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武蔵野日和下駄  このページをアンテナに追加

2016-05-11 去り行く冬の山荘滞在日数

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《去り行く冬の山荘滞在日数》

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 山荘を手に入れて2年半、2度目の冬が過ぎた。取りあえず1月から3月までを冬季として前年度と比較してみると、山荘での過ごし方の変化が分かるのではないか。ツレの集計をみると以下のようになっている。1月(13日)、2月(12日)、3月(14日)、合計で39日の滞在だった。昨年の冬は28日だったので、大幅に増えた。やっと厳しい冬を楽しむ余裕がでてきたと言うことか。

 赤城山の南麓は、気候的に穏やかで過ごしやすいと聞いていたけれど、今年は名物赤城颪の日も少なく、1月17日夜間の降雪で30cmほどの積雪は1回あったものの晴天に恵まれた日が多かった。今年の1月から3月までの前橋の晴天日は3ヶ月間で70日、晴天率はなんと77%。1月2月は晴れた日の明け方、放射冷却で冷え込み、マイナス10℃あたりまで冷え込む日もあったが、就寝中の防寒対策がわかってきたので、慣れてしまえばどうと言うこともなくなった。(画像は、珍しく30cmの積雪となった時の様子、軒下にあるのがストーブ用の薪置き場)

 朝晩の暖房さえなんとかなれば、日中は日差しがさしこみ南側の室温は15℃近くまで自然に上昇するので日中はストーブを使わなかった。日が陰る午後の時間帯になるとみるみる気温が下がり、室温もいつの間にか冷え冷えとしてくる。夕方からは、何らかの暖房がないと厳しい。

 活躍したのは、やはり薪ストーブ、安価なステンレスのストーブだけれど、豊富にある薪のおかげで燃料切れの心配はなく、思う存分燃やすことができた。敷地内の倒木や伐採した丸太があちこちにゴロゴロしているのを割って使えばいい。前の年に割って蓄えておいた分が残ってしまうほどあるので、屋外用と室内用の薪ストーブでおおいに利用した。

 

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2016-05-07 目まぐるしく変化する山荘の春

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《目まぐるしく変化する山荘の春》

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 春の山荘では、季節の進行と共にあわただしく展開する野草たちの営みから目が離せない。4月には自生のカタクリが一斉に花をつけ、まだ数は少ないがシュンランがひっそりと清楚な花をひらく。どちらも日当たりの良い雑木林の早春の可憐な草花。この花々を見るためにも雑木林の手入れは出来る限り続けようという気持ちになる。

 前回報告したアシナガバチの母親たちは、みるみる数が減ってゆき越冬した軒のまわりにはもう一匹も残っていない。次世代を育てるに適した場所を探して、赤城の南麓一帯に拡散していったのだ。山荘のまわりでもユーモラスに足をたらして飛行するアシナガをたびたび見かける。他にもクマバチやスズメバチも見かけるようになった。狩をするハチと採集するハチが入り乱れて飛行している。ハチたちにとっても多忙の春たけなわとなってきた。

 先日、ツレの山友達が7名、山荘に泊りがけで遊びにみえた。一度にお迎えする人数としては最多の御一向様である。丁度、敷地はヤマザクラが満開の時で、格好のロケーションでお迎えできたのが幸いだった。食事は皆さんに作っていただいて、夜は宴会、寝るのは好きな部屋で寝袋で各自寝てもらうという山小屋スタイル。これほど山荘がにぎやかになるのは、私たちが使うようになって初めてのことだった。

 5月に入ると、あちこちに点在するヤマツツジが花を開き、地上では小さなチゴユリが一面に花をつけ風にゆれる。地下に潜んでいた野草の種が発芽し、球根や地下茎も一斉に芽を出し、地上は足の踏み場もない。来客にはどこに足を下ろしても必ず何らかの野草を踏みつけてしまうが、気にしないようにと言う事にしている。チゴユリの群落などどこかを踏まないと動きが取れない。(右の画像は華麗に咲き誇るヤマツツジを眺めているように見える猫のチーちゃんと背後に広がる新緑、手前の緑は芽吹きはじめた萩の株)

