ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

「歌劇「フィガロの結婚」〜庭師は見た!〜」

日本/'15年公演/東京芸術劇場(モーツァルト作、野田秀樹演出)


長崎に在留中の伯爵家に使える使用人たちの色恋渦巻くすったもんだ。指揮・総監督を井上道義が担い、野田が初オペラ演出を手掛けた話題作です。
物語はいたって単純。使用人のフィガロ(劇中ではフィガ郎)とスザンナ(劇中ではスザ女)の結婚を発端に、女たらしでやきもち焼きの伯爵と、それをとりまくなんだかんだの人々が、勘違いしたり、罠にはめたり、丸く収まったり。外国と日本とが入り混じるキャストと歌と衣装は、うまくいっているときとそうでもないときがあるような。こういう企画があるとオペラに少しは興味は持つけれども、作品自体は後世に残るものではないなと思いました。
小林沙羅はアニメに出てくるキャラのような動きをする。こにくたらしくて可愛い。ストーリーテラーの廣川三憲は頑張っているけどどこか場違い感があるようにみえるのは何故。