客さんがこういう事をする人達と認めた上で、完全にウェルカムな状態でないと厳しい。こういう事をやるのならどうしてビーイチにいた頃から出来なかったんだろうかと思います。しかしこんな言葉のトリッキーな言葉ネタで、トリックを仕掛けている方があんなに噛んじゃダメです。1-

やじろべえ コント「家庭訪問」15位19票

お笑いの舞台って、明らかに受けていないことでも、やると決めたらそれがどんなにスベっていてもやりきらないといけないというのは辛いなあと改めて思いました。繰り返し同じボケをするというネタで延々と引っ張っていたんですが、それが全て不発でしたからねえ、オチもよめる上に弱かった。1-

宇宙ネズミ コント「親分のカラオケ練習」6位63票

派手な長椅子が置いてあって、「狭いですけど……」みたいな最初の台詞だけで、「カラオケBOX」の設定がよめてしまったんですが、こんなん気付くようなすれたファンはほっとけばいいのか、「カラオケBOX」でしたというのが笑い所の一つとして計算しているのなら、誰であろうとバレちゃダメとするべきなんでしょうか? ヤクザの親分が孫の誕生会のためにモーニング娘。の『ピース』を練習するというものでしたが、R-1でも思いましたが、怖い人がモー娘や松浦亜弥大塚愛を歌うとか着メロにしているというネタは、誰がやってもそこそこ受けるネタなんですよね、ドリンクが来て店員が入ってきて恥ずかしいとかも、あざといという印象しか持てませんでした。baseの客層的に絶対にそこそこ受けるネタではあるんですが、こういうネタをやったところで何も身に付かないです。baseに残ることが目的化するのは、手段と目的を間違えてると思います。売れるため、成長するためにbaseにいるのに、baseで残ることだけを目的としたネタ作りをして、延々と残留だけを続けるのは良くないです。1+

タナからイケダ 漫才「テンション」14位22票

序盤の月やウサギになぜ“さん”を付けるとか、“さん”とか“ちゃん”はどっちが上かみたいな流れは期待させたんですが、下品な方向に向かったりした上に、その話題はあくまでもツカミで、メインの話しに行ったんですが、メインのネタについては全く覚えていないです。1

ゼミナールキッチン 漫才「別れそうな彼女を引き留める」1位105票

まず最初に僕のここに付けた点数は少し低すぎると思う、本来は4点台を付けるべきだったと思いますが、ジャンクションやロデオボックスに付いて、ハードルを上げるといってた評価と同じ目線、いやもっと高いハードルを僕はここにかけていたように思います。というかそのぐらいハードルを上げるべきと思わせる風格がありました。いや一位は全く文句なし、当然の結果だったと思います。
はっきりいってツカミの「スーパー竜介君」の流れだけで完全に会場を掴んでいました。正直、今日はあの後どんなネタをやってもある程度OKになるぐらいの雰囲気を最初に掴んでいたように思います。いやでも大舞台は人を本当に大きくするんですね、M-1準決勝以前と以後では全く別のオーラをゼミナールキッチンは帯びているように思いました。横綱相撲でジャンクション相手に金星、今日は素直に格の違いの勝利でした。ロデオボックスミサイルマンが相手でも勝負にならなかったでしょう。3-

勝山梶 漫才「話を盛り上げる」3位100票

流石は元・平安京999と元・大浦梶のコンビ、baseの客が喜ぶことを知り尽くしている感じです。ここまで出来たら、まだ応用で先が見えることもあるんでしょうけどねえ。2

日刊ナンセンス ショートコント「友子と学のメモリーズ」10位38票

なんかダメなショートコントのパターンの典型という感じでした。2

ショートコント師はテレビでは残らない」というのは、基本的にその通りだと思うんですよ、その一番の理由はある程度ネタ作りに精通している人、人を笑わせれる物を考えるという思考回路がある人なら、「ショートコントはネタ作りが安易」ということに尽きると思います。まあ要するに手抜きの方法として「ショートコント」があると思う、例えばショートコント師の名前を出して、「この人達がやりそうなショートコントを考えなさい」というお題を日本中のハガキ職人に出したら、おそらく物凄い数の良作が集まると思います。ショートコントではないですが、「あるある探検隊」とか「鼻から牛乳」でも同じ事ですが、どうしてもショートネタというのは、ネタ作りが安易なことから、みんな手抜きの手段としてショートコントを選んでいると思う。
しかしショートコントだけど手抜きではない、ショートコントなのにネタ作りの際にルールを多く設けることで、ネタ作りの方向を安易に持って行かず、ショートコントのカテゴリの中で凄くレベルの高いことを実現しているのが、イシバシハザマオリエンタルラジオコンマニセンチだと思っているのですが、日刊ナンセンスは「評価付きショートコント」とか「山野井がバイトを辞めた理由」なんかはそっち方面のネタだと思うけど、ちょっと今回のネタは凡百のショートコントの芸人たちと同じような志が見えないタイプの方でしたねえ。

