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当サイトの内容を説明文等に使用している楽器店さんがあるようですが、一切関係がありません。

Analog.man King Of Tone Ver.4


アメリカ最大級のハンドメイドエフェクトブランド、Analog.man。TS-9/808 Modをはじめとするモディファイはもちろん、ANALOG.MAN Clone Chorusなどのオリジナルペダルも大変高い評価を得ています。
そんなAnalog.manですが、代表のアナログマイク氏が無類のTube Screamer好きでも知られている一方、なぜか長いことオリジナルのオーバードライブペダルを持つことがありませんでした。
さて、Analog.manと親交があるギタリストの一人に、85年の再結成以降99年の活動停止まで、The Bandのギタリストとして活躍し、Mr.Telecasterの異名を持つ、今でも現役のギタリスト、Jim Weiderがいます。そのJim Weiderの提案の下、日本のRe-J Project等と協力をした結果作られたのが、このKing Of Toneとなります。King Of Toneはその後、Ver.2、3と改良が重ねられ、一応現在のVer.4を持って完成系とされています。
今回はそんな、King Of Tone Ver.4をレビューしてみたいと思います。では、いってみましょう!

Analog.man King Of Tone Ver.4


というわけで、こちらが今回買ってしまいました、King Of Toneになります。某所で中古品を見つけまして・・・まぁいいか、という感じで買ってしまいました。ちなみに、現在代理店のPCIさんを通した正規品は、サンプル品は別として、一般的に売られている物はまだないようです。とにかく生産が間に合わないらしく、アメリカの本家サイトでも、現在注文はストップしており、その代わり「予約リスト」に名前を連ねるためのメール受付を行っているだけのようです。


King Of Tone Ver.4は完全独立2ch仕様のオーバードライブです。コントロールは各チャンネルごとにV(Volume)、D(Drive)、Toneで構成され、左チャンネルのLEDがイエロー、右側がレッドとなっています。また、内部にあるDIPスイッチで、ニュアンスや音を変化させることができます。


というわけで、こちらが内部画像になります。電源等のパーツもあるので完全に、というわけではないですが、左右のチャンネルで同じ部品と同じ回路が使われていることがなんとなく分かります。基板はアナログマンらしく、両面プリントのタイプとなっていますね。


そしてこちらがそのDIPスイッチです。DIPスイッチの説明なんですが、今ネット上ではどうにも初期型とVer.4との説明が入り交じっていてわかりにくい状況になっています。ですが、このVer.4はDIPの1、2と3、4がそれぞれ左、右チャンネルの音色切替で、1と3がクリーンブーストモードとオーバードライブモードの切替で、2と4がいわゆるゲインアップスイッチ、となるようです。
DIPスイッチの回りに配置されたたくさんのダイオードが、このスイッチがおそらくクリッピング関係をいじくるものだということを物語っていますね。それにしても、いくら中央に配置されているとはいえ、裏蓋を開け、裏側から見ている(そのため上から見た時と左右が逆になる)にもかかわらず、DIPスイッチは感覚的な操作を可能にするためか、左側が左チャンネル、右側が右チャンネルを操作できるようになっている点はさすがですね。ここまでこだわることはあまりないと思います。


OPAMPです。JRCの「4580D」というものを使っています。TSで有名な4558Dに比べ、レンジが広くて音の再現度が高いらしいです。このKing Of Toneでは、Tube Screamerにはない「音の再現度」と「レンジの広さ」にこだわって製作されたということです。なお、INPUT、OUTPUT、DC INPUTは全てペダルの奥側に並べられています。
ボディの大きさは・・・実は「ANALOG.MAN Clone Chorus」とまったく同じです。ですが、縦と横の比率が逆になっているため、正確にはClone Chorusを横向きで置いた時と同じ大きさとなります。かなり小さいペダルです。とはいえ、初期型はZ.VEX BOX OF ROCKと同じような形でしたから、それから比べると大きくはなりました。
では、レビューしてみたいと思います。

  • 操作性

基本的に難しいことはなにもありません。内部にあるDIPスイッチは多少面倒ですが、外側にミニスイッチが4つある、というのも、このサイズだと特に微妙かもしれませんし、まぁ、そのDIPスイッチも、左右を間違えないように配慮されているわけですし、特に問題点はなし、でいいと思います。
実際、使っていて不便だと思うことはまずないですね。