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 周辺にお住まいの皆さんが一斉に草刈機を使い始めた。この時期に一度は草刈をしておかないと、地面は大変なことになるからである。私も負けじとこのゴールデンウイークに敷地の草刈をやったのだけれど、機械では発芽したばかりの野草を見分けて刈るのは不可能、チゴユリもヤマユリもマムシソウも区別なく、芽を出し始めた笹の小さな筍と一緒に刈り払うしかなかった。草の間には動き始めた昆虫たちの慌てふためく姿も見え隠れしていた。引っ掛けてしまった生き物達には申し訳ないことをしてしまった。君達は数で勝負しているような生き物なので、若干の犠牲は許してもらうことにしよう。(左の画像はチゴユリの小群落、名前の通り本当に小さくて可愛いい野草)

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2016-04-09 アシナガバチ活動開始

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《アシナガバチ活動開始》f:id:toumeioj3:20160409091909j:image:right

 昨年の春から山荘の周辺に巣作りをするアシナガバチを、雑木林に住む昆虫の捕食者として大事に見守ることにしている。昨年は、山荘の家屋の各所に幾つも巣作りを始めたものの、最後まで営巣をやりとげられたのは僅かに三つだけ、自然環境がいかに厳しいか実感した。天敵のスズメバチの襲撃が凄かったことを思い出した。

 アシナガバチの越冬はメスバチだけが集団で固まって寒さをしのぎ冬を越すのは分かっている。昨年も山荘の南側の屋根瓦の隙間から、中の風洞に入り込み越冬しているのだろうと推測していた。予想通り4月に入って暖かい日が続くと、隙間から這い出したメスバチたちが日向ぼっこを始めた。まだ飛び回る元気はないらしいが、最高気温が25℃を越えるようになると、少しずつ新しい巣作りの候補地をさがしてハチたちの飛行が始まる。(画像は、4月6日の午後暖かい日だったので、身体を温めに越冬場所から出てきたアシナガのメスの集団、気の早い一匹が飛び始めた)

 山荘で越冬したメスバチを概算で数えてみると40匹ほどいる。最後まで残っていた三つの巣にいたハチを合わせても40匹には足りない。それぞれバラバラの場所で巣作りをしていた最後のメスバチたちが、一箇所に集まったのも不思議だし、数が増えているのも不思議。寒くなる前に、アシナガバチが連絡しあい集まってきたのだろうか。

 最初の母親バチは夏の初めごろ、真っ先に力を使い果たして死んでしまっているので、越冬する場所の伝達だってしようがないはず。ここが良いという印か何かが残されていたのだろうか。ハチの能力には不思議がいっぱいである。

 いずれにせよ、今年は母親になる越冬したメスバチが多いので、山荘周辺での巣作りがたのしみだ。嫌がることをしなければ刺されることがないのは、昨年の経験で確かめてある。不注意な接触さえしなければ危険はない。ただし、来客のためと不慮のトラブルのために、万が一刺された場合のポイズンリムーバー(毒液吸出し器)と消毒液は準備してある。

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2016-03-25 笹薮の茂り過ぎ対策

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《笹薮の茂り過ぎ対策》

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 山荘の敷地の大部分が斜面のため、強い雨が降ると土壌流出が起きるので、土壌流出を抑制する目的で、繁茂している笹との共存を模索している。昨年一年ほど、山荘の周りと雑木林の通路以外の笹は、刈り払うのをひかえて茂るにまかせてきた。そのせいで、林の笹の茂り方が凄いことになった。残念ながら見た目にも荒廃した感じになってしまった。(画像は、南斜面の繁茂した笹薮、藪が好きな野鳥やキジの隠れ場所にもなっている、中には木苺や山椒の木の鋭くて痛いトゲが潜んでいる)

 先日、山荘の近所のおばあちゃんと世間話をしていた折に、笹が藪になってきたので、今年は東側の斜面のカタクリが花をつけるかどうか気にしていると言う話をされた。カタクリが育つ条件に冬場の日照が大事なことは分かっていたが、その辺りが急斜面で、土壌流出が顕著なこともあり、笹の手入れを意識的にひかえていたのである。カタクリが花咲く時期が近づいてきて、笹の始末が悩ましい。

 笹などを根絶やしにしてしまう農薬外の除草剤を使うのは論外として、やはり見た目も大事だということに目を向けることにした。笹は茂った上部を刈り取ったくらいでは根はびくともしない。葉を刈り取ってしまうと地面に打ち付ける雨の強度は緩和できないものの、表土を削り取る雨水の作用を張り巡らせた根の網目で抑制してくれることは期待できる。

