M-1グランプリ二回戦大阪2終了

大会日程・結果2回戦・大阪2 ヨシモト∞ホール大阪 2006/11/11: M-1グランプリ2006

全組感想はまた書きますが、とりあえず笑い飯麒麟、アジアン、田中上阪の四組は他の合格者と比べても一枚違う感じでした、特に前者三組のファイナリスト経験者は凄かったし、やはり麒麟笑い飯はこの中にはいると別格でしたね、別の意味で一枚違う高見にいたのはカリカカリカ凄かったわあ(笑)。
まずボルトボルズが翌日に変更、そしてぼたみ(NSC 大阪)とソラシド(吉本興業 大阪)の二組がキャンセルとなりました。ソラシドはガンガンライブの今月の出演予定も全て変更になり、12月には元々スケジュールが全く入っていなかったことから解散が噂されていますが、公式発表が何にもないままなので決まっていることがあるのなら、ファンの動揺を防ぐ為にも早く発表してあげてほしいです。
会場の雰囲気は発泡スチロールや∞ホールになってから設置されたひな壇の客席は満員ですが、普段のM-1予選と比べると地べたに座らないと行けないという人達が少なく、二回戦にしてはガラガラという印象で、早朝から並んだ人達は肩透かしだったのではないでしょうか? 今回は芸人さんと演芸に精通したライターさんと一緒に観戦しました。
以下コンビ名と、僕が勝手に付けたタイトル、◎○△×は僕の合格予想、×はダメという意味じゃなくて競馬新聞的に△より下というだけ、無印より上の評価です。感想の後の数字はいつものように5点満点私的評価です。評価点の順位と合格予想は一部リンクしていませんが、基本は3.5点より上が自分内合格ライン、もちろん例外はありですが、とりあえず自分の評価と合格予想は別基準で付けてます。
あとこれは次の日のbaseよしもとで行われた二回戦を見た後に書いているので、それを踏まえた記述も出てくることをご了承ください。

  • Aブロック第1グループ

つばさ・きよし(吉本興業 大阪) 「好きなモノを言い合う」

まだお客さんが入場したり、席を探したりするバタバタした雰囲気だったとはいえ、ここまでスコーンと滑ってしまうとは、二回戦で落ちるのは本来の実力でないだけに、客がざわついてる中でも慌てずにやっていればもったいないことをしたと思います。トップバッターじゃなかったらは言い訳に出来ない、というよりこの雰囲気ならある程度は審査員も甘く見てくれていたはずで、それでも合格は出来ないのはこの日の出来では仕方なかった。2-

虎あげは。。(アマチュア) 「旅先でゲーム」

浜松を中心に、名古屋や静岡でインディーズ活動をしているアマチュアコンビ、旅行で目的に付く前に歌を唄うというネタで始まったので、「替え歌ネタかな?」と思っていたら、キャンプ地でやるゲームとかで、合コンでやるゲームみたいな流れになってましたが、技術的に劣るアマチュアのコンビが、こういう若手漫才コンビが良くやる設定を持ってくると、一回戦はともかく二回戦では大抵問答無用で落とされますね。1+

カリカ(吉本興業 東京) 「さっきあった話→煙草」○ 合格

NGKに入る前にアムザで見た浮浪者やウサギの話という、貴方本当に今さっき見た話をしていますねという会場内衝撃の展開から、よくやっている林さんにポーズ取らせて家城さんがアフレコする小ネタを挟んで、家城さんが舞台上でタバコ吸おうとするという怒濤の展開、そんなネタで最後は綺麗に落とそうとするんだから、もうとにかく凄いとしか言えないわ、「午前中の大阪怖い」とビビリまくる発言していたけど、客の方がカリカに改めて度肝抜かされたと思います。強い。4

わんぱく戦士達(アマチュア) 「道を教える」

高島屋からNGKまでの道程を詳細に教えていく、一回戦ではかなり笑わせて貰ったコンビなんですが、二回戦だと格の壁を現状では若干感じました。1+

やじろべえ(アマチュア) 「色々な人としりとり」 合格

外人さんや怖い人としりとりをしたらというネタ、本来コント師の人たちにありがちなネタ運びかなと思って見ていました。お話の持って行き方が綺麗すぎて嫌われるかなと思いましたが、客受けがストレートに反映された感じで合格しましたが、でもちょっと女の子受けかなあと思っていたので審査員が評価してくれたのは驚きました。2-

天竺鼠(吉本興業 大阪) 「自分に足りないモノ」○ 合格

「ショートコント・タンパク質」って反則、いやこのコンビに反則という言葉は使えないな、そんなこと言い出したらすべてが反則だしなあ(笑)、実はネタの構成はまんま去年の「栃木」そのまんまで、フレーズを全部変更しているだけなんですが、変更しているフレーズが尽くホームラン級なんだから、ここはフレーズとか流行ネタの持ってき方が毎度の事ながら巧すぎる、もう準決勝までは今後毎年行き続けるでしょう。4+

アジアン(吉本興業 大阪) 「ひっかけ遊び」◎ 合格

去年準決勝を見て、アジアンの決勝進出に納得出来ないと吼えた者ですが、このネタこの漫才やってたら納得してたと思う、そのぐらい素晴らしいやはり巧い、間違いなく今日の上位三組に入れたい、五組なら確実に入っていました。ただ本当の意味での一番上のランクに対しては、それでもまだ格の差が若干あるとは思うのですが、結局良いネタはみんな「言葉遊び系」のネタばかりなんですよね。5-

  • Aブロック第2グループ

スグリーン(アマチュア) 「宇宙人と遭遇」

宇宙人と友達になったので、相方に会わせる前にシミュレーションをするというお話、ボケの人が宇宙人役で舞台上でボケの人がキャラを爆発させるところは良かったけど、後半の伏線を消化していって物語を集束させていくところは、巧いという評価する人もいるだろうけど勢いが消えてしまったように思う、もっと前半のキャラ推しで押し切って欲しかったし、そういうネタもモスグリーンは他に沢山今年作っていただけに残念でした。このコンビに限らず巧いこと伏線を張って、物語として集束させるネタやるコンビには、ネットの感想とかも評価高いし、現場のお客さんも多少拍手も大きくなるけど、このレベルの若手のアマチュアカテゴリの人達には、審査員はそういうの求めていない気がする、巧いことやろうとして小さい話に着地するより、下手で良いから壮大な物語を展開して欲しい、「ショートコント・タンパク質」のような(笑)。1

