Rolling Stones,くるり,Massive attack

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Out of Our Heads

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Philharmonic or die

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Protection

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今年24本目「キック・アス」★★★★★

監督:マシュー・ヴォーン
出演:アーロン・ジョンソンクロエ・グレース・モレッツニコラス・ケイジ
製作:2010年 イギリス/アメリカ

 「ウォンテッド」の原作者マーク・ミラーのアイデアを基に、同名コミックの執筆と同時進行で製作されたハードバイオレンス・アクション・コメディ。スーパーヒーローに憧れる平凡なオタク高校生が始めた無謀な自警活動が思わぬ事態へと発展していくさまを、ハードなアクション・シーンと軽妙かつブラックなユーモアを織り交ぜ描き出す。本国のアメリカ、イギリスでは、あどけない少女による殺戮シーンをはじめ妥協のない過激なバイオレンス演出が物議を醸す一方、多くの映画ファンからは熱狂的な支持を集めるなど賛否両論渦巻く問題作として大きな注目を集めた。主演は「ノーウェアボーイ ひとりぼっちのあいつ」のアーロン・ジョンソン。共演は、一躍ハリウッド期待の新星となった「(500)日のサマー」のクロエ・グレース・モレッツとオスカー俳優ニコラス・ケイジ。監督は「レイヤー・ケーキ」「スターダスト」のマシュー・ヴォーン。
 アメコミ好きでスーパーヒーローに憧れるニューヨークの高校生デイヴ。ある日彼は、インターネットで手に入れたコスチュームを身に纏い、勧善懲悪のヒーロー“キック・アス”として街に繰り出す。しかし、何の能力も持たない彼は最初のパトロールでチンピラにボコボコにされ重傷を負ってしまう。ところが、その治療で体中に金属を埋め込み、神経の損傷で痛みにも鈍感になったデイヴは無類の打たれ強さを身につけていた。そして、懲りずにパトロールを再開したデイヴ。すると、その様子を野次馬が動画サイトにアップしたことからキック・アスの名はたちまち知れ渡り、一躍時の人に。だが、そんなキック・アスの活躍ぶりを知った地元マフィアのボス、ダミコは最近起きた組織のトラブルを彼の仕業と勘違いし、キック・アスの抹殺へと乗り出す。ところが、実際はキック・アスの影で別のヒーローが暗躍していた。その正体は、ダミコへの復讐に燃える元警官の“ビッグ・ダディ”と、彼が手塩に掛け恐るべき殺人マシーンへと鍛え上げた娘“ヒット・ガール”だった。やがてキック・アスは、この親子とダミコの血で血を洗う戦いの渦に巻き込まれていくのだが…。
映画 キック・アス - allcinema

楽しみにしすぎていた「キック・アス」をようやく見た。
年末から映画感想ブログやツイッターで絶賛の声を読み続けてこれ以上ないほど期待が上がってしまい、一抹の不安があったが、それほど上がったハードルをも楽々飛び越える快作!
ヒット・ガールのバトルシーンがすごい。バトルというと聞こえはいいが言ってみれば悪者みな殺しの大殺戮。
まずはキック・アスがラズールを訪ねた時のヒット・ガール初見参のシーン。両端に薙刀があるみたいな武器で悪者どもを一網打尽。わたしはもう「これが噂のヒット・ガールか!」としびれまくってしまったのです。
キック・アス「Who are you?」
ヒット・ガール「Me? I'm Hit girl.」のセリフも超クール。

それから、ビッグ・ダディとキック・アスの処刑シーンに現れたヒット・ガール。暗闇の中、ヒット・ガール自身の暗視カメラ目線の映像。あざやかな拳銃さばきでためらいもなく次から次へと敵どもに銃弾をブチ込んで行くヒット・ガール。点滅するライトの中ヒット・ガールが走る場面はわたし史上最上級の興奮シーンでした。
最後のバトル、ダミコ本拠に乗り込んだ時にはロープ状のもので敵の手首を操り自らを撃ち抜かせるというすごいテクニックに始まり、空中で二丁拳銃の銃弾を補填するすご技を見せたり、ビッグ・ダディが手塩にかけて育て上げたヒット・ガールのクライマックス。もうわたくしはヒット・ガールに恋をしてしまった。

ヒット・ガールが子供のくせにオトナっぽいのもおもしろい。キック・アスんちにビッグ・ダディと現れて去り際に言った「Sweet dreams.」なんてくらくらするし、ビッグ・ダディとキック・アス処刑シーンの後、車で引き上げる場面では小さなヒット・ガールのほうがハンドルを握っていて笑える。
ヒット・ガールが口が悪いのがおもしろい。
「オ○○コ野郎」
「ショーは終わりよ。クソブタども」(このあと処刑シーン中継中のカメラを撃つ)
「デカチン型のね」

ヒット・ガールに扮していない時のミンディはかわいい。わたしの好きなとんがりあごのファニー・フェイス。どんな女優さんに成長するんだろう。楽しみだな。ヒット・ガールの時は小さく見えるけど、最後キック・アスに素顔と本名を明かす画面の握手シーンで見ると手足も長いしきれいになりそう。
ダミコ本拠に乗り込み、入り口を突破する時に迷子の少女を演じ「親の携帯に電話するか?」などと聞かれウンウンとうなずくところもかわいい。日本でも芦田愛菜ちゃんとかヒット・ガール級のインパクトのある役をやらせてあげたいものだ。

キック・アスもがんばっている。
動画を撮られて人気者になるきっかけとなったバトルシーンでの叫び、「みんなお前らの暴力を黙って見ている。それが許せないんだ!」にはジーン。
正義のヒーローを目指しながら、猫探しに取り組むあたりも好感。
ゲイ疑惑のあることを友達に告げられ「ゲイ!?」と驚きの声をあげるところや、ゲイっぽく「ん〜ふ」なんて言うところは笑える。

ニコラス・ケイジもいきいきしている。
最後にキック・アスが使うことになる武器購入シーン。
ミンディにいい銃があると言われ、無駄遣いはいけないと言いつつパソコンモニタを覗き込むや否や発する「ohhhh」というセリフに爆笑。
悪役フランク・ダミコの重厚感や、キック・アスの友人たちもおもしろいし、バックに流れる音楽もすごくかっこいし、楽しみどころ満載の今世紀ナンバーワン映画。見終わった時に感じたのは満足感よりも、どうしようこれすごすぎる一回見ただけじゃ物足りないもう一回映画館で見なきゃという焦りのような感覚。