ノブをまわすと

その日観た映画や、演劇をはじめとした舞台公演に、ちょっとした感想でも。

2018-03-01から1ヶ月間の記事一覧

「スリー・ビルボード」

英・米/'17年製作/マーティン・マクドナー監督 娘をレイプ殺人で亡くした母親が、街頭広告を打ったことから巻き起こる事件を描く。 被害者遺族の哀しみと怒りは幾ばくか、当事者でなければわからないところはあるとは思いますが、この主人公には全く感情…

「寿歌」

日本/公演中(マチネ)/愛知県芸術劇場・SPAC共同企画(北村想作、宮城聰演出) 核戦争を彷彿とさせる世界で、リヤカーをひく旅芸人一座のやり取りを描く。北村想の戯曲をSPACの芸術監督である宮城聰が演出した作品です。 以前に加藤健一事務所版*1を映像…

「幕末太陽傳 デジタル修復版」

日本/'57年製作/川島雄三監督 宿に無一文で居座る男と、幕末の志士や宿の人間たちの繰りなす喜劇。日活100周年を記念してデジタル修復されたバージョンです。 いくつかの落語を組み合わせたようなストーリーでしたが、いまいち素養がないためわからず仕…

「オール・ユー・ニード・イズ・キル」

米/'14年製作/ダグ・リーマン監督 地球を侵略する地球外生命体に戦いを挑む軍人がタイムループに陥り、死ねない1日を過ごす中で敵を倒す手段を見つけ出す。桜坂洋のライトノベルをハリウッドで映画化した作品です。 コミカライズ版を一部読んだ上での鑑…

「太秦ライムライト」

日・米/'13年製作/落合賢監督 東洋のハリウッドと呼ばれる太秦で斬られ役として生きる大部屋俳優の半生を描く。 映画製作を担う人材が活動屋と呼ばれた古き良き時代を知らず、さらに時代劇が勢いをもたない中、生まれるべくして生まれた作品のような気が…

「跡」

日本/公演終了(ソワレ/追加公演)/仕立て屋のサーカス 布と音と光の旅路。仕立て屋と2人の音楽家と照明家による異色パフォーマンスユニット、初観劇です。 布が垂れ下がり敷き詰められた場所に、男がひとり行商のようにやってくる。音楽とともにやがて人数…

「MANGA Performance W3(ワンダースリー)」

日本/公演終了(マチネ/追加公演)/MANGA Performance W3実行委員会(ウォーリー木下構成・演出) 漫画家と宇宙人調査隊との交流を通して、地球は守るべき星なのかを問う。手塚治虫による同名漫画の演劇化です。 二次元の漫画表現と三次元の演劇表現をミックス…

「愛と哀しみの果て」

米/'85年製作/シドニー・ポラック監督 20世紀初頭のアフリカに居場所を求めた女の自立と依存を描く。 住みにくい貴族社会から一転、未開の地アフリカへ。しかし彼女が本当に望んだのは、心から落ち着ける場所だったんだと思います。それはかつての故郷で…

「バーフバリ 王の凱旋」

印/'17年製作/S.S.ラージャマウリ監督 数奇な運命のもと真の王として祖国に戻ってきた男の活躍と、その父親の生涯を描く。一大旋風を巻き起こしているインド映画の続編です、前作は未見。 これでもかこれでもか、とアドレナリンに訴えてくるパワー映画。…