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「ピックと弦は直角に当てるべき」という思想の元で作られたピック「SIK PIK」レビューします!


SIK PIK」というピック、ご存知でしょうか。
新製品というわけではないんですが、それほど一般的なピックというわけではないと思います。なんとなくWebを見ていて、目について面白そうだったので買ってみました。
かつてギネスに世界最速の速弾きギタリストとして登録されたブラジルの超絶テクニック系ギタリスト、Tiago Della Vegaも使用しているピック、ということです。
さっそく見てみましょう。

SIK PIK


こちらが、そのSIK PIKです。4枚ありますが、それぞれ「D75」「D55」「D35」「S35」という違ったモデルです。ちなみに買ったのは、この4種類がセットになったアソートパックです。(Amazonで買えないときはこちらから買えるみたいです
特徴は見ての通り、ピックの先がひねられたように曲がっています。ただの壊れたピックに見えないこともありません。
これはどういうものかというと、「ピックと弦は直角に当てるべき」という発想から生まれたモデルです。
まずは、SIK PIKを使うとどうなるのか、というところから見ていきましょう。

ピックの持ち方や弾き方はプレイヤーによってそれぞれありますが、一般的にピックで弦を弾くというとこんな感じですよね。
ピックを弦に当てて、人差し指の爪先で弦を引っ掻くようなイメージで弦を弾く。人によってピックの先をどのくらい出すか、とか、人差し指じゃなくて中指を使うとかいろいろあると思いますが、基本的には同じ感じです。
この時、ピックと弦の角度はどうなっているでしょうか。
これも人それぞれで、弦と平行にピックを当てる人もいれば、上の写真のようにネック側に角度を付けたり(順アングル)、ブリッジ側に角度を付けたり(逆アングル)いろいろです。ですが・・・


こうして、弦に対して直角にピックを当てる人はあまりいないんじゃないかと思います。当てて弾こうと思えば弾くことはできますが、普通のピックだと手を前後に突き出すように弾かないといけないので、相当個性的なプレイスタイルになると思います。
ただ、この「ピックが弦に直角に当たる」という形こそ、最も理に適っているということから生まれたのがSIK PIKというわけです。
どういうことかというと、つまりピックが弦に当たる際の面積をとにかく小さくして、弦を切り裂く様にピックを動かすことで素早く正確な音程を得られ、またアタックの際のノイズも少なくなる、ということです。とくに速いプレイでピッキングノイズはかなり邪魔になるので、たしかに理に適っていると言えそうですね。

では、SIK PIKで弾くと・・・

こうなります。
ピックを持っている手の角度は、通常のピックを弾いた時と同じで、弦にピックが当たる部分はたしかに直角になっているのが分かると思います。


ピックを持つ手はこんな風になります。
持ち方は普通のピックと同じ。このタイプだと人差し指をあまりピックの先まで出すことはできませんが、この曲がったところが支えになるので、意外にも普通のピックより安定感があります。


SIK PIKは先端がかなり尖ったスタイルとなります。
いろんなピックを並べてみましたが、トップクラスに尖っています。

SIK PIKは、プレイスタイルに応じてラインナップがあります。それも見てみましょう。

Sik Pik D75


まずはこちら。最も角度の付いた「D75」というモデルです。アングルの低いピッキングをするプレイヤー向けのモデルです。

Sik Pik D55


D75よりも角度の小さいモデル「D55」です。普通の順アングルなプレイヤー向けと言えそうです。Tiago Della Vegaの使用モデルで、上の写真で使っているのもこのタイプです。

Sik Pik D35


角度が最も小さいのがこの「D35」です。元々順アングルの角度が大きいプレイヤー向けのモデルとなります。

Sik Pik S35


そして、D35同様の角度が付いているのがこの「S35」です。D35との違いは、ピックのねじれている部分が少ない点。より先端に近い所まで人差し指を持って行けるタイプです。

それぞれRed StiffOrange-FlexibleBlackのカラーがラインナップされています。


それぞれ並べてみました。右から順にD75、D55、D35、S35です。それぞれの角度の違いが分かりやすいと思います。私の場合はD55が一番合っていたので、D55を使ってレビューしていこうと思います。

