日本/'09年製作/森田芳光監督
親の看病で地元に帰ってきた女性が、困っている同級生に大金を渡し歩く。
不思議な感触の映画でした。お金がキーアイテムだし、お金が生活に影響を与える様を描いているのですが、どうもそれがこの映画の核心ではないように思うのです。かといって、では何なのかと言われると非常に困る。声をかけてくれた嬉しさ、声をかけることのできる嬉しさ。コミュニケーション下手ゆえの極端な行動ではあれど、つまりは背中のワンプッシュのやり取りというところでしょうか。
小雪の佇まいがそのまま映画の佇まいとなり。