暁 コント「留置所」11位37票

最初の段階でオチがよめたのも問題でしたが、キャラ先行で安易な台本だったと思います。2-寄りの1+

パステルモグラ 漫才「老人に席を譲る」7位61票

たどたどしさというか、見ているものに不安感を与えるような空気ややりとりが、そろそろ味とは言えなくなってきた時期にきているので、かなり今が正念場というか重大な局面に来ているなと感じました。ただ今日の水準なら投票しても良いなと思いました。3+

ジャンクション コント「病人とお見合い」2位103票

流してやって格の違いを見せつけるはずだったのに、僅差の二位に泣く結果になりました。新しいシステムだと二位ほど意味がないものはなく、ましてこの僅差というのは泣くに泣けないですね、ただお馴染みのネタでこの相手で勝てなかったというのは、いくら相手が勢いのある上り馬でも厳しいですねえ。3

いがわゆり蚊 コント「リップクリーム」8位60票

正式タイトルは「休憩室」でも、僕たちがネタの紹介をする時に付けるタイトルはこれで良いと思う(笑)。どらさんも書かれていますが、劇場の客席や千日前で会うと普通に美人さんなのに、テレビや舞台で見ると山田邦子が普通に見えるしゃくれさんにしか見えないのは、物凄い舞台映えというか、天性のオーラなんでしょうね、過去の女性芸人の例に漏れずすぐに消えるかと思いましたが、ある程度客受けも良く、他の低レベルにも助けられて残留しそうな雰囲気です。4

マシンガンズ 漫才「アホ学校」12位30票

今日の全体レベルを考えると、もっと上位で良かったと思うんですがねえ、二人が演じているキャラがどんどん変わっていくところなんて巧かったと思うんですが、このおふざけな雰囲気が計算されたものだということが伝わらないのはどうしたもんでしょうか。でもこのコンビはやっぱりコント師だなあというのも痛感、喋りや演技に漫才のリズムが根本的にない(笑)。3

パラフィンキック 漫才「ラーメン屋の行列」12位30票

普通に全く内容覚えてないです。ネタは違いますが、ラーメンという設定は二ヶ月連続、本当にラーメンどっちかが好きなんでしょうね(笑)。2-

ママ・レンジ 漫才「はじめてのおつかい おっさん篇」5位75票

今さらこのネタというのは、もう本人達の目的が残留一本になったと考えて良さそうですね、ただママ・レンジほどの知名度やキャリアがある人達が、「ビーサン残留」というのだけをモチベーションにbaseよしもとにいる必要があるのでしょうか? 2

ギャロップ 漫才「理想的なドラえもん」4位86票

二ヶ月連続でギャロップに投票することになりましたが、ここが面白くなったというより、相対レベルが大きく下がった結果、ここが浮かび上がってきただけだと思う。3-

投票と結果について

ワッハでやってる「笑いのシンポジウム」に駆けつけるために、トークコーナーの準備中に会場を出たので、結果は上位と下位だけ後で聞いて、全体の順位はいま始めてみたのですが、ここは今月の降格が何組になるか次第ですねえ、一枠だったらタナからイケダとやじろべえの戦いになるでしょう。しかし今回の改悪は色々と問題あるけど、ビーサンとオーディションの入れ替えが何枠になるか、前半戦の段階では分からないというのは、最大の問題点かも緊張感がどうしても出ない。まあでも肝心のビーサンバトルがこの盛り上がりでは、ビーサンを受けたいと考える芸人さんはもっと少なくなるでしょうから、当分の間はオーディションとビーサンの入れ替わりはA・Bともに1ずつが基本と思って考えて、2や3だったら凄いなあと思うぐらいで良いような気もしたのですが、3月のオーディションにはNSC28期生が大挙して受け出すでしょうし、少しは状況変わるかな? でもちょっと興業として微妙な感じにビーサンバトルはなっていると思います。