 苦しい選択ではあるが、場所を選んで笹薮の一部を刈り払うことにした。刈り払い機で笹薮を刈ると、刈り取った笹の体積がすごい。以前には枯らしてから薪ストーブで燃して灰にしていたけれど、枯れた笹の小山が目障りなので、小型のチッパーで破砕して、敷地の通り道に撒くことにした。刈り取った笹を集めて、集積用の袋に詰めてチッパーのあるところまで運び、バリバリと破砕すると容積はみるみる小さくなり扱いやすくなる。

 山荘暮らしは2度目の春になるが、試行錯誤がまだまだ続きそう。できることは業者にたのまず、出来るだけ自分でやろうと考えているので、失敗も生活の一部と考えて楽しむことにしているのである。

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2016-03-11 二匹の猫に大ワラワ

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《二匹の猫に大ワラワ》

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 前回、1年ほど前から山荘に遊びに来るようになった野良猫サンちゃんの恋の季節のことを書いたが、相当に強いライバルが現れたらしく、可なりの怪我をしていたのが心配で(笑)、あまり間をあけずに再度山荘に行ってみた。もちろん迷い猫チーちゃんを連れて。

 案の定、サンちゃんは直ぐ遊びに来たものの、顔を見るなりツレが顔を背けるほどのひどい怪我、向かって左側の頬のあたりに灰色がかった500円玉二個分ほどの瘡蓋がかぶさり、顔半分が腫れて左目が見えにくそう。鳴き声にも元気がなく、サンちゃんが闘いに敗れたらしいことは一目瞭然、猫の友人としては、元気付ける意味で餌をたっぷりあげるしかなかった。

 一度引き上げた後で帰ってきたときは、もう一度戦ったのか、自分で剥がしたのか瘡蓋が大きく剥がれかけていた。チャンスだったのでサンちゃんを抱き寄せ、剥がれかけた瘡蓋は強引に剥ぎ取り、ティッシュを重ねた上から消毒液マキロンをたっぷり含ませて傷口を何度も消毒してやった。傷を治す薬はないので、化膿しないようよう消毒をして、身体の治癒力に委ねるしかないのは、人も猫も同じ。サンちゃんは大人しく目を閉じてされるがままになっていた。

 翌日きた時には傷口はきれいに瘡蓋がはり、消毒したので傷のまわりの皮膚もきれいになり、最初思ったほど怪我の程度はひどくないことが分かった。回復が順調で、顔の腫れもひき、サンちゃんの甘えようはいつもより濃厚になったような気がした。その次の日の朝も、自分で掻き毟ったのか再び瘡蓋が取れていたので、もう一度丹念に消毒してやり、ようやく今回の怪我の回復の目処がたってきたことだった。(右の画像は、傷口の消毒が済んで、大人しくしていたご褒美の煮干を見上げているサンちゃん)

 ところで迷い猫のチーちゃんの方はと言うと、神経質なメス猫なので、一時的に読書室に隔離、ストーブをつけ猫トイレと水と餌を置いて、サンちゃんの相手をしながら、時折ご機嫌伺い。私とツレは、いつの間にかこうして二匹の猫に振り回されているという山荘生活、山荘購入時には、想像もしなかった猫との共同生活にどっぷりハマッてしまっている(苦笑)。

 

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2016-02-26 山里に一足早い猫の春

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《山里に一足早い猫の春》f:id:toumeioj3:20160226114214j:image:right 

 二月も下旬ともなると下界では花粉症の話題と共に、春の気配が漂い始める。ところが標高500mの位置にある山荘周辺の山村では、スギの雄花はまだ硬く、寒波や北風の吹く日は冬の気配が濃厚、地面の雑草も凍えたように縮かんだままである。ところがところが、日照時間が長くなってきたことの影響を受けて、猫たちの世界では既に春の訪れが不思議な活気をもたらしている。

 身近なところにメス猫がいないのでメス猫の事情は分からないのだが、いつの間にかオスの行動が活発になってきた。中には発情期になると性格まで変わってしまう猫もいるらしいけれど、山荘に来ている野良猫サンちゃんは、性格は一貫しているものの、行動のテンポが格段に速くなってきた。やってくると素早く猫餌と水を交互に食べ、完食すると長くても1時間短い時は数分間横になって寛ぎ、軽く伸びをして身体をストレッチ、屋外に出てゆく。

