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武蔵野日和下駄  このページをアンテナに追加

2015-02-13 赤城山に関連のある書籍紹介(02)

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NHKのドラマ「花燃ゆ」の舞台として群馬県が脚光を浴びているようだが、赤城山のほうは少し寂れている印象をうける。首都圏に近すぎて観光客が通過してしまい、立ち止まって遊んでいってくれないというのが前橋市の悩みのようだ。立ち止まってその魅力を語っている資料を掘りおこしてみよう。

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006 『命を輝かせて生きる―わたしの選んだ第二の人生』 俵萌子著/海竜社1996/3/8発行

俵萌子さんの本を1冊紹介したが著者の赤城への入れ込みようからすると、もう一冊追加しておくべきだろう。こちらの方は紛れもない赤城山麓エッセイ集、目次からして<森の暮らしの春、夏、秋、冬>の章が中心となり今は亡き俵さんの赤城における晩年の元気いっぱいの日々が躍動的に綴られている。著者撮影の写真がほぼ全ページを飾っているのも愉しい。

007 『日本百名山』 深田久弥著/新潮社1964発行

   40番目に赤城山の紹介がある。「山には、きびしさをもって我々に対するものと、暖かく我々を抱擁してくれるものと、二種類ある。赤城山はその後者のよい代表である。」という書き出しで、親しみ深い赤城山の特徴を、簡潔かつ的確にまとめていて見事。

008 『聞き書 群馬の食事』 日本の食生活全集群馬編集委員会著/農山漁村文化協会1990/6/25発行

   「赤城南麓の食」の章があり、勢多郡富士見村小暮(現前橋市富士見町)での聞き書きにより、同地区における戦前の時期の食生活が詳細に記録されている。取材対象は、豊かな米作り農家なので、水田を持たない貧農の厳しい食生活を予想すると、意外に豊かな暮らしぶりに驚く。食の楽しみに工夫を凝らした生活ぶりがしっかりと取材してある。

009 『光太郎と赤城』 佐藤裕美著/三恵社2006/4/2発行   

   高村光太郎が青年期を過ごした明治30年代頃の赤城山という、とんでもなく遥かな時代を舞台に、多くの資料を読み解き、当時の文学状況や光太郎の恋愛劇と人間形成、赤城の山岳信仰や赤城神社の位置づけ、山頂にあった唯一の宿泊施設猪谷旅館の役割など、地元の研究者らしい地域に即した周到な調査が嬉しい。挿入されている古き時代の写真資料が目を引く。

010 『るるぶ特別編集 前橋 赤城山14〜15年版』 群馬県前橋市観光課/JTBパブリッシング 

   表紙と裏表紙を含め全部で32ページの小冊子、一時期、前橋市内の観光施設で無料配布していたもの、赤城山麓の観光施設をビジュアル満載で紹介したパンフレット最新版。最新の観光情報にアクセスするのにとても便利。2010年度版、2013〜2014年度版も発行されていたので好評でシリーズ化したものか。山荘のゲストに差し上げて喜ばれている。

2015-02-07 赤城山に関連のある書籍紹介(01)

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赤城山麓に山荘を入手、第二の老後生活のベースキャンプを築きはじめたのをきっかけに、赤城山にかかわりのある著作や作品をチェックしてみたくなった。5点を一区切りとしてアップしていくつもりだけれど、どこまで続くか分からない。当面は順不同でスタートしてみよう。

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001 『赤城の四季 猪谷六合雄作品集』 猪谷六合雄著/山と渓谷社1944/6/1発行 

   猪谷六合雄の赤城山をテーマにした写真集に、交流のあった作家の赤城山に関するエッセイと猪谷六合雄本人の赤城山エッセイを組み合わせた写真文集。戦前の赤城山風景とメダリスト猪谷千春の子ども時代のスキー練習風景が珍しい。


002 「赤城の組曲」『定本野鳥記 第4巻 (鳥山河)』に収録 中西悟堂著/春秋社1963発行    

   野鳥研究の大家、中西悟堂が昭和16年にふとしたきっかけで赤城山に1週間滞在、仲間と共に登山やハイキングを楽しみつつ赤城山の野鳥を観察した旅行記風のエッセイ。野鳥の専門家らしく出会った野鳥の固有名詞が頻出する。これも、戦前の赤城山の貴重な記録である。


003 『赤城画帖』 高村光太郎著, 猪谷六合雄著, 西山勇太郎編集/龍星閣1956/10/20発行

   高村光太郎が東京美術学校に在学中の20代前後の頃、赤城にスケッチ旅行に来て、現地の少女と交わした相聞歌と、その時の素描を合わせて1冊にまとめたもの。素描と相聞歌の両方について、猪谷六合雄が丁寧な解説をつけている。赤城山周辺の地理に詳しい猪谷の解説が、何となく不鮮明な光太郎のスケッチに花を添えた感じに仕上がっている。(このテキストは以前にブログにアップしたものの引用)


004 『雪に生きる』 猪谷六合雄著/羽田書店1943/12/5発行  

   第1篇赤城山時代と第3篇再び赤城山時代に著者が赤城山で過ごした日々のことがスキーを中心にでてくる。初期のスキー活動の実態と戦前の赤城山の様子が伝わってきて貴重。


005 『森の朝が好き』 俵萠子著/大和書房1994/06発行

   赤城山山麓にセカンドハウスを購入、陶芸教室や美術館を開設して活躍した著者の赤城の山小屋を軸にした作品、初めて読んだときにはエッセイだなと思っていたが、別の著作によれば細部にフィクションが散りばめられており、これは小説作品であるとのこと。赤城山麓の自然描写が瑞々しい。