しらたき(アマチュア) 「男前になりたい」△

同じシチュエーションで男前とブサイクだったらこんなに違うというのを順番にだしていく、ヒカリゴケのあのネタパターンのネタでしたが、ヨーグルトのCMの速水もこみちヴァージョンと、自分たちが将来売れてCMやったときは面白かった。3-

クッキーズ(吉本興業 福岡) 「子供が欲しい」

娘がヤンキーの彼氏を連れてきたらとか、男の子とキャッチボールがしたいとか、あんまり覚えてないです。2

UNDER POINT(吉本興業 名古屋) 「堂々とカンニングをする」 合格

当て振りのネタでしたが、色んなコンビの当て振りを見てきた中で、レベルもそんなに高くないし、天丼もそんなに受けていないものをしつこくやられて辟易してみたいたので、この日合格した中でここの合格が一番不思議でした。よく麒麟と同じ日で当て振りのネタなんか出来るよなと思って見ていました。当て振りネタっていろんな人が掘り尽くして、あと少しだけ残っていた鉱脈も全部麒麟が掘り尽くしてしまった後だから、もうあんまりやらない方が良いと個人的には思っています。カリカみたいに変則的に使うのなら面白いんですが。1

ラフメーカー(松竹芸能) 「不良→子供を野球選手にしたい」

ベタすぎるボケが多かったのと、最後の野球の下りは無理矢理くっつけた感が強くて、あんまり良くなかったです。1

金時(吉本興業 大阪) 「借金取りになりたい」○ 合格

怖いニュースが多いという入りから、通り魔のツカミでしっかり掴んで、「借金取り」の話しにスムーズに移行、GAORAとかでもやってるので見た事ある方も多いと思いますが、「幸福金融の黒田」の下りは外さないです。3+

笑い飯(吉本興業 大阪) 「服選びに迷う→キャプテンに部活辞めるのを相談」◎ 合格

地力が違いすぎでした。ここは普通にやれば最終決戦三組に今年も残れるでしょう。優勝は分かんないというか、ダブルボケのスタイルに固執したら鮮度が無い分だけ審査員に変化がなければ苦しい気もしますけど、上位三組に残る可能性が一番高いコンビなのは確実だと思います。あんまり今さら笑い飯のネタの感想って言う事ないなあー。4-

  • Aブロック第3グループ

田中上阪(吉本興業 大阪) 「料理番組」◎ 合格

フレーズセンス、後半の畳みかけが絶妙、今年こそは行けるかも知れない。キャラクターがここまで高い所で早い段階で完成していたら、あとは台本を高めていくだけだから、確実にここは将来出てくるという話に一緒に見ていた方となりました。4+

コンフィング(アマチュア) 「舌打ち」

新幹線の前の人がシートを深く倒して来たときに仕打ちが巧くできないというネタ、片方の人が前身タイツにサングラスでしたが、特にネタには関係ありませんでした。1+

ストレートタイム(アマチュア) 「空想野球」△ 合格

一回戦は豪華メンバーの日に出て、その日一番かなと思う大受けのネタでしたが、三分になってメインの野球のボケを増やすよりも、前振りの話題が長くなって、面白い所まで到達するのに時間がかかっていたのが、2分の方が良かったとマイナスな印象でしたが、後半の盛り上がりは健在で合格しました。2+

ビタミンS(吉本興業 大阪) 「ホストになりたい」△ 合格

源氏名が「ことぶきつかさ」と言ったときに気付いた人の笑いと、漢字で書くとどういう字になるか説明されて気付いた人達の笑いが二段階で起きたのが印象的、前者の方が年齢層の高い嫌な笑い声でしたが(笑)、どんなに妹から罵られても嘘くさい笑顔は止まらないお兄さんステキですが、最後のスイーツの流れは余計かなあ、このレベルの人達ならホストの話だけで完結してほしい。3

藤崎マーケット(吉本興業 大阪) 「ラララライ体操」○ 合格

もうゴールデンの全国放送でやってるんだから、お馴染みのと言っていいですよね? 知らない人はYouTubeにいくつも上がってるはずなので、そっちで見てくださいと言える時代が来るとは去年のレポから一年しか経っていないのに便利になったなあ(笑)、去年と比べて細かい所作へのこだわりが強くなっていて凄い面白かったし、今日のお客さんもそうい細かいところを見逃さずにしっかり見てくれる人が多かったのも良かった。準決勝には確実に上がってくるでしょう。そんな枠はないんだけど、ショートコント枠というのを先人達が決勝に残してくれていたら、決勝もアリと言えたんだけど、さすがに前例がないところにこれを持っていく勇気はないと思う。この日袖で見ていたらしい中田カウス師匠も気に入ってくれたようです、カウス師匠は意外とこういう飛び道具をお気に召してくれます。4

青空(吉本興業 大阪) 「動物園→手遊び」○ 合格

なんかどうも手遊びとか、童謡ネタとかに厳しい自分がいるのは、前々から気付いていたんだけど、この日この舞台見て確信になりました。結構ファンな青空がやっても不快に感じるんだから、僕は子供の手遊びをやってみるというネタが嫌いなんだ(笑)。でも今年か来年がラストチャンスだと思うんですが、とりあえずここは巧く運べば決勝に行けるポテンシャルもあるけど、三回戦落ちる心配は全くないとは言えないコンビだと思うので、落ちる心配のない二回戦とはいえこういうネタやってるの見ると不安です。3-

