■Toast 6 Titanium 6.0.7を使ってDVR-108でDVD+R DLに確実に書き込むには

●書き込みが成功するレコーダ情報

DVR-A08-J(DVR-108)は、未だMac OS Xが対応していないドライブということで、Disc BurnerやiDVDで利用することはできません(2004年8月現在)が、Toast 6 Titanium 6.0.7を利用すれば、DVD+R DLメディアに書き込みが可能になります。

ただし、Toast 6がDVD+R DLメディアを認識する時に、ちょっと注意しないと、書き込み中にバッファオーバーラン・エラーが発生して、高価なDVD+R DLメディアが無駄になってしまうことがあります。
DVD+R DLは、2層式でもDVD+Rなので、書き込みに失敗すると再利用できない、ただのゴミになります。2004年8月現在1,300?1,400円もするメディアの失敗は痛い)。
●今回使用したのは三菱化成の2.4倍速DVD+R DLメディア(fig.001)

なぜ書き込みが失敗するのか ?CDメディアとして認識されることがある

DVD+RはCD-Rと互換性の高い技術といわれているせいかどうかわかりませんが、本来Mac OS X 10.3.5のFinderでは利用できないDVR-A08-J(DVR-108)に、DVD+R DLメディアを挿入すると、CDメディアとして認識されてしまうことがあります。
●FinderでCDとして認識される(fig.002)

本来Mac OS X 10.3.5では、Disc BurnerがDVR-A08-J(DVR-108)に対応していないので、DVD+R DLメディアなどを挿入すると、エラーメッセージが表示されます。
Mac OS X 10.3.5の正しいエラーメッセージ(fig.003)

書き込みが失敗する場合 1 ?Toast 6の[ディスク情報...]

DVD+R DLメディアがCDメディアとして認識されているかどうかは、Toast 6の[レコーダ]−[ディスク情報...]でも確認できます。
●[レコーダ]−[ディスク情報...]で確認(fig.004)

[ディスク情報...]で、ディスクタイプが「ブランクCD-R」として認識された場合、このまま書き込み作業を進めると、書き込みが終了してもMac OS Xで認識できず、デスクトップにもマウントできないDVDメディアになってDVD作成に失敗します。
●ディスクタイプが「ブランクCD-R」として認識される(fig.005)

書き込みが失敗する場合 2 ?Toast 6の[レコーダ設定...]

DVD+R DLメディアがCDメディアとして認識されているかどうかは、Toast 6の[レコーダ]−[レコーダ設定...]でも確認できます。
●[レコーダ]−[レコーダ情報...]で確認(fig.006)

[レコーダ設定...]で、状況に「ブランクCD-R」として認識された場合、このまま書き込み作業を進めても、やはりMac OS Xで認識できないDVDメディアになってDVD作成に失敗します。
[レコーダ設定...]で、「ブランクCD-R」として認識された場合、[書き込み速度]を見ると、「2倍」、「4倍」といったDVDメディアの書き込み速度とは違う、CDメディアの書き込み速度が表示されるので一目瞭然です。

●CDメディアの書き込み速度がされる(fig.007)

書き込みが成功する場合 ?Toast 6の[ディスク情報...]、[レコーダ設定...]

DVD+R DLメディアが正しくDVDメディアとして認識されていれば、書き込みは成功するのでToast 6の[レコーダ]−[ディスク情報...]、[レコーダ設定...]で確認してから書き込むようにすれば、失敗を避けることができます。

●ディスクタイプが「ブランクDVD+R...二層」として認識されれば正常(fig.008)

正しくDVD+R DLメディアが認識されていれば、[レコーダ]−[ディスク情報...]で、ディスクタイプが「ブランクDVD+R...二層」として表示されます。
また、正しく認識されれば、[レコーダ設定...]でも、状況に「ブランクDVD+R DL(ダブルレイヤー)」と表示されます。

●書き込みが成功する場合のレコーダ情報(fig.009)

[レコーダ設定...]で、「ブランクDVD+R DL」として認識された場合、[書き込み速度]を見ると、「2x DVD」、「4x DVD」というDVDメディアの書き込み速度が表示されるので確認できます。
このまま書き込み作業を進めれば、DVD-ROMとして認識され、Mac OS Xや家庭用DVDプレーヤで再生できるDVDメディアとなり、DVD作成に成功します。
●書き込みが始まる(fig.010)

DVR-108でDVD+R DLに確実に書き込むには

DVD+R DLメディアが正しくDVDメディアとして認識されていれば、通常の一層式のDVDメディアと同じ手順で書き込み作業が行われるので、Toast 6の[レコーダ]−[ディスク情報...]、[レコーダ設定...]でDVDメディアと認識されているかどうかを確認してから書き込むようにすれば、失敗を避けることができます。

それでは、CDメディアと認識されてしまう時の具体的な対処方法というと、とりあえず、目下のところは、他のDVD-ROMなどを再生してみるなどして、Macintoshを再起動して、DVDドライブでDVDメディアを再生したり、一層式のDVDメディアの書き込み作業を行うなどして、認識度を高める(?)ことでしょうか。

変な話ですが、結果的にはToast 6がDVD+R DLメディアと認識するようになります。ということで、MacintoshでDLに挑戦しようと思っている人は、Toast 6.0.7でDLが作成できないわけではないので、これを知らないばかりに、高価なDVD+R DLメディアを無駄にして泣きを見ることにならないように。

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