日曜日にカミサンが見ているテレビを覗くとジャングルジムを作っていた。
公共の電波でどんな言い方をするのか興味があったが、溶接のバリ取りをする工具を
「サンダーと呼ばれる工具」
と言う表現をされていた。
これは実にベストな表現だと思います。さすがにプロのナレーションである。
「サンダー」と言うと完全な間違いであるので視聴者からツッコミが入るでしょう。
「ディスクグラインダ」と言うと一般な言い方ではないので、これも好ましくありません。
ところでこのサンダーの語源は定かではないですが、全国的に今でも「サンダー」と呼ばれている。
あくまでも想像ですが、使い始めた頃は鉄工所のみで使われていました。
その頃からディスクグラインダーで、あったようだが、
鉄工所の中は何かと騒がしいので工員同士が分かりやすい言葉を使う。
鉄工所には両頭グラインダーがあるが、これは普通に「グラインダー」と言う。
ディスクグラインダーは砥石をペーパーに変えるとディスクサンダーである。
だから略してサンダーと言った方が騒がしい工場内では、聞き分けやすい。
これがサンダーの語源ではないかと想像される。
バリ取り作業のことを「サンダー掛け」と言うが、これは語源とは関係ないようである。
でも建築業界ではディスクグラインダーと言えば、ダイヤモンドホイールか切断砥石。
前にも言いましたが切断砥石を使うときは付属の安全カバーでの切断砥石は使用禁止である。
でも、公共のwebでもある知恵袋では普通に使うような表記が多いので、気が付くとチェックを入れる。
これを踏まえて今週の問題に入ります。
先日、切断砥石を購入しようと来られたお客様が、厚みの厚い雷鳥と厚みの薄い金の卵の2種類を見て
「どっちが切れる?」(前にも言いましたが「切れる」は曖昧な表現で正確には「調子がいい」と同義語)
と質問されるので
「厚い鉄板を切る場合は薄い砥石、薄い鉄板を切る場合は厚い砥石。」
と答えると
「はーっ?」
どうも納得されなかったようです。
さて今回の問題ですが、このあと、どう説明したらこのお客様が納得されるか?
名回答お待ちしております。