あれだけ懸念されていたフロイドマネーメイウェザーさんの模倣者が現れない不思議、あるいは必然

…それにしても、特に誰も危惧していないロマチェンコの模倣者がそれなりに現れてくるのに比べて、「皆こいつの真似をしたらボクシングが終わる」と評論家やマニアから懸念されていたフロイドマネーメイウェザーさんの模倣者は一向に現れないですね。

 

なおメイウェザーシグネチャームーブはL字ガードではなく、擦りあげるようなチェックフックと、何より超速プルカウンターだと思っています。あと試合前の肩トントン。

 

何人かのトップボクサーの発言(記憶なので名前は挙げない)からすると「メイウェザーのスタイルこそ真似できない彼特有の体格、体質、そして能力の賜物」らしいので、不思議はないですが。広い肩幅、柔軟な上体。太いふくらはぎ、そしてあの反応速度とハンドスピード。

 


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メイウェザーさんをザベストエヴァーたらしめたプルカウンター、ボディジャブ、チェックフックのてんこ盛り動画。特にプルカウンターの速いこと。

 

メイウェザー井上尚弥の試合を見て「俺を参考にしている」と言ってましたが、ボブ・アラムが罵るほど根拠レスでもなさそう。井上父はフルトンのクリンチワーク対策においてメイウェザーを仮想敵にしていたようですし(結局、メイウェザーほどではなかった、と)。

 

クロフォードとやったらどうかなー。間違いなくクロフォードはサウスポーでくる。ただメイウェザーが負けるの想像できないのよねほんと。

 

追加 肩トントン動画。というか両胸トントンか。


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ロマチェンコすぎるメキシコのスーパーバンタム級ホープ Jose Salas Reyes


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もっさりしたファイトスタイルが多い近年のメキシカンの中では出色のキレとフットワークだ。バムがいるけども。

21歳の若さで、まだ地域タイトルすら持っていないので、現時点で井上尚弥のライバル候補とするのは躊躇われる。

3年後にライバルになっていることを期待して、ここに書いておく(;´Д`)

すでにロマチェンコ並みとは申しておりませんので。念の為。特にディフェンスには差がありそう。

 

直近では日本でもお馴染みのアストン・パリクテを滅多打ちにして棄権に追い込む「ロマチェンコ勝ち」している。


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マヒルが消えた理由が突然わかった(『よふかしのうた』第163夜『夜が明けるよ』)

「少年誌で自殺を描くのはいかがなものか」という規範意識に基づく拒否感から、読むのをやめた。規範意識が薄れたので、読み直してみた。

 

キクはともかくマヒルまでが消えた理由がわからず、気になっていた。

 

単行本を持っていない15巻収録分から、うぇぶりで読み直し始めた。163夜に辿り着き、何度か前後の話を見直していて、突然わかった。

 

ヒルは吸血鬼になって、日光に焼かれて消えた。紛うことなき自殺だ。

 

「これは自殺だ」と直観したからこそ拒否感を抱いておきながら。初見時には読み取れなかった。

 

「コウ マヒル ごめん 俺やっぱりダメだった」というセリフの意味、あれはコウたちと一緒に生きることを選べなかった謝罪だ。

 

ヒルは生き続けられない人間だった。

 

他にも、キクがマヒルを騙して道連れにしたのでは、という疑いを抱いていた。それも誤りだった。勝ち逃げ、というのはマヒルが吸血鬼になれたということだから、マヒルは吸血鬼になれた。キクがポンポンとやっているのは「早く自分から離れて日陰に行きなさい」「ここにずっといてはダメ」という意思表示。

 

素直に読んでみると、あのシーンは美しい。

 

ネットでいくつかの分析記事を読んだ中で、星見キクがマヒルの過去に関係している=吸血鬼になったマヒルの弱点だったから消えた、という解釈に納得しかけながらも納得できなかった。わかってみるともっとシンプルだった。過去を思い出す前にマヒルは未来を選んでいたのだから。

 

単行本は来月買う。

 

 

 

ユリア100式の作画の人が新作を(『元最強勇者の再就職』)

 

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歴史と記憶に残る迷作『ユリア100式』で作画をしていた萩尾ノブトが新作描いてた。絵は変わらずよい(*´ω`*)

 

 

 

じゃりン子チエ 新作

 

とてもよい。

新しい文庫版の最終34巻に新作書き下ろしが収録されるとのことで、旧文庫を全巻持ってるけど、予約して買った。

 

新作も紛れもない、じゃりン子チエだった。