ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

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日本/'98年公演/カクスコ(中村育二作・演出)


古道具屋を営む男たちのゆるりとした日常を切りとる。解散した劇団「カクスコ」による公演です。カクスコは初見。
ワンシチュエーションの会話劇で、コメディというよりかはユーモアに溢れた芝居でした。雰囲気は今の関西小劇場でいえば「スクエア」が近いかも。6人の役者がまるで台詞を楽器のように使い、随所に挟み込んでいく流れは新鮮。まるでジャズ・セッションのような。特に居酒屋の長テーブルに腰掛けるシーンがその個性が最も光って印象的でした。面白い。
みんな声が良いのですね。役者さんたちには「可笑しさ」という漢字がピタリ当てはまるのではないでしょうか。