ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「じゃあ、明後日!」

日本/'96年公演/カクスコ(中村育二作・演出)


男6人で営む何でも屋の年末近い一日を切りとる。劇団「カクスコ」による公演です。
いつも特段何も起こらないのがカクスコですが、今作は本当に何も起こりません。6人の掛け合いは面白いし時々挟まれる歌のハーモニーは美しいのですが、流石にちょっと何か欲しいなと思いました。まあ大いに不満というほどでもありません。カクスコの作品に出てくる、和気あいあいの自転車操業なお店の雰囲気は憧れますね。競争社会では落第者のように映るのかもしれませんが、僕はこういう人たちもいていいと思うんです。
井之上隆志のすっとぼけた声が耳に残ります。でもやっぱり今回はみんな物足りない感じ。