 通常の縄張りをパトロールする回数を増やし、いつもは偵察していないかめったに偵察に行かない周辺地域にまで範囲を拡大して、猫の気配とりわけメス猫の気配を探り歩いているらしい。そこでは当然猫同士のニアミスは避けられず、例の激しいバトルが繰り広げられるのだろう。山荘の外で作業をしていると、遠くから唸り声と戦闘シーン発生を知らせる叫び声が聞こえてくる。あれが一足早い春の訪れとして聞こえるようになったのは、山荘で猫たちと仲良くなった最近のことである。

 サンちゃんの頭と首には真新しい傷が付いていた。向かって左の耳元から顔面に生々しい体液が滲む傷、強烈なサウスポーの猫パンチの一撃か、噛まれた歯の跡なのか、瘡蓋の周りからも血が滲んでいた。首筋と顔面にも見たことのない新しい傷。手当てのしようがないので、ツレはいつもより多めに栄養補給するしかないと言って餌やりをしていた。サンやんの寝顔をみていて戦士の休息というフレーズが浮かんできた。(傷だらけのサンちゃんは、角度によっては非常に相が悪く見えることがある)

 一方、迷い猫のチーちゃんは言うと、獣医さんの見立てでは避妊手術が済んでいるという通り、春の訪れはどこ吹く風、よその猫を見つければ激しく吼え威嚇するけれど、性的な意味は全くなさそう、オス猫メたちもメス猫の匂いは感じないらしく、保護者としては気楽ではあるけれど何だか肩すかしをくらったような一抹の寂しさのような感慨をいだいたことだった。

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2016-02-20 チーちゃんの飼い主捜し

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《チーちゃんの飼い主捜し》

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 現住所での滞在日数がすこし長くなった。赤城から連れてきた迷子の猫のことで、日も長くなって少し春めいてきたのでいつ発情するか心配になって近所の動物病院へ相談に行った。すると、驚いたことにチーちゃんは既に避妊手術がすんだ二歳相当の大人の猫だとわかった。飼い猫だったことは明らかなので、獣医さんのアドバイスで山荘周辺の保健所と警察署に届けを出し、正式に飼い主捜しの手続きを取ることになった。三ヶ月しても見付からない場合には、私たちが正式に新しい飼い主になることになる。(チーちゃんは目が大きくて、なかなか美形の猫ではなかろうか)

 現住所でのチーちゃんは、マンションやアパートのような集合住宅で飼われていたのか、数少ない全部の部屋を探険し終えてからは、すっかり寛いで睡眠時間が長くなった。どの猫も同じように寝ている姿が一番愛らしい。手足を伸ばして寝るクセがあるのか、ノビノビと伸びて少しあられもない姿態(笑)で熟睡していることが多い、人間の年齢になおすと20才前後のお嬢さん猫らしい。

 現住所での用件が一段落したので赤城の方に移動した。高速道路を一部しか使わない2時間コースで移動したところ、キャリーケースでの長時間拘束が苦痛だったらしくケースの中で大暴れした。1時間に1回程度停車して休憩をとり、出来るだけ移動時間を短くする必要がありそう。

 山荘での滞在時間が短かったせいか、チーちゃんは山荘のことはほとんど忘れており、最初の時と同じようにまた各部屋の探険をはじめた。あるいは野良猫サンちゃんの臭い付けが残っているのか、現住所にいた時よりも落ち着かなかない。山荘では、獣医さんのアドバイス通り、前橋市の保健所と連絡を取り、近くの警察署に届けをだした。届けを出したところ、早速、猫を探している方がいるという連絡が入り始めた。まだ、本当の飼い主は見付かっていないものの、どうなることやら3ヶ月は落ち着かないことになりそう。(下の画像は、警察に届けを出すために準備したスナップの1枚)

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 ところで、何日かチーちゃんと暮らしてみて、山荘に来ている野良猫サンちゃんが、いかに利口な猫であるかということがはっきりしてきた。チーちゃんが唸り声を上げて威嚇しても知らん振りをして泰然自若としているし、私たちに対する態度も変えず山荘を訪問してレストラン機能とリラクゼーション機能をいままで通り楽しんでいく。早朝の気温がマイナス5℃を下回るような日は、6時頃に来てストーブの回りに陣取り全身熱々に暖まり輻射熱を楽しんで、一定の時を過ごすと外に出たいと訴えて、悠然と縄張りの偵察に出かけてゆく。サンちゃんは大物然としてきた。

