武蔵野日和下駄

10歳から続く乱読人生、年季の入った活字中毒、頭の記録メディアがダウン寸前、記憶のダイエット装置

 日溜まりに満開の山茶花


 武蔵野の野に花が少なくなるこの時期、サザンカだけがいつも元気に花をつけるので、寒さに強い品種なんだと思いこんでいたが、やはり日光と暖かさが好みと見えて、ある農家の庭の片隅で、たっぷりと日差しを浴びて、絢爛と咲き誇っているのを見つけた。日陰になる裏側を確かめてみたが、花も蕾もほとんどつけていないばかりか、葉の数もまばら、別に日陰が好きなわけではなく、この時期に花をつける性質なんだと、当たり前のことを納得した。 (画像をクリックしてオリジナルサイズを表示して見てください、見事なサザンカです)
 住まいの近くにも気に入ったサザンカの遊歩道があるが、車の交通量が増えたせいか、最近は何だか元気がない。排気ガスに強いので車道脇に植えたのかと思っていたが、今日の画像のように、排気ガスの影響を受けないところの方が元気がいい。常緑樹の気孔にとって、やはり排気ガスは健康影響が無視できないのだろう。 サザンカは花の時期が長いので、しばらくの間、武蔵野の自然の彩りとして、景観のアクセントになってくれて有り難い。