ロザン(吉本興業 大阪) 「嫁姑問題」○ 合格

まあはっきりいって完全に手を抜いていました。去年も二回戦は抜いて合格して、三回戦からこの年の勝負球を全力で放り込んできましたから、ここは次からが決勝に行けるかどうかの評価基準となるでしょう。
ただやっぱり僕はこの日のロザンは、力を入れていないからこそ分かる実力というか、まずあからさまに流し気味にも関わらず、これほどの球が投げられるということに加えて、肩の力が入っていないだけ生身の現状の実力が分かって凄かったですね、多分この日のネタは一語一句書き起こして、全ての台詞に何分何秒と時間を割っていったら、物凄い計算されている事が分かる配分になっているはずだと、一緒に見ていた方と話しました、それぐらいまず台本の構成が抜群なのと、あとこれは僕の思い込みが強すぎるかも知れませんが、二回戦を大阪で出場したコンビを全部見て、純粋に漫才の技術だけで見れば今回の出場者の中で、ロザンの実力は図抜けていたように感じました。純粋にテクニックだけなら、ディープインパクトと同世代他の三歳馬ぐらいの実力差があると思います。そのぐらい気合を入れてやっていないから分かる、生の実力を痛感しました。これで三回戦や準決勝で気合いの入った勝負ネタ、どんなことしてくるのかが楽しみです。是非とも去年以上の驚きをお願いします。
大阪での二回戦は二週前の初日にりあるキッズを、そしてこの日の翌日にビッキーズを見ましたが、強いて誰かを大阪からのラストチャンス枠として上げろと言われたら、僕はロザンを挙げます。3
あとロザンは来年は漫才アワードに挑戦するべきかも、高校生審査員というのが続くんなら、よほどの大駒が参戦してこない限り、優勝候補筆頭にあげられると思います。
正直、ここまでの盛り上がりが凄くて、この日は一体どうなるんだろうと思っていました、先々週の大阪二回戦初日とあわせて、今年の二回戦はとにかくハイレベルとここまでは思っていました。

  • Bブロック第1グループ

連中(アマチュア) 「クラブを辞めたい理由→煙草を止めてほしい」

なんか巧くオチに持って行く事に気を使いすぎていたような。1

ヒットサンド(NSC 大阪) 「70過ぎの婆とデートの練習」

設定だけで勝負しすぎ、ある意味NSC生らしいか。1-

蟯虫ファクトリー(アマチュア) 「帝王学

完全に素人の間合いだったと思います。あの蟯虫と書かれたTシャツ、蟯の字がデッカクプリントされたTシャツはちょっと良いなと思いました。1

デコレーション(アマチュア) 「ボクシング」

なんか二分の一回戦の時にはあんまりいなかった、変な挨拶とかツカミをやるアマチュアが増えていたけど、ここも何か変な挨拶していた。どんな風に変だったかは覚えてない(笑)。1

左ミドル(松竹芸能) 「一度は言いたい台詞、売れたらやりたい事」

ある程度彼らのキャッチーなフレーズである、(相方の禿げてる部分を指さして)「この変だけ年金貰ってるんです」は使わず、ギャロップとの吉本・松竹若手ハゲキャラ対決は完敗で終わってしまいました。まあ現状ではまだここまでか。1+

ゴールドハンマー(吉本興業 大阪) 「電車で隣の美女が居眠りして肩に顔を置いてくる」

彼らの格を考えたらビックリするぐらい受けてなかった、メールアドレスの下りももうこういう使い方は色んな人達がやっていて、オリジナリティのあるものじゃなくなっていたのは残念、彼らが一番最初に始めたといっても良いぐらい早く始めていたと思うのですが、世間的に彼らのギャグという認識がされる前に、あのボケはもうパブリック・ドメインになってしまった。2-

バルチック艦隊(アマチュア) 「ジャニーズにもの申す」 △→× 合格

面白かったと言えば面白いけど、少し迷走している気もして後に予想と評価を後で下方修正しましたが、M-1の基準的には合格はやっぱり当然か、しかしいくらbaseのオーディションに合格していないとはいえ、ヨシモトファンダンゴTVでレギュラー持っている上に、今年はシード権持っているコンビがアマチュアで出るのは違和感ありすぎ。3-→2+
とりあえずこのグループで一気にAブロックでの盛り上がりが醒めてしまいました。この空気はかなり後の出演者にも引っ張られていました。

  • Bブロック第2グループ

ノンスタンダード(アマチュア) 「夜空ノムコウ

去年の尼崎大賞ファイナリストの高校生コンビ、M-1ではM-1甲子園も含めて始めて勝ち上がり、略したらノンスタになって、微妙にイキリネタというのは、本人達はそんなに意識してなかったみたいだけど、話を聞いてみる機会があったのですが、やっぱりNON STYLE好きみたい(笑)。高校卒業したらどこかの事務所の養成所に入るみたいですが、すぐに頭角現すだけの技術的な素質はあると思います。2-

ナースステーション(アマチュア) 「ファーストフードみたいな病院」△ 合格

男性看護師さん二人による漫才でしたが、これは凄かった。看護師さんということで完全に素人なんですが、素人というだけでなく、もう純粋に下手くそでした。特にツッコミが下手でツッコミになっていない箇所が沢山あったし、ボケもツッコミも噛みまくり、台詞思い出しながらというの連続で、本来ならボロボロの筈なんですが、これが凄い面白かった。いや単に失敗が面白いとかじゃないんですよ、はっきりいって噛みまくり、台詞つかえまくりで下手くそな漫才なんて、一回戦見ていたら山のようにいますし、そういうのが面白いといって上がった人達も二回戦のプロの多いところに混じると、単純に見てられないキツさだけが残るんですが、ここは下手は下手なんですが、なんか凄いヘタウマになっているというか、下手を味にしてしまえる人間的な資質があるんだと思う。
下手さって本当に不思議で、おそらく同レベルでつまんない、見てられない人達は沢山M-1一回戦に出て落ちていたと思うのに、この人達に関しては見ていて楽しいというのは、もう理屈じゃなくてこのお二人が持っている人間性とか、持って生まれた人としての魅力とか何でしょう、そうとしかこれは説明出来ないです。ただここが受かってなんで俺たちが落ちるんだと、この日受けた人達は思うだろうなとも思います(笑)。2+

キャバレーナイト(アマチュア) 「メンバーに手紙」△

元宇宙ネズミの宮田さんがいるドリカム編成の男女トリオ、三人とも元なんとかと言える元コンビだった人達、両脇のボケの人が付き合ってるんじゃないかという設定で、舞台上でいちゃつく流れ、かなりボーダーライン上にいるなと思ったんですが、残念ながら不合格でそう言われたらそうかなとも思う、この日一番ギリギリの所だったと思います。発表の際に凄い落ち込んでいるところを会場でお見かけしましたが、そりゃ自分たちの前であんな素人の下手な漫才が受かって、自分たちが落ちるのは納得出来ないだろうなあ、でもあの変の完全な素人と、プロ経験のある人たちだと審査員の基準も違うだろうし、ネタの設定もこういう編成のトリオとしては、ややありふれていたかな? 3+

