武蔵野日和下駄

10歳から続く乱読人生、年季の入った活字中毒、頭の記録メディアがダウン寸前、記憶のダイエット装置

 朝のワンプレート(35)

《アスリートの試合当日の朝食》
 毎日の朝食がほどほどに美味しくて、身体の調子もまずまずな状態が維持できている。その訳をもう少し考えてみたくて、激しく身体を酷使するアスリートの朝食に思いをひろげてみた。
 運動生理学の本やスポーツサイトに必ず書いてあったのは同じ事、試合開始の3〜4時間前に、ちゃんとした食事を済ませておこうということだった。胃の消化活動に多くのエネルギーを使うので、試合前に済ませておこうという考え方である。この考え方は、受験生の試験当日の朝食にも当てはまりそう、腹が空いては戦は出来ぬが、腹一杯でも戦は出来ぬという訳。
 参考例として出ている献立は、意外なほど平凡なものなので、肩すかしを食らったような感じを受けた。考えてみれば当たり前、これから決戦に臨むとはいえ、最後の晩餐とはわけが違う。試合が終われば、また次の試合に備えた普通の日々が続くだけなのである。
 アスリート向けのこの考え方は、最近の食生活で感じている<心地よい空腹>のイメージとも整合する。空腹なのに苦痛や不満はなく、むしろ静かなやる気が全身広がってくる感じとでも言おうか、何をやってもうまくゆきそうな感じなのである。
 人がもっている唯一の栄養不足シグナルがカロリー不足を訴える空腹感だそうだが、その空腹を宥めることができる食事は、お勧めする価値があるのではないか。
 大食して食べ終わった時、ぐったりするような疲労感を感じたことはないだろうか。食べ過ぎて動くのも億劫なほど満腹になって喜んでいたのは、若さが招き寄せた愚行の一つだったかもしれない。
 栄養のバランスがとれた小食にするには、とにかく多種類の野菜を食卓に並べるのがベスト、そのためには彩りを考えた<朝のワンプレート>が一つの参考例になるのではないかと考えました。


 前置きはこれくらいにして、朝の献立を紹介してゆこう。

7月某日の朝食(上) ・味噌汁(豆腐、大根、タマネギ)・ご飯・小松菜のおひたし・トマト・インゲンの温野菜・キャベツのおひたし・もずく酢・キュウリ塩揉み・プレーンオムレツ・画像にはないがコーヒー入りホット牛乳


7月某日の朝食(下) ・味噌汁(油揚げ、大根、干しエノキ)・ご飯・キャベツのおひたし・トマト・青梗菜のおひたし・エリンギ炒め・春菊のおひたし・水菜のおひたし・モロヘイヤのおひたし・ピーマンの温野菜・プレーンオムレツ・画像にはないがコーヒー入りホット牛乳