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先週の解答(木ピタのネジ)

展示会の関係先週の解答が遅れてしまいました。
改めまして、解答・解説を致しますがすでに解答が出ております。
RIOさまのコメントどおりです。
「皿までのラスト10ミリくらいは、コンクリートにねじ山を効かせて沈めるだけでなく、留めつける木材にねじ山を効かせて頭を沈めるということでしょうかね。木材の厚みに適したビスの長さを選ぶことでよりいっそう効果が期待できそうです。が、コンクリートに深めの穴を開けてしまえばそこそこしずみますね。  
脆いコンクリートに無理して強めにインパクトをかけてしまうとビスそのものが効かなくなることへの対策でしょうか。」


今回の木ピタの傘下のネジですが
一つ目の意味は、頭を沈めることです。
でも、全ネジを使っても同様に締まります。
木ピタは軸部の中間にネジがありません。
今回はこの意味に触れた問題なので、頭を沈めることは本当の理由とはいえないでしょう。


木ピタで木越しにコンクリートにネジを効かせる時、
傘下のネジが木にめり込もうとする時に、素直に入らず半回転から1回転くらい空回りするために
木とコンクリートが少しだけ寄り付きます。
これがもし全ネジなら全く寄りません。
ですので二つ目の理由は木とコンクリートを寄せる目的です。


さらにネジを締めこんでいくと傘下のネジが効くために皿部分が木にめり込みます。
これがもし傘下のねじがなかったら、皿が食い込む力よりコンクリート部に効いているネジの強度が弱いと
コンクリートに食い込んでいるネジが滑ってネジが抜けてしまいます。
そのため3つ目の理由として締めすぎのためのネジ抜けを防止しています。
とにかく5mmの木ピタのネジ径が5mmで下穴径が4.3mmとするとネジが食い込んでいる量は僅か0.35mm
でも実際はネジ外周がコンクリートで磨耗するためにその半分くらいになるでしょう。
ですからコンクリートビスの効き具合はあまり強いものと言えません。
本当に強度が必要なときは樹脂製のプラグをご使用下さい。


改めまして、RIOさま、おめでとうございます。
※本当は挿絵を入れないといけないんですが、時間がないので、暇な時に入れるつもりです。