王(デリートエンターテイメント) 「バンド」○ 合格

漫才アワード二次予選の番組でも思いましたが、このネタは前半が弱いですよね、ただ後半で一気に盛り返すところは圧巻だし、三分のネタでここまで中盤から後半にかけて盛り返すというのは、あまりないから珍しいとは思うし、後半の良い印象を審査員が引きずってくれるのなら強いんですが、個人的には今年下ろしていたネタの中には、もっと良い物があるような気がしていますが、細かいネタを挟んで印象変えれるネタだから、このネタをもう一度やっても驚かせる事は出来るかも、個人的には以前に見て好きだったザビエルの下りが半分ぐらいカットされていたのは残念でした。メンバーの方は凄い不安そうにしていましたが、正直ボーダーラインから一馬身は前にいたという同行者の評価は妥当だったと思います。まあでもM-1二回戦より狭き門だった、漫才アワード一回戦突破しているんですから、ここは当然と受け止めて良いと思うんですけどね、本人達はやっぱりそうじゃないんですね。3+

イアソン(松竹芸能) 「イアソンの応援団」 合格

去年と同じネタでそれほど進歩していなかったし、客受けも去年の二回戦と比べても少し弱めだったので、合格はかなり意外でした。あとこのあたりから他のこの日のM-1レポートでも触れているか違いますが、松竹芸能の芸人の時だけ過剰に笑う応援団みたいな人達がやかましくなっていました。後でこの人達の文句はいっぱい書くけど、一つだけここで言いたいのは、左ミドルの時には君たち静かだったじゃないかと、それがこの時点では一番嫌に思いました(笑)。2-

GAG少年楽団(吉本興業 大阪) 「子供を抱いたとき」× 合格

出産ネタから育児ネタになって、「娘さんをください」と言いに来るという、よくある流れのネタですが、普段コントしかやっていない人たち丸出しの漫才だなあと思いました。ここまでコントっぽくなってしまうのなら、開き直ってコントやった方が良いかもなあとか思っていましたが、合格でした。でもここ合格で(後から出てくる)暁やロデオボックスが不合格かとは少し思いました。2+

ギャロップ(吉本興業 大阪) 「外国通販の吹き替え」○ 合格

ツカミの「俺が禿げてるんじゃない、みんなが生え過ぎているんだ」は、以前に見たときの言い方の方が面白かった、爆発的に受ける事もあるツカミで掴み切れていなかったけど、技術的にここまで上がれば安心して本ネタで楽しめます。ツカミで爆発的に受けて、後半の畳みかけまで引っ張れたら、準決勝進出の可能性は充分あると思います。4-

  • Bブロック第3グループ

笑龍(アマチュア) 「高齢化社会

一発ギャグをやっていたけど、それは面白かった。この方々も浜松でアマチュア活動している人達のようです。1-

ゑびす道(アマチュア) 「鼻」

指で鼻を上げていたぐらいしか覚えていない。1-

ジョーカー(アマチュア) 「ドラマをアドリブでやる」

まあでも漫才の台詞は結局アドリブじゃないしね(笑)。1-

トライアングル(松竹芸能) 「マナカナの誕生会」△

なんかネタもキャラも、物凄くオーケイみたいだった。オーケイの悪いところばかり見ていた感じなのと、なんか若者向けのネタをオバチャン向けにアレンジした感じに僕は見えたのですが、どこをターゲットにしているのかも見えなかった。まあでも水準以上は笑い取ってたし、いま大阪にいる松竹芸能の若手の中ではリーダー的な位置付けにいる人だし、流石に落とさないだろうと思ってかなり甘めの予想だったんですが、去年の三回戦ではプラスマイナスと共にトライアングルが落ちたのが納得出来なかったんですが、まさか翌年は二回戦で落とされて納得する羽目になるとは思わなかった。3
さて文句は後でと言いましたが、ここで松竹応援団への不満を言います、いや絶対にあの過剰な笑いは贔屓の引き倒し、松竹の芸人さんの足引っ張っていたと思う、他のお客さんはあの反応を横にすると笑いにくくなるし、何より審査員の印象は絶対に悪いよね、別の賞レースの予選会でも同じような事があって、そこで審査員やってたかわら長介が怒ったという事もあったらしいのに、こういうのが続くのは松竹芸人さんとっても良くないと思うし、これは吉本にも言える事かも知れませんが、こういうファンのマナーの啓蒙というのは芸人さんとか劇場の仕事の内だと思う、大体ほったらかしにしておいて迷惑被るのは自分たちなんだから、この辺もう少し自覚を持って芸人さんや劇場の人もファンの教育というのを行って欲しい。やっぱり劇場は芸人だけでなく、ファンも育てないとダメです。

ダ・ヴィンチ(吉本興業 大阪) 「目を瞑って本屋の設定のネタをする」

ワッハ上方でやった「笑わん会」の時も思ったけど、このネタはbaseよしもとで見ると面白かったけど、会場が広くなるとダメなのは何なんだろう。3-→2+

グリングリン(吉本興業 大阪) 「しゃべり場を再現する」

林と森でグリングリンなのかとか、林だからリンちゃんなのかとかいう事を、今さら認識しました。2

日刊ナンセンス(吉本興業 大阪) 「NGショートコント」 合格

これもテレビで披露していて、YouTubeにも上がっていると思われるネタです。「お医者様はいませんか」から「リストラ」のコンポでしたが、前半の「お医者様」の所が全く受けずに、ヤバイ空気が流れていたのですが、後半の「リストラ」に入るとようやく客も何がしたいのか理解出来たのか盛り上がりましたが、前半のビックリするぐらいのスベリっぷりにはビックリしました。意図が伝わらないとこのネタでもここまで外すのかと驚きましたが、いやあ合格して良かったですが、準決勝は藤崎マーケット日刊ナンセンスかと言われると、藤崎マーケットの方が有利かも知れない。2-→3+
ここで休憩に入りましたが、このBブロックはかなりやばかった、真ん中のグループでかなり持ち直したのですが、その前後がかなりキツかった。Bブロックは元々過去の傾向からも休憩前で合格者が出やすいグループなんですが、結構それでギリギリ助けられた人達はいたと思います。王(キング)とギャロップぐらいしか納得の合格というコンビはいなかったように感じました。