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2016-02-15 迷子のチーちゃんその後

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《迷子のチーちゃんその後》

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 前回は、山荘に現れた迷子のメス猫チーちゃんを置いて、山荘から現住所に帰ってきたことを書いた。現住所での用件を済ませて数日後に山荘に行ったところ、さっそく現れたのは野良猫サンちゃん、チーちゃんの姿は見かけないので無事に自分の家を見付けたのだろうと思った。ところが、サンちゃんが寛いで椅子の上でぐっすり寝込んでいた時、チーちゃんが現れた。私はサンちゃんのお相手をつとめ、ツレが別室の窓からチーちゃんに対応した。ツレの話では、必死に鳴き叫ぶ感じなので部屋に入れてやり餌と飲み物を与るしかなかったと言う。

 サンちゃんが帰ったのでチーちゃんと再会したが、激しくスキンシップを繰り返すのをみて、不在中に元の飼い主を探し出すことに失敗、レストランもネグラも見つけることが出来ず、この数日間は山荘の周辺を彷徨い、厳しい冬の夜を震えながら過ごしたのだろうことが推測できた。頭に新しい傷をこしらえており、チビ猫なのに気が強く、何度か乱闘も体験したようだ。サンちゃんのようにこの地域で野良としてサバイバルしていくのは無理なように思われた。

 さてどうするか。山荘には既にサンちゃんという通い猫がいるので安易に受け入れるわけにもゆかない。サンちゃんの立場を尊重してやる必要がある。ツレと相談して、取りあえず緊急避難の措置として、二匹の猫を別室に分けて急場をしのごうということになった。せっかく来たのだから、チーちゃんを見捨てないことにした。チーちゃんは可愛がられていた飼い猫らしくしつけはきちんとしており大人しいので何とかなるかもしれないと甘い見通しをつけた。二匹の隔離作戦はうまくゆくだろうか。

 山荘の滞在が終わり、現住所に戻る日になった。チーちゃんを今度は置いてゆくのは可愛そうなので私がダンボール箱に窓代わりのスリットをカッターで開け、俄仕立てのダンボール製キャリーケースを作った。移動の荷物を車に全部積み込んでから、嫌がるチーちゃんを無理やりダンボールに詰め込み急いで出発した。ツレは2列目のシートでダンボールを抱きかかえ、チーちゃんのご機嫌をとることにした。

 吃驚したらしくチーちゃんは激しく鳴き続け、出発して1時間あまりたった高速走行中に、ついにダンボースのスリットをこわしツレの制止を振り切って、車内に飛び出した。100km近いスピードで流れる辺りの景色に興奮し後部の窓から外をみて鳴き、サイドの窓から鳴き、空席の助手席から伸び上がって前を見て鳴き、大変な大騒ぎ。30分足らずで一般道に下りたが興奮は止まず、信号で止まると周りのドライバーが吃驚してこちらを見ていた。

 幸いにも無事に現住所に到着、まずチーちゃんを捕まえて毛布で包んで真っ先に自宅に運び込んだ。玄関に通じるドアを締め切り、荷物を運び込み、ツレは必死にチーちゃんのご機嫌伺いをした。新しい家にきた猫らしく、チーちゃんは総ての部屋を細かくチェックして歩き、たっぷりと餌と飲み物を食べて一息ついた。この日は、何度か部屋を点検してまわり、リビングの椅子の上で寝た。(画像は、現住所で使っている折りたたみ椅子の上で、ぐっすり熟睡しているチーちゃん)

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2016-02-06 新しい猫の来客

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《新しい猫の来客》

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 二月に入って少し時間が空いたので早速山荘に行ってきた。前回来たとき、玄関の前まで除雪してあったが、どなたが除雪してくれたのか、分からないままだった。考えられるのは(1)前橋市の市道なので市の除雪車か、私有地まで除雪してあったので、この線は薄かった。(2)近所で除雪できる重機を持っているのは、東に一軒、西に一軒、多分このどちらかだろうと推測していた。今回、やはりこの内の一軒の方が除雪してくださったことが分かった。山村では、困っていると分かると頼まなくても自然に助け合って暮らしを支えあう。山里での付き合いは単なる社交ではなく、暮らしの持続そのものである。こういう濃密な人間関係もいいものである。

