豚になろうと思います

突然ですが、カタナを手放しました。

2000年に購入して早18年、売却時の走行距離は45,925km。

いろいろなバイクに乗ってきた中でも、特に思い入れの強いバイクだったし、たくさんの思い出もあります。
ガレージ保管だから外観的には極上状態を保っていたし、エンジンも2か月くらい乗らなくても一発始動できるくらい調子もよかった。
たとえ体力的に乗れなくなっても、ずっと所有していようかとも思っていたのですが、これが出てから一気に気持ちが萎えてしまいました。


賛否両論あるようですが、私的には不細工なアップハンドル、荷物の積めないリアシート、12リットルしか入らないタンク、何の主張もない無機質なデジタルメータはあり得ないのです。
そして何より、足が届きそうもないシート高(涙)。
18年前、この時を逃したらもう二度と買えないと思って貯金全部はたいて購入したファイナルエディション。
ファイナルと謳ったからには同じネーミングで出しちゃダメじゃんね。

それともう一つ、いくら思い入れの強いバイクだからと言って、それだけにこだわるのもなんだかなぁという気持ちも芽生え始めていました。
何歳までバイクに乗れるかわからないけど、知らない世界を残したままバイクを降りるのは嫌だなぁと思い始めていたのです。

それにしても最近の中古市場の異常な値上がり。
ちなみに私のファイナルは某買取店ですでに1,848,000円の値がついて売りに出されています。
新車価格990,000のバイクが5万キロ近く走っていて、今後パーツの供給にも不安が出てくるバイクが倍以上で売れるんですよ。
驚いたことにデットストックの新車だと350万円以上になるらしい。
そもそも私にとってカタナは旅の相棒であり、そんな高級車に乗っている認識はありません。
それでも、世の中はそうは見てくれないとなると、旅先で民宿の軒下にひょいと止めておくにも盗まれちゃうんじゃないかと気を使います。
そうまでして維持していってもなぁというのが正直な気持ち。


で、次期主力戦闘機。

赤いイーグルマークが素敵な奴です。
これ、イタリア空軍の紋章なんですって。


タンクから思いっきりはみ出した縦置きVツインのシリンダーヘッド。

ずぼらな私にはぴったんこのシャフトドライブ。

50年前のレイアウトをかたくなに守り続ける地上の飛行機、MOTO GUZZIのV7?RACERです。

既にお店には届いて、エンジンもかかる状態です。
いやー、すんげートルクリアクション。ぐわんぐわん揺れます(><)。

私には少々敷居の高いディーラーでしか買えないかと思っていたのですが、行きつけのバイク屋さんでも取り寄せ可ということだったので、お願いしました。外車は登録が予備検査やらがあって少々面倒らしく、納車は年内に間に合うかどうかといったところ。

というわけで、私は豚になろうと思います。

飛ばねぇ豚はただの豚だからね!