  • Cブロック第1グループ

ファイティング・ポーズ(アマチュア) 「格好良い死に方」

格好良いイキったセリフを言い合う、タキシードで舞台上でワインを空けたり、花を客席に投げたり、なんかキャラ設定をしっかりしていただけにもったいなかった。1+

ガ→デン(アマチュア) 「誘拐」

M-1甲子園ファイナリストの現役女子高生、一緒に見ていた方が「背伸びしていた」と言ってましたが、女子高生である事を活かしたらしいネタではなく、いかにも若手漫才師がやりそうな設定やネタで、正直拙いところが目立っていました。去年のM-1でも三回戦で、それまで学校ネタみたいなのをやっていたビルドアップが突然、いかにも若手漫才師がやりそうなネタやっていましたが、今回も彼女たちは無理が出たというか、台本を一生懸命こなすのに精一杯になっていた風に見えました。2-→1+

ハンドクラブ(アマチュア) 「タトゥー」

ウォーリーは面白かったけど、ラコステは読めたかな、同タイプのネタで笑い飯が強烈なのあるからなあ。1

ダブルダッチ(松竹芸能) 「いちゃつくカップル」

少し期待していたんですが、正直しんどかったです。2-

ダンデビッチ(吉本興業 大阪) 「富士山前で記念撮影」

完全にコントでした(笑)。でもなんでこんなネタなんだろう、考えすぎたのか、それともNGKスタジオに自転車持ち込めなかった?(笑)まあとにかくここだけ競技が違ってました。 2-

ピーマンズスタンダード(松竹芸能) 「大家族の母と再婚」

新しいお父さんがどうしたとかのありがちなネタ、コンビの間とか掛け合いの雰囲気は良い具合に完成しかけているので、あとはネタだけだなあ、いつも良い雰囲気持ってるなあとは思うんですけどね、松竹好きな人達が期待値を物凄くこの人達にかけているのは分かる。2+

ロデオボックス(吉本興業 大阪) 「悩みを聞き出す」

ロデオボックスがbaseで漫才していると、「もうそろそろM-1の季節なのか」とファンは思うという、季語のようになっているロデオボックスの漫才ですが、前半が弱く入って中盤でやや盛り返したけど、完全にはひっくり返せませんでした。去年のネタの方がコントっぽかったとはいえ、インパクトもあったし分かりやすかった。3-

  • Cブロック第2グループ

ロイヤルクラウン(アマチュア) 「歌詞を付ける」

暴れん坊将軍のオープニングテーマに歌詞を付ける。1+

すぴっぴ(アマチュア) 「ドラえもんが分からない」

ジャイアンスネ夫」は面白かったけど、やっぱり「ジャイアンツの恒雄」のインパクトには敵わないし、ストリークのネタ思い出した。2

ラフ次元(アマチュア) 「肝試し」 合格

今年のかなり早い時期からやっていた気がしますが、最初の頃に見たときの方が面白かったかなあ、持ち時間にそんなに変わりはないと思うんですが、なんかボケの手数も減ってるように感じました。違和感のある人やパキスタン人がもっと活躍していた時の方が面白かった。28期生の中では好きなコンビなので活躍して欲しいです。2+

国民(アマチュア) 「新型iPod

豆腐型の新型iPodを持ってくる、一回戦でインパクトと発想勝負で合格した方々、豆腐に突き刺したCDが知念里奈だったりするのは良かったけど、2分から3分になって増やしたボケの多くが弱かったのが残念でした。しかしもめん豆腐を醤油たらして、舞台で二人で食べる姿は凄かった。二回とも凄い記憶に残る絵面でした。2

鳳仙花(松竹芸能) 「亀梨くんとの恋愛妄想」 △

前振りの部分のトークの「芸人とかやってると彼氏が出来ない」という流れが、鳳仙花が三人から二人になった理由を知る者には、笑ってしまうけど笑って良いのかと考えてしまうわ、ネタとしてはクワバタオハラのタッキーの劣化版でした。

暁(吉本興業 大阪) 「元自衛隊員、寿司職人になる」 △

それなりに面白かったし笑いも取っていましたが、物足りなさも感じていましたが、一緒に見ていた方が「こういう事ばかりしていると伸びない」という感想を言われていて、言われてみれば暁の自衛隊ネタって、初めて見たとき「かなり面白いなあ」と思ったけど、その後見たときも大体、最初に見たときと同じぐらい面白いのが上限だったかなあと、安住な所とまでは言わないけど、伸びていない印象は確かにあるかも知れないし、プロが見れば今回だけ見ても、伸びしろの無さというのを感じられたかも知れない。3

  • Cブロック第3グループ

三球三振(アマチュア) 「同窓会」

合コンノリから王様ゲームみたいなネタはもういい加減見飽きた、養成所の授業とかで「やっちゃいけないネタの設定」として指導しといてほしい。1+

ニューロマンス(吉本興業 東京) 「英語のお兄さん」

東京からカリカ以外によく知らないコンビが誰だろうと思っていたら、おにぎりかよ(笑)。大悟組ということでわざわざ大阪に来たのかエライなあ(笑)、ネタはよく聞き取れなかったので何やってるか分かりませんでした。相変わらず「チャンス」押してた。2-

ノーネーム(NSC 大阪) 「早押しクイズ」

クイズの早押しに見立てて沢山ボケてたような。1+

One and One(松竹芸能) 「石油を掘る」

相方の家を燃やしてそこから石油を掘るとか、なんか話題が詰め込みすぎてる上に、とっちらかっていて、見てる最中は面白いんだけど、終わってみたら何の話か訳分かんなかったという印象だけが残る。3-

