自分の中で正論や建前論が行ったり来たり

がっかり : 白線の内がわ

とりあえずデルタブルースは出たかったのに辞退する事になったこと、それでソングオブウインドが繰り上がることになりましたということです。しかしアドマイヤメインが選出されていて、ソングオブウインドが選ばれていないというのは、3000mのGIを欧米の杓子定規な基準で軽く見られたか?
時系列でこの件について並べてみます。

デルタよ、お前もか・・・・。 : 白線の内がわ

今月の初めにアドマイヤメインソングオブウインドが香港出走を表明、メルボルンC後にはデルタブルースポップロックが香港行きを表明して、水上学氏が世間の流れとしては香港行きを歓迎するのが微妙に多いかなという中で、明確に反対の意思を表明していました。
まず僕は競走馬のローテーションを決めるのは馬主の専権事項であって、他人がとやかく言う筋合いのものではないというのは、ある程度自分の中で前提条件として、物を考る時の基本事項としてありますし、これらの馬のオーナーである社台ファームが、国内戦においてディープインパクトハーツクライといった駒を揃えている以上、社台的に二番手グループの馬達は香港に使いたいというのは、当然理解出来ることです。国際的に認められたGI香港ヴァーズは相手関係的にもレースの価値的にも、菊花賞馬やメルボルンC馬にとっても充分に有馬記念と天秤にかけられるレースでしょう。
そして馬主や調教師がJRAの売り上げとか盛り上げなんて事を意識する必要はないというのも、ある程度正論だし世界の競馬において常識的な発想だと思います。しかしJRAの馬主や調教師は、他の国の馬主や調教師と比べて比較にならないぐらい主催者から保護され、高額な賞金を得ているという大前提を忘れてはいけなく、その原資はJRAの世界に類を見ない高額な売り上げが支えていることを考えれば、JRAの馬主や調教師には、JRAの売り上げを支えるべき義務があるというのもまた正論です。そんなことを考えている内に出てきたのが、JRAデルタブルースの競馬場検疫拒否問題です。

降着に思う : 白線の内がわ

しつこく書きますが、ローテーションはあくまでも馬主の専権事項であり、まして権利者が有馬記念に向けて複数の有力馬を同時に抱えているのなら、ローテーションを散らしたいと考えるのは、社台グループの寡占状態の弊害という別問題はあるにしても当然だとは思う、ただ有馬記念ディープインパクト vs メイショウサムソン vs ハーツクライ vs コスモバルクという構図があり、そこに更にデルタブルースソングオブウインドが加わったら、有馬記念のレースの歴史上でも最もハイレベルと構成に言われても不思議ではない面子になりますよね、だからデルタブルース陣営に同情的な意見がネット見る限り、過半数より上だったのは少し意外でした。
そして今日そのデルタブルースの回避が決まって、ソングオブウインドが繰り上がり選出されたことが話題になっています。
デルタブルースソングオブウインド有馬記念を“べき論”でいうのなら、“選ぶべき”だったと思うけど、ただそれとは別の次元でJRAデルタブルースポップロックの香港行きを結果的に邪魔する現行制度の運用をそのまま行ったのは、「ケツのアナが小さいな」とも思うから、難しい所なんですよね、規則だと言ってもJRAは何度も例外規定作って、規則は原則であって変更出来るというのは、ここ何年かに渡って自分たちで証明し続けてきた訳だから、ここに来て規則は変えられないというのは、ディープの秋天の時のこともあったから余計に、JRAは狭量だとも思うのは確かです。
結局自分の中ではどっちも正しいしという、正論や建前論にどっちの意見に立ってもなってしまう、そのぐらいこれは難しいことだと思います。ただ自分の中で香港カップ香港マイルといった、同じ時期に似た距離で同格の国内大レースがないカテゴリと違って、香港ヴァーズ有馬記念ではとても勝負にならないことが、過去の戦績で充分に証明されている馬が行くレースという位置付けで良いと思う、僕の場合は水上さんよりそのハードルは低くて、アドマイヤメインならOKかなと思いますが、前走で菊花賞メルボルンCという大レースを勝っている馬は、ディープインパクトハーツクライ相手に勝てると思って有馬記念に出てほしいという気持ちになるのは確かです。
だからアドマイヤメインポップロック香港ヴァーズは日本代表馬良かったんじゃないかなと思うんですが、いや僕はM-1を追いかけるのに一生懸命だったり、体調壊していたりして知らなかったんだけど、ソウルオブウインドは香港ヴァーズに選出されてなくて、今回追加選出されてたということには驚きました。思わず「香港ヴァーズのくせに生意気な」という言葉が口に付きましたよ(笑)、自分の中では香港国際レースの中では、カップやマイルがGI馬が国内に適正レースがないから行くレースなのに対して、ヴァーズの位置付けは日本のGIでは少し足りない馬が目指すレースだったので、有馬記念で勝ち負けしてもおかしくない馬がJジャパンCと有馬を捨てて登録しているという今回のシナリオは多少の驚きがありました。
ということで建前的には「どのレースを使おうが馬主の勝手だ」と思う一方で、「JRAにお前等手厚く保護されてるんだから、有馬記念は優先してやれよ」という建前の両方が自分の中でせめぎあっています。水上さんはかなり本気で怒っていますが、香港主義者の須田さんの意見も聞きたいなあ、対立を煽る訳ではなく自信の掲示板もこの件で荒れていますし、是非ともどういう意見持ってるか知りたいです。両方のサイドから優れた論客の意見を聞いてみたいです。