武蔵野日和下駄

10歳から続く乱読人生、年季の入った活字中毒、頭の記録メディアがダウン寸前、記憶のダイエット装置

近所の農園で満開の水仙

 今日は朝から気温が高くポカポカ陽気、上着を一枚減らして散歩に出た。太陽が高くなってけっこう紫外線が強い。これからの散歩には日よけの帽子は必携のようだ。
 自宅を出て公園を一回りしてから、住宅街の外側を北に向かう。しばらく歩くとけっこうな広さの農園がある。実のなる果樹と花の咲く草花が、営業目的をはなれて趣味的に栽培されている。流行のガーデニングと違い、肩肘をはらず随意に植え込んだ感じがする。
 その農園が今は、水仙が真っ盛り、立ち話をしたオバサンによると8種類ほどあるというが、これが水仙かといぶかりたくなるほど複雑な花びらのやつから、花の中で不思議に色合いを変えるやつまで、覗き込んでみると飽きない。原種に近いやつほど強いのか同じ仲間をどんどん増やし、複雑な新種は弱くなかなか増えなくてひっそりと咲いているという。

 もう少し暖かくなると、見事な牡丹が、自らを支えきれないほど大輪の花を付ける。ヤマユリも立派に育ち、吃驚するほど大きな花を付ける。そのうち、ここの農園は昆虫達の羽音に包まれる。
 これからの散歩は、眼と鼻を楽しませる、気持ちの良い日々が始まる。