ボールボーイ(吉本興業 広島) 「ドライブスルー」 2

「モテタイ」「ドライブスルー」とメモにはあるんですが、どう繋がっていたかは全く思い出せない。2

  • Dブロック第1グループ

祇園(アマチュア) 「クララが立った」 △ 合格

これも手垢の付いた設定ですが、後半の畳みかけ見事でした。クララがセカンドの守備にはいるところは笑った。3-

Aセット(アマチュア) 「昔話」

これも話題がとっちらかりすぎていて、何の話をしていたか見終わった直ぐ後から分からなくなる感じでした。まあプロでもいるんだから仕方ないんだけど、やっぱり何のお話をしたか印象に残らないとねえ。2

ワイルドピッチ(アマチュア) 「ドラマの脚本を作ってる」

なに言ってるか聞き取りにくかった、山口県出身というのを最初にアピールしていたのは覚えてる。1-

牧戸上原(アマチュア) 「自殺を止める」○ 合格

先月のbaseのオーディションライブで合格した牧戸上原、勢いそのままに合格でした。色んな自殺方法が失敗していく畳みかけは面白かったです。3+

カトタカ(吉本興業 大阪) 「恋愛話がしたい」△

加藤たかこと高橋由紀子という女性ピン芸人二人によるユニット、もうそれぞれが自分のピン芸人のキャラで演じていて、いかにもピン芸人の足跡ユニットでございという感じでしたが、世界観的に元々近いものがあったからか、なかなか調和が取れていて良かったと思います。加藤さんが恋愛話をしたいけど、高橋さんが色んな話題を振ってきて、加藤さんもそれに乗っかってしまって、なかなか話題が展開出来ないという話でした。「キーン」の言い方、「ニン」の言い方がツボでした。3

パステルアイボリー(松竹芸能) 「甲子園で出産」

設定だけかなあ、本来はコントのネタを漫才にものなんじゃないか? とも思った。1+

おしどり(吉本興業 大阪) 「テルミン漫才」

なんでもやるなあとただただ感心、いつもここだけ違う競技でしたが、今回はいつもと輪にかけて違っていました。テルミンの出し入れと試し引き、説明とかに時間食ってしまって笑いどころが少なかったのが残念ですが、この時間帯だけはM-1ではなく寄席の雰囲気、次は繁盛亭でお会いしたいです。しかしケンパルさんは芸達者だなあ、来年はホーミーとか出来るようになってたりしないか(笑)。2+

  • Dブロック第2グループ

マンハッタン(アマチュア) 「X-MEN

まずどれだけ元ネタが伝わってるんだろうと思ったけど、やっぱりレポート見ていると「X-MEN」分かっている人と分かっていない人の割合は1:2ぐらいの割合で、分かっていない人が多いっぽいです。1

ゲニア(アマチュア) 「力士を公道で走らせる」

最初見たときは面白かったんだけどなあ、外人ノリとか喜び合っているところとか、M-1の持ち時間と雰囲気の中では、エライ間延びしたネタという印象でした。しかし客席の後ろで出番や結果発表を待っている芸人が溜まっているエリアは笑いすぎだよ(笑)。2〜2+の間ぐらい。

Back Limit(アマチュア) 「不動産屋」

これもかなり手垢の付いた設定に、よくある展開の漫才だった。1+

サンバルカン(アマチュア) 「爺さんのモノマネで漫才」

去年の段階で自分たちの世界観が出来上がっていた人達ですが、もう完全に出来上がってましたね、あとは技術と台本という磨いていけるものだけですから、今年は分からないけど近い将来には準決勝常連、技術が飛躍的に上がれば決勝も見えると思います。心配なのはこういう天才肌のコンビは解散だけですね。「爺さんのモノマネが出来るのは若いうちだけ」というツカミは最高、こっちのセリフをそのままタイトルにしたかった。3+

いしまる(松竹芸能) 「シューティングゲーム」○ 合格

僕正直に言いますと、僕はここで一回も笑った事がなくて、角座のバトルライブでも上位とかに来ているの信じられなかったんですが、このネタは素晴らしかったし、僕は大阪の二回戦三日間で見た中でも、なすなかにしの次か同じぐらい面白かったです。ゲーセンのシューティングゲームなんていう手垢の付いたネタかと思わせておいて、テンポ良くブラックな方向にいきなり持って行ったのは、この設定も見事だったけど持って行き方もスマートでテンポも良くて良かった。ここも後ろの芸人達大受けだったけど、こういうブラックなネタを思い切ってやるのに芸人さんが喝采を送るのは当然でしょう。
後日に僕を角座に誘い込むきっかけを作ってくれた友達に「いやー、いしまるって僕全然面白いと思わなかったんだけど、M-1二回戦の漫才は良かった」と言ったら、「自分もそう」みたいな返事が返ってきたのはビックリしました(笑)。間違いなくこの日の松竹勢では際立った者がありました。でも準決勝行けるかと言われると、まだ分からない。3+

まいなすしこう 「男らしくなろう」 合格

カバンに入って登場してアニメキャラのモノマネから応援団の流れ、最後はまたカバンに入って自走ではけていくという、もう総集編とも言うべきネタでしたが、さすがにここまであざといと審査員は引っかかるかなと思ったので、自分は面白かったのですが予想の印は外していましたが、まあ心配無用でしたね(笑)。4

ヒカリゴケ 「滑舌の練習」 ×

なんでしょう面白かったんですが、なにか足りない不安みたいなものもあったんですよね、それで同行者に「良かったでしょ?」みたいな感じで一応振ってみたら、「自分は評価出来ない、借り物だった」というような内容を言われてハッとしましたね、確かにこれは借り物だった、ヒカリゴケらしくなかった。そういう僕もネタ見ながら書いていたメモにはっきりと「サバンナみたい」と書いていた。どっかのライブレポには「アジアンみたいだった」と書かれていた方もいましたが、要するにそういうどっかで誰かがやってるようなネタが濃縮されていたということですよね、M-1だからといって意識しすぎたか、案の定というか合格発表の際には名前呼ばれませんでした。
ヒカリゴケの最低準決勝進出というのは、松竹芸能的にも時代のエース候補ですから大事だったと思うし、よく審査員もヒカリゴケを落としたなと勇気あると思いましたよ、ただ片山さんは一回戦で落ちるのも準決勝で落ちるのも決勝に行けなきゃ同じと言っていたようですが、ただこういう自分たちらしい漫才をしないままに敗退してしまったのはどうなのかなと、まあただこの新機軸が評価されなかったのは、審査員はヒカリゴケのことをよく知っていて、評価しているからこそ落としたとも思える、「お前等これじゃないだろう」と言ってくれたものだとポジティヴに捉えたいです。期待値が高いからこそガッカリさせてしまったものが大きかったんだと思います。ここで落とされたおかげで、ああいう方向に行かないで済んだと思える結果になって欲しいです。
しかし去年のオジオズ、なすなか、安田大サーカス以外で、松竹で準決勝に残れるとしたらトライアングルとヒカリゴケだけだろうなと思っていたんですが、まさか二組とも二回戦で敗退してしまい、その結果に結構納得している自分がいるとはなあ……。3+

