そして全てが終わってしまいました

少し時間を前後しますが、サウジ戦になるまで見ていた展開がなかなか面白くて、サッカーに切り替えるのが惜しいなと思ったぐらいだったんですが、サウジ戦を見終わって放心状態のままでいて、ツールがあることを思い出してチャンネルを変えたら、どうもラスムッセンがスーパーなタイム差を付けてステージ優勝をあげたということで、今日は深夜というより翌日の未明からリピート放送があるので楽しみに待っていたら、待っている間にリピート放送が始まる直前に知ってしまったのがこのニュース。

Rasmussen pulled out of Tour : cyclingnews.com

不透明な検査や捜査ということはあるにしても、それで証拠が出たり陽性になったというのなら、まだ理解出来ないこともないです。しかし疑わしき行動は多々てありすぎたかもしれない。東アジアには「李下に冠を正さず」という諺もあります。しかしドーピング検査で陽性になっていない選手が、荷物から決定的なものが見つかったというわけでもない選手が、こうしてレースをチームを去らなければいけないということへの矛盾、推定無罪の原則を崩すどころか、疑わしきを身内から切っていく姿勢というのは、僕はあまりにも不条理すぎると感じます。
しかしドーピング検査で陽性判定が出ていない選手に対して、自転車界がこういう措置を取るというのは、自分たちがやっているドーピング検査の信頼性を、自分たちが一番認めていないという証明じゃねえか。そりゃハミルトンやヴィノフロクだって抵抗もするし、バッソだって「やろうとはしたけど、やってない」っていう言い訳なのか事実なのか分かんないけど、そういう理屈が通るのを、これ自転車界でドーピング取り締まってる方の人たちは認めているようなもんだよ。

ツールドD 第16ステージ : ランス・ザ・自転車

どちらというと自分はこちらの人が言っている逆ギレが、凄い気持ちとしては理解出来るというか、感情がこっちに走っています。自転車界でドーピングが無くならない理由に、 締め付け方が反発を招くやり方しすぎているというのは、絶対にあるような気がしてならないです。 いまはただトーマス・デッケルと今年で引退のボーヘルトの、このピレネーでの鬼引きに対して、一体誰がどんな風に、どういう形で報いてやれるというのでしょうか、ボーヘルトのアシストにマイヨ・ジョーヌで報いてやりたかった、それだけが今は残念で仕方ないです。