  • サウンドレポート

というわけでサウンドです。なんですが、実は最初に届いたときは「果たしてコレで良いのだろうか」という疑問を持ちました。というのも、ちょうど左チャンネルがブーストモードとなっていて、私はまずとりあえずということでコントロールを全て12時にして音を鳴らしたわけですが・・・エフェクトをONにしても音が全く変わらないんですw
実は、それは仕様で、しかも音が全く変わらないのではなく、ほとんど変わらない、の間違いだったのですが・・・このペダルはクリーンブーストモード時、Volume12時、Drive0、Tone12時で、入力音と(ほぼ)同じ音が出るように設計されています。ヴォリュームもほとんど変わりません。そして、そこからDriveをあげていくと、ニュアンス程度ですが、ほんの少し、中域が太くなるような歪みが付加されていいきます。ヴォリュームを12時以降に上げると音量が上がり、下げると音量も下がるので、じつはクリーンブーストだけでなく、レベルを下げるスイッチとして使うこともできるわけですね。
そしてオーバードライブモードでは、こちらもやはりナチュラル系の味付けのうすい音になるわけですが、クリーンブースト時よりも低いヴォリュームコントロール域から音量は上がっていきます。そして、ゲインもTube Screamerなどにくらべると高く設定されています。
私は最初、このペダルを使ってみて、まずTimmyを思い浮かべました。Paul CochraneのTimmy Pedalは、高い反応性をもつナチュラルなドライブペダルであると同時に、クリーンブーストにも対応できる幅広い周波数レンジを持ち、「ギターサウンドをそのまま出力する」かのようなタイプのオーバードライブです。King Of Toneも、Timmy同様ナチュラル系の派手さのないオーバードライブサウンドで、2ch仕様とはいえクリーンブーストからゲインが高めのオーバードライブまでなんでもこなすペダルという点で、確かに似ているように思います。
ですが、使っていくうちに違いがあることにも気づきました。それは、歪みの特性です。それもある意味では似ているんですが、弾いて比べていくとやはり違います。Timmyは、Fenderアンプライクな歪みで、真空管アンプの特性に近いような反応をするオーバードライブペダルです。対してKing Of Toneは、よりナチュラルな低出力系の真空管アンプの特性に近いような反応をするオーバードライブ、という感じでしょうか。
ぱっと聴いた感じではほとんど違いがないかもしれませんが、よく効いてみると違いが分かってきます。どちらがいい、悪いというのではなく、弾いているときの感覚としては、TimmyがFenderのプリアンプをつないでいるような感覚だとすれば、King Of Toneは小型アンプに直結で弾いているような、そういう違いがあるように思いました。

一応サンプルを録ってあります。

サンプルサウンド

ギターはテレキャス全開、リアPUです。全コントロールは12時で、左チャンネルがブーストモード+ゲインアップON、右チャンネルがオーバードライブモードとなっています。左チャンネルのサウンドの最初のコードはクリーンサウンドです。そうそう、このゲインアップスイッチですが、ONにするとクリーンブースト時でも常に一定のクリッピングが付加されるというもので、全体のゲインが微妙に変わります。King Of Toneではすべてのコントロールの効きが「ささやか」な感じなので、あまり大きな違いって出ないんですが、それが積み重なって違う音になるという・・・そういうタイプのペダルですね。
 
というわけで、Analog.man King Of Tone Ver.4のレビューでした。とにかく音がリアルで、和音の音も全部聞こえてくるような音が出ますし、特にロック系のリフなどには向いているのではないかと思います。ソロでの単音弾きは、まぁペダル自体の音抜けが相当いいのでもちろん対応できますが、すこーしだけ音が硬いかもしれませんね。おそらくレンジが広すぎるからだと思いますが、ソロならばもう少し周波数レンジを狭めて、中域メインのスムーズサウンドにする方が、一般的にはいいのかもしれません。
ですが、とてもいいペダルだと思います。なかなか買えないというのが難点ですが・・・本家サイトにメールで予約リストに入れてもらって、そのままさらに待つ・・・もしくは、多少高くても中古品を探す、ということになるんでしょうか。ちなみに本家での価格ですが、「# Price is $235 for Version 4 / Version 2 is $195.」だそうです。そうとう安いというか・・・品質などを考えると、安すぎるくらいだと思います。ただし時間はかかってしまうと思います。



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