  • Dブロック第3グループ

しんたくいぬい(ケーエープロダクション) 「ワルになりたい」

悪い事を言い合ってアピール、一回戦ではどのネタしたか分かりませんがかなり受けていたらしいのに外しちゃいましたねえ、ケーエー勢唯一の希望だったんですが、残念な結果でした。ここまで受けないとあのオチはキツイだけだ。2-

レールウェイズ(アマチュア) 「健康に気を使おう」 △ 合格

今まで書きませんでしたが、チェ・ホンマンをネタにしたボケ結構出てきていました、この時にやっと「またチェ・ホンマンだ」と一緒に見ていた人と話になりました。いや本当に多かった。あの若手芸人の皆さん、世間の人や特に女の子は、みんなそんなにチェ・ホンマン知らないから、あんまりネタにするのもどうかと思いますよ、現実問題として被りまくってる上に、あんまりお客さんピンと来てないし、メインはラジオ体操のネタでしたが、その前にも「タバコを止めたい」とか、この日三組暗いほかにやっていた話もしていました。3-

BLUE RIVER(アマチュア) 「ヤクザ」 合格

入れ墨自慢から出所シーンとベタな展開、アマチュアですが九州予選勢の中ではまだ一番良かった方だね、これより下の評価のプロはとかいう話をしていたら合格しました。やっぱり大阪二回戦って、名古屋枠と福岡枠があるような気がしてきた。3-

フロントライン(吉本興業 広島) 「子供の頃の友達に再会」

メモにUSJって書いてあるけどどんな風に使われていたか分かんないや。1+

ワタルwithオカン(NSC 大阪) 「晩御飯」

オカンを可愛く見せると言うだけのネタでしたね(笑)、しかしファンダンゴの番組で現役NSC生を客席に入れてやった番組で、普通にオカンさんが紛れていたのは可笑しくて仕方なかった、しかも僕が見ていた前半には全くいじられてなかったし(笑)。2-

テンテン(吉本興業 名古屋) 「○○ぜー!」

あるあるネタみたいな感じで、「関係ないぜー!」とか次々と絶叫していくというネタ、最初三本ぐらい聞いて「えっ? これをあと2分半ぐらい聞かされるの?」と戦々恐々としていたら、本当にそうなった。いやーキツかった。始めて0でもいいかと思った。1-

ママレンジ(吉本興業 大阪) 「お兄ちゃんが挨拶出来ない」

「似てない兄弟でやっています」という挨拶は続けてますが、僕はあの二人は最近顔が似てきたと思っています。しんどい事になってしまったなあ、ただ僕はこのコンビはまだビーサンバトルやってた頃に最下位になったネタが凄く僕は良かったので、あの方向性でやって欲しいんですが、さすがに15組も出るバトルライブで最下位になった新しいネタの方向性は打ち止めにするだろうなあ、もったいないなと思う。2+

  • Eブロック第1グループ

顔面天国(アマチュア) 「相方のいじりあい」

今日の出演者の中で一回戦見ていた知り合いの芸人に、「何で受かったか分かんなかった」と名指しされていた二組中一組でしたが、確かに分かんなかったなあ。

キングクラシック(アマチュア) 「中国のアイドル」

変な挨拶の掴みネタが失敗、その後も変なキャラの演技がお客さんに拒否反応を受けていました。でもツッコミの人は技術あった。1-

キンショーカイショー(アマチュア) 「携帯電話の使い方」 合格

中年と若い人のコンビでしたが、明らかに中年の方の人の間や喋りが経験者、誰か分かんなかったけど、もしかしたら元々有名な人のような気がしています。時々挟む時事ネタなどもベテランの味で面白かったけど、タイムオーバーの警告音に若い方の人が焦ってしまって、充分終わる余裕はあったと思うのに変に焦ってしまい最後慌てた感じで終わってしまいましたが、それでもベテラン芸人と思われる人はどっしり構えてうまくさばいていました。3-

チキチキジョニー(アマチュア) 「魔法使いになりたい」○ 合格

超新星でもあと一歩で勝ち上がりかけたし、松竹のバトルライブでも上のカテゴリで優勝しているんだから、ここは踏み越えて当然ですが、とにかくテンションだけで笑わせて貰いました。でも三回戦はネタの台本の精度をもう少し上げないと厳しいかも知れない。3+

ハイスクールぶらんど(アマチュア) 「バレンタインデー」△ 合格

本日、浜松のアマチュアグループから来た三組目は高校生、最初にいきなりマイクをスポーンから外してしまうアクシデントに折れることなく、どんな相手に貰いたいかタイプを言うみたいな流れからコントに入る、判で押したような高校生らしいネタでした。ちょっと古くさい昭和の香りがする雰囲気は良かったです。ちょっと稚拙なタカトシ風ではありましたが。2-
しかし先ほどビルドアップの話をしましたが、テゴネハンバーグは残っていませんが今年は出なかったんでしょうか? 受験とかの世代なんで難しかったのかなあ、ただ去年のM-1予選で結構衝撃的だった中学生・高校生で今年出ていなかった人達多かったですね。

覆面マスク(松竹芸能) 「モテ方を教える→ナンパ」△ 合格

覆面マスクは、今までアウェーだと本来の実力を発揮しない、らしくないネタをする事が多い印象だったんですが、ようやく自分たちらしいネタをやってくれたと思いました。合格発表の際に名前呼ばれていませんでしたが、ネットで見ると合格者のに名前が入っていて、合格者発表で漏れていたようでした。3-→2+