レビュー

では、レビューいきましょう。使用モデルはSIK PIK D55。比較は基本的にV-Picks V-TR Traditionで行います。
まず、持った感じです。上に載せた写真でも分かると思いますが、私はけっこう、人差し指をピック先端まで持ってくるタイプの弾き方です。ちょっと前は中指でした。なので、最初はちょっと違和感がありました。
構造上、人差し指をそれほど先端まで持ってこれないからです。S35タイプなら出来るんですが、角度的にD55の方が合っていたので、どっちを合わせるべきかといろいろ試した結果、D55が一番しっくりくることが分かりました。
このあたりは、慣れてしまえば特に問題もなく使えるようになりました。というのも、このピックはとてもフィット感が良いのです。3次元的な形になっているため、親指、人差し指共に、しっかりと収まるところがあるような感じです。また、触った感じとしてはPickboy Carbon Nylonに最も近い印象でした。
続いて弾いてみた感じです。まず思ったのが、明らかに「楽」ということです。
ピックでギターを弾けば、必然的に弦の力が親指にかかってくると思いますが、その力が明らかに弱くなっています。ピッキングの強さや音量はもちろん変わっていない状態で、明らかな違いがありました。また、ピックがしっかりとフィットしているためか、ずっと弾いていてもずれてこないし指先が疲れたりもしません。
V-Pickはピックに厚みを持たせることで楽な弾き心地を実現しているんですが、SIK PIKも普通のピックよりかなり厚めに作られているので、V-Pick以上に楽なピックという印象でした。厚みとしては、V-Picks Traditionの半分強くらい・・・なので1.5mmくらいという感じです。
ピックの硬さは、相当硬いです。弦に直角に当たることから、柔らかいと逆に弾きにくくなりそうな感じなので、これで良いんだと思います。元々厚くて硬いV-PicksとかGravity Picksとかを使っているので、私はそのあたりは全く違和感がありませんでした。ただ薄くて柔らかいピックを使っているプレイヤーだと、最初はあれ?となるかもしれないです。
テクニカルな速弾きプレイヤーのピッキングを研究して作られたモデルということから、単音向けのモデルかなと思っていたんですが、コードでも普通に使えます。特にパワーコードや速めのミュートの刻みなんかだと、SIK PIKの方が使いやすく感じました。逆に、これはまだ慣れていないだけかもしれませんが、全弦を速くピッキングするようなカッティング系の奏法だと、V-Picksをはじめとする普通のピックの方がやりやすいと感じました。演奏するスタイルによって変えたりするのも良いかと思います。
最後に、音について。
これは・・・一応録ってみたので聞き比べてみてください。
ちょっと今回、いつもとマイクが違うので変なノイズとか部屋の共鳴とかまで拾っちゃってますが、ピックの違いは分かると思います。
Download
(ブラウザとFlash Playerの組み合わせによって上手く再生できない場合があるようです。その場合、こちらからダウンロードできます。)
前半がSIK PIK、後半がV-Picksです。セッティングはFender USA American Vintage 57 Stratocaster Thin LacquerのフロントPUにLandgraff Distortion Boxを適当にかけてKoch Classic SE C-SE6Cからマイク録りです。
違いはピックのみ。なのでもちろん、歪みそのものの質が変わったりすることはありません。
注目はピッキングアタックです。ピッキングの強さを変えたりはしていないんですが、SIK PIKの方がアタック時のノイズが少なく、また短いことが分かるかと思います。ピックを弦に直角に当て、エッジで弾くような弾き方となっているのがこの違いに現れているのかなと思います。
私は速弾きはできないので、そういったプレイでの比較はできませんが、このアタックの違いから、たしかに速弾きプレイヤーには向いているモデルなんだろうということは分かる感じです。
 
最初は、正直どんなイロモノピックだ、と思って、面白いから買ってみようという感じだったんですが、しっかりと考えて作られたモデルだというのがよく分かりました。
実際弾いてみると、思ったより使いやすい、というレベルではなく、好き嫌いははっきり分かれると思いますが本気で面白いし、使えるピックだと思ったのでレビューしてみることにしました。

サウンドホールの中から見たSIK PIKの弦に当たる様子
SIK PIKを使った超絶プレイ

驚きのピックでした。良いピックだと思います。ただ、癖の強いピックなので本当に好き嫌いははっきり分かれそうですね。あと逆アングルのプレイヤーが使うと、直角には出来ないんですが逆アングルで順アングルを出すピックとして使えたり、直角とまでいかなくてもアングルをより強くするピック、という使い方もできるので、それぞれのスタイルに合わせたモデルを選ぶと良いのではないかと思います。
こういう面白い発想で作られたモデル、大好きです。
 
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