 今回は隣人のほかに、面白い来客があった。茶トラ模様の若いメス猫が、リビングの外に現れてニャーニャー鳴いたのである。猫がこちらの顔をみて鳴くときは、何らかのコミュニケーションを意図してのことである。窓を開けてやるとピョンと飛び込んできて、さらに人懐っこく鳴いているので、猫餌を出してやった。空腹だったらしく凄い勢いで食べ、もっと欲しいと鳴くので追加をだしてやった。それでも鳴き止まないので、温めの水を出してやったらたっぷり飲んで、やっと落ち着いた。(右の画像は今回現れた茶トラのチーちゃん、カメラ目線でキリッとしているように見えるが、とても人懐っこい若いメス猫)

 その猫は、食べ終わると部屋の隅に置いてある、使われていない猫トイレをまず点検し、リビングと和室を隈なく調べ要所要所に匂いつけのために頭をこすりつけ、室内が安全で落ち着ける場所であることを確かめた上で、ツレが椅子から立ったのを見て、その椅子に登りやっとリラックスして横になった。その間、私たち二人にも顔や頭を擦り付け、点検済みで猫嫌いではない安全な生き物であることを確かめ、時々ゴロゴロ喉を鳴らして愛嬌をふりまいて、徐々に自分の味方にしていった。(下の画像はアンモナイトになって眠りについたチーちゃん、何とも愛らしい小娘猫である)

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 その日は幸い最後までサンちゃんは現れなくて、チーちゃんは掘り炬燵の脇でお泊りをした。夜中、オシッコとウンチを猫トイレで上手に済ませたので、迷子になった飼い猫だろうと話し合った。一日目、リビングから出してやったけれど、3時間ほどして帰って来てしまったので、自分の家が分からなくなったのだろうと思い、泊めてやったのである。

 次の日の夕方、しばらく来なかったサンちゃんの鳴き声が聞こえてきた。私はチーちゃんと猫トイレを読書室に慌てて移し、ツレがサンちゃんをリビングに迎え入れた。聞くところによると、サンちゃんは他の猫の気配を察して落ち着かなかったそうである。その間、私とチーちゃんは読書室で不安な時間をすごした。その日も、チーちゃんは帰れず、お泊りとなった。すっかり慣れて、ツレの毛布の端にもぐりこんだり、上に乗ったりしてツレはよく眠れなかったそうである。

 次の日の朝、早朝にサンちゃんがまた現れたので、私とチーちゃんはまた読書室。サンちゃんが帰ってからリビングに戻るという変則的な時を過ごした。この日は現住所に帰る日なので、どうしようか悩んだけれど、チーちゃんを外に出してやったらいなくなったので、そのまま帰ることにした。車に荷物を積んでいた時、チーちゃんが現れたが、外で出会ったせいか、チーちゃんは一目散に逃げていった。まだ人間の識別ができるほどには慣れていないからだろう。これ幸いと私たちは車を発進させた。その後、チーちゃんはうまく自分の家に戻れただろうか。

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2016-02-02 自分を客として迎える住居

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《自分を客として迎える住居》

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 今回は奇妙なお題になってしまったが、我が二地域暮らしの要諦と思われるポイントなので、あえてそのままにした。現住所はあくまでも生活の拠点なので、生活臭が満ち溢れ、やや雑然とした生活の場である。狭い空間に生活に必要な複数の機能が混在しており、よく言えば多機能だが、要するに多くの物が詰め込まれたウサギ小屋(苦笑)。よほど親しい人以外は中に招き入れることはまずない。

 これに比べて山荘は、一定期間滞在することはあっても、生活の拠点ではない。あくまでも仮住まいのお宿である。初めの頃は屋根のあるキャンプ場ぐらいに考えていたほど。実は、このことはとても大事なことであることが分かってきた。日常生活から切り離された非生活空間としての山荘が、気分転換にとても有効なのだ。

 滞在中には、ツレが毎回可なり丁寧に掃除している。気持ちよく掃除ができるように床には物を置かないことにして、いわゆる生活の匂いがでてこないように気を使っている。滞在を終えて帰る時には、あたかも野外でキャンプを撤収する時のように、徹底的にゴミをゼロにして帰る。旅館の空き部屋のような感じといえばいいか。(画像は、滞在を終えて帰る準備がすんだリビング、空き部屋のように生活感がない)

 次に来た時に、あたかも自分たちをゲストとして来た来客のように迎えることができる。そうすることによって、到着と同時に良い気分になって滞在を始められるのである。買い込んで来た滞在日数分の食料と衣類を運び込みながら、非日常的な空間に入り込んだことを実感し、気分が何となく朗らかになってくる。リタイアした庶民のささやかな老後の愉しみがこのようにして始まる。

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