学天即(アマチュア) 「怖い話」○ 合格

グーテンモルゲンとかバングラディッシュのフレーズセンスは流石だけど、後半の盛り下がりは残念というか、物凄い高いポテンシャルと、現状の力量を両方感じさせられました、まあ合格はするだろうなと思っていましたが、最近の舞台見て落ちると思っていた人もいたようですが、まあ二回戦ならポテンシャルで合格するでしょう。下手に高評価が付いてる分、あんまり冒険出来ないところも辛いかなと思うんですが、まだプロ活動に踏み込むような事もしていないこともあるので、そういうことも特に気にはしてないか、どっちだろう? 5→3+

麒麟(吉本興業 大阪) 「SASUKEに挑戦したい」◎ 合格

巧いし面白いし、雰囲気あるし圧倒的でしたけど、「また当て振りのネタ?」と思ったのも事実で、今年も決勝までこれやってたらヤバイような気がするんですが、ただ麒麟を決勝で落ちる可能性あるという予想は、結構他にもしている人いるけど、今日のこのネタ見る限り敗者復活戦に回ったりしたら敵はいないよなあと思うんですよね、それこそフットボールアワー笑い飯が一緒に準決勝敗退するような事が無い限り無風になるの目に見えてますから、やっぱり麒麟は決勝ストレートインで良いです(笑)。ただまた当て振りのネタ持って行ったら決勝では酷い目にあう気がするので、何か違うタイプのネタお願いしたいです。まあでもこの日の今日の出来だけで優勝どこかと言われたら文句なくここでしょう。麒麟笑い飯は次元が一つ違うところでやってました。5

  • Eブロック第2グループ

OTIKEN(アマチュア) 「レストランのお客様アンケート」

この辺ほとんど覚えてないです。1+

人生百年(アマチュア) 「マッサージ」

去年は三回戦まで言ったけど正直不思議だったので、僕は今年の方が大分良かったと思いました。1

ドリンクバーゲン(アマチュア) 「GIジョー」

こちらも色んなネタ見せて貰った事あるんですが、このネタ作ったより後にもっと良いネタあったと思うんですが、なんか芸人さんって追いつめられると旧作に頼る傾向ってあるような気がしています。2-→1+

ボブ小ボブ(アマチュア) 「悪い奴」

中年コンビ、自分の葬式の心配を時々したり、同じフレーズの繰り返しが間に入っていましたが、3分って長いなと思いました。ここも一回戦合格の時に不満言ってた芸人さんいたな。1-

フロントページ(松竹芸能) 「教師になりたかった」

受験を控えたクラスの先生、ゴリラが好きな先生というぐらいしか覚えていない。2

スマイル(吉本興業 大阪) 「瞬間的にツッコミをする練習」○ 合格

ある意味卑怯だけど、やっぱりここも地力ありました。台本あってないようなネタですけど、あれで押し切れるんだから凄い。3+

スーパーZ(吉本興業 大阪) 「空手の達人」

調子悪いのかな? ということだけが印象に残りました。二年連続セミファイナリストのシード選手がここで脱落、大阪予選でシード組が敗退とは珍しい、二年連続で本大会に残っているABCお笑い新人グランプリは大丈夫でしょうか? 2

結果と感想

合格はその場で発表された34組、追加発表の1組の計35組は次の通りになりました。

カリカ(吉本興業 東京)
やじろべえ(アマチュア)
天竺鼠(吉本興業 大阪)
アジアン(吉本興業 大阪)
UNDER POINTO(吉本興業 名古屋)
金時(吉本興業 大阪)
笑い飯(吉本興業 大阪)
田中上阪(吉本興業 大阪)
ストレートタイム(アマチュア)
ビタミンS(吉本興業 大阪)
藤崎マーケット(吉本興業 大阪)
青空(吉本興業 大阪)
ロザン(吉本興業 大阪)
バルチック艦隊(アマチュア)
ナースステーション(アマチュア)
王(デリートエンターテイメント)
イアソン(松竹芸能)
GAG少年楽団(吉本興業 大阪)
ギャロップ(吉本興業 大阪)
日刊ナンセンス(吉本興業 大阪)
ラフ次元(アマチュア)
祇園(アマチュア)
牧戸上原(アマチュア)
サンバルカン(アマチュア)
いしまる(松竹芸能)
まいなすしこう(吉本興業 大阪)
レールウェイズ(アマチュア)
BLUE RIVER(アマチュア)
麒麟(吉本興業 大阪)
キンショーカイショー(アマチュア)
チキチキジョニー(松竹芸能)
ハイスクールぶらんど(アマチュア)
覆面マスク(松竹芸能)
学天即(アマチュア)
スマイル(吉本興業 大阪)
オートバックスM-1グランプリ2006公式サイト - 予選結果速報

自分が○以上付けたところで落ちたのは無しですが、かなり甘い裁定になったなという驚きもありました。あと先々週と翌日のbaseよしもとの二回戦がアマチュアはほとんど落とされたのに、この日は実質吉本所属みたいな人を入れても13組も受かっていて予選会場によって傾向ががらりと変わるのというのはやっぱりありそうです。
先々週の初日のレベルが高かった、いやこの日もAブロックのレベルが高かっただけに、かなり肩すかしを食らった内容でした。Aグループに笑い飯、アジアン、田中上阪藤崎マーケットカリカと大きく受けた人が固まりすぎて、後半は麒麟が出てこなかったら相当尻すぼみなイベントというイメージで終わったかも知れません。しかし吉本のそこそこ二回戦は名前で通りそうな人達も結構落ちたし、そういう観点から見たら面白い日だったと思いますが、大挙として出た松竹勢が良くなかったのが残念でした。今日合格した中でも準決勝まで行けるかは少し不安があって、今年も去年と同じ三組かなという気がしています。
とりあえず今日の出来だけなら上位四組として麒麟、アジアン、笑い飯田中上阪が抜きん出ていました。そしてポテンシャルを見せ付けたロザンまでが決勝候補として押せる人達でしょうか、あとはカリカ藤崎マーケットも凄かった。