F1見ながら更新してみますw
Art-SchoolやKarenのギタリストとして活躍中の、戸高さんオリジナルエフェクターブランド、Phantom FXから間もなく発売される「Fluid Dist」。戸高さんに先に作っていただくことが出来ましたので、さっそくご紹介したいと思います。では、いってみましょう!
Phantom FX Fluid
こちらが、そのFluidです。発売されるときにペダルデザインはある程度カスタムできるようにするつもりとのことで、今のところこの形が作れるかどうかは不明ですが、すごいこだわりを感じられますのでちょっとデザイン面にも焦点をあてて見ていきたいと思います。というか音は出せますがまだちゃんと録音できる環境がないので、音源等はまた次のときにということでw
コントロール系です。Volume、Tone、Gainの基本的なものが搭載されています。では、いろいろな部分の写真を撮ってみたので見てみましょう。
まずは外箱。ここもちゃんとデザインされています。
フタを開けると名前が・・・なんて嬉しい演出でしょうかw
インプットジャック側デザインです。
こちらは、アウトプット側。白と青をベースに、赤や黒等がいい具合に入っていてすごい凝り方です。何色使われているんだろ・・・とにかくすごいです。こういう、パっと見て適当っぽくて、でも全体のバランスが考えられたデザインってなかなかできるものじゃないんですよね。
「無駄に凝ってみました」という裏蓋。立体的な塗装に、Fluid distの名前が入れられています。裏が立体でも、特にバランスが悪かったり、ぐらぐらするようなこともありません。
裏蓋の、外からは見えない内側にも塗装が!ここはラメラメですw
内部はこんな感じです。基板部分は完全にモールドされ、網?のようなものが貼られています。回路やパーツについてもいろいろ教えていただいて、そのこだわりに驚いたんですが・・・そのあたりについてはあまり書かない方がいいと思いますのですみませんが割愛させていただきます。一応、どの程度のこだわりかというと、サウンドテストを繰り返した結果、例えばOpampやクリッピングの方式といった分かりやすい部分はもちろんのこと、理論上電流特性は変わらないはずの部分まで、どこ製の何を使うか決めてやっておられるというレベルです。(そこに意味や音の違いを見出すかどうかはそれぞれのお考えや感覚的な部分もあると思いますが、そういうこだわりがあるという一例です。)
ACアダプタジャックやLEDの内側の部分まで塗装が・・・!恐ろしい凝り方です。
では、レポートしてみます。まずはセッティングから。
Gibson Robot Guitar Robot SG Special Ltd. (Cherry)
↓
Phantom FX Fluid
Greco GVA CUSTOM |
- 操作性
非常に一般的なタイプのコントロールが載っているので、音作りで迷うところは特にありません。今回ペダルのサイズを、MXRよりも一回り大きい、Lovepedal Eternityと同等の大きさのケースで作っていただいていますが、これくらいならボードに入れても特に大きすぎることもないと思います。また、まだ正式に発売される前なので、実際にはどの形になるか分かりませんが、たぶんMXRと同じか、Lovepedalと同じくらいのサイズのどちらかになるのではないかと思います。
- サウンドレポート
では音を。まず、このペダルはディストーションの扱いとなっていますが、音色の幅が広いので一概にディストーションという感じではないですね。ペダルを作っていただく前にサンプルモデルをお借りして試させていただいたんですが、最初は普通にオーバードライブだと思っていたくらいです。反応性が高く、クランチ〜オーバードライブ、そしてフルゲインにすれば切れのいいディストーションを作ることができ、またギター側のヴォリュームコントロールでもゲインを変えることが可能です。
歪みはというと、基本的には明るくて心地の良い正統派な歪み方をします。非常に元気が良く、気持ちが高鳴るタイプというか・・・おそらく多くの人が「ギターの歪み」として思い浮かべるような音色を持っているのが特徴的です。どういえば分かりやすいかな・・・そうですね、別に音が似ているわけではないんですが、あえて言えばLANDGRAFF Dynamic Over DriveのMSモードが持つ方向性とベクトル的に近いように思います。「これがロックだ!」と言いたくなるような歪みです。くれぐれも・・・Landgraffと同じ音が出るとか、似た音が出るとかそういう意味ではありませんので誤解されないようにお願いいたします。FluidにはFluidの、LandgraffにはLandgraff固有の音色がそれぞれあります。
歪み方はスムーズなタイプとは違い、あえて少し暴れさせている印象を受けました。それが逆に、バンドサウンドの中では際立つのではないでしょうか。といってもゲインが低いときはほとんどオーバードライブサウンドで、フルゲインにするとより音が荒々しくなるので、ブルース系のソロからハードロックのバッキングなどにも使うことができると思います。本当に幅広く、しかもさまざまなポイントでしっかりと使える音色を作ることができるのはすごいです。
というわけで、Phantom FX Fluidのレポートでした。このペダル、戸高さんはもちろん、他のプロギタリストのお仲間さんも使っておられるペダルだそうで、たしかにプロの方がライブ等される時などで、これ1台あるとすごく便利なペダルだと思いました。
こちらに、戸高さんご本人によるサンプルムービーがありますので、よかったらご覧ください。実際の発売はもう少し先だと思いますが、これは期待していいですよ!
Phantom FX公式ブログでも随時情報が更新されると思いますので、そちらも要チェック、です!