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J.Mascisのオーダーから始まった多機能ディストーション、「Z.Vex Double Rock」レポートします!

アメリカの老舗ハンドメイドエフェクターブランドであり、同時に個性的なペダルを多数製作するブランドとしても有名なZ.Vex Effects
そんなZ.Vexのペダルの中でも、特に人気の高いモデルと言えば、発振系ファズのスタンダードモデル、Fuzz Factoryレビュー)と、Marshall JTM45のサウンドを再現したというBox of Rockレビュー)の2モデルで間違いないと思います。
今回は、そんな人気ペダルの1つ、Box of Rockを元に、あのJ.MascisがZ.Vexにオーダーしたカスタムモデルから始まったペダル、Z.Vex Double Rockを弾く機会がありましたので、さっそくレポートしたいと思います。では、いきましょう!

Z.Vex Double Rock

こちらが、Double Rockです。非常に多彩な機能をもったディストーションペダルですね。
基本的に、Box of Rockの歪みとブースト、さらにDistortron試奏レポート)のSUBSスイッチを組み合わせたモデルとなっています。左右の2つのスイッチは独立しており、それぞれのチャンネルにVolume、Tone、Driveコントロールがあり、Dis/Boost切替スイッチと、3モードのSUBSスイッチが付いたスタイルです。片方のチャンネルで、ディストーションとブーストの両方を切り替えて使うことができ、それを2つ組み合わせることで、ディストーション+ブースター、ブースター+ディストーション、ディストーション+ディストーション、ブースター+ブースターの4つの組み合わせができ、またディストーションもSUBSスイッチで3種類の音が出せるので、ディストーションとブースター個別に使う場合も含めれば、単純計算で20種類の音を作ることができるペダル、と言うことができます。
では、今回のセッティングはこんな感じでした。
 

  • セッティング

Z.Vex Box of Rock Vexter Series


Roland JC-120
Roland JC-120
今回はBox Of Rockと直接比較して弾くことができました。そういえば新しいデザインのBox of Rockの実物を初めて見ましたが、これはこれで、ありな感じですね。回路等は変更無しとのことです。ちなみに、Z.Vexが公式に言ったことでは、現在USA製ハンドペイントモデルと台湾製Vexter Seriesに回路や基板等の違いは無く、音も変わらないと言うことです。昔はUSAの方だけハンドワイヤードとかありましたが、今は中身は同じになっているんですね。とはいえ、Double Rockは今のところハンドペイントモデルでしか製作されていません。
 

  • 操作性

操作性についてですが、このペダルは前述の通りかなり多機能なので、まずその機能を理解していないとなかなか難しいと思います。そして、Z.VexペダルならではのMXRサイズを横に使うスタイルで、そこに6ノブ、4トグル、2フットスイッチという構造となっていることから、けっこうちまちまとノブやスイッチを切り替えているような感覚になりました。出せる音のバリエーションも広いので、最初は少しとまどうペダルと言えるかも知れません。ただ、使いこなせばこのペダルは素晴らしい武器になると思います。足が大きい人や、ラヴァーソウルみたいな靴だと、ライブ等では少しフットスイッチが踏みづらいというか、ノブの方まで踏んでしまうことがあるかもしれませんので、そこは注意が必要と言えるかもです。まぁZ.Vexペダル全般に言えることですけどw
 

  • サウンドレポート

では、音についてです。まずは、隣に置いたBox of Rockと同じ、ディストーション+ブースターの並びにして、それぞれのチャンネルと両方ONを比較してみました。SUBSスイッチは、3の位置で、Box of Rockと同じ回路となります。実際にSUBSを3にして比較してみたんですが、ほんの少しだけ、気持ちDouble Rockのディストーションの方がおとなしいように感じました。おとなしいというか、エッジがあばれない、言い方を変えるとほんの少しだけハイファイっぽい雰囲気になっていました。実際回路の詰め込み具合やスイッチの有無などもあるので、そういったところによる違いではないかと思います。もちろん、基本的な歪みの特性そのものは変わりません。ほぼ同じ音です。
ブーストの方は、逆に違いを感じられませんでした。Box of Rock、およびDouble Rockのブースト回路は、基本的にSuper Hard Onと同じです。ただし、インプットインピーダンスの値が違っているということで、実際に音も、単体のSuper Hard Onよりはすこしおとなしいというか、アタックが出すぎないブーストに仕上がっています。
そのまま、SUBSスイッチをいろいろ切り替えてみました。このスイッチ、ものすごくよく効きます。ローの出方を変えるスイッチで、要するにローカットです。1、2、3の順にローがよりカットされていて、3がBox of Rockと同じです。このスイッチは非常に便利で、このペダルの歪みはローがかなり強めになっているんですが、それでレスポールとかを使ってしまうとローががっつり出過ぎてしまう場合もあります。また、そうでなくてもローをすっきりさせたい場合には、とにかく有効ですね。このスイッチ1つで、使い勝手は格段に良くなっています。
ディストーションとブースターを両方ONにしてみると、歪みは基本的にそのまま、音量が高くなります。これはBox of Rock同様の効果ですね。元々のBox of Rockが、こうして歪みの後にブーストをするという設計だったことから、インプットインピーダンスがSuper Hard Onから変更されたのかもしれません。非常に素直にブーストすることができます。

続いて、ブーストとディストーションを入れ替えてみました。両方をONにすると、自然にゲインが上がります。まさにゲインブーストのお手本のような効果で、このペダルのブースター、そしてその元になったSuper Hard Onの回路の優秀さがよく分かりますね。非常に使いやすいです。

次は両方ブーストにしてみましょう。こうすると、多少の違いはありますが、Super Duperのように使うことができますね。多少おとなしめになっているとはいえ、もともとパワーのあるブースト回路ですから、これをツインでかけると非常にガツンとくるアタックを持つブーストサウンドが得られます。そして、この時に思ったのが、このブースト、とんでもなくローノイズです。普通これだけブーストすればノイズがかなり出てもおかしくないんですが、それは全くありませんでした。もちろん、ギターやピックアップから出るノイズは大きくなるので、弦から手を離したりすると大きめな音が出てしまいます。ただ、エフェクト由来のノイズはほぼ皆無と言って良いレベルだと思います。

最後に、ディストーション+ディストーションの組み合わせです。この組み合わせをJ.Mascisがオーダーしたのが、このモデルの始まりだったんですよね。実際にやってみると、面白い音になります。そもそもローがしっかりと出る歪みなので、かなりローエンドが分厚くなります。SUBSスイッチで多少調整できますが、基本的にダークな歪みという特性は変わりません。そして、コンプレッションがものすごく強くて、音は違うんですがBIG MUFFみたいな歪み方と言えば良いでしょうか、サステインが長く、若干暑苦しさも感じるサウンドが得られます。これはたしかに、グランジ系のサウンドに良く合いそうだと思いました。そして、さすがにこの歪みを2連で繋ぐと、少しですがノイズも出ます。音を出しているときは一切感じませんが、音を出していないときにもそこそこノイズが出るので、そのあたりはちょっとだけ注意が必要かも知れません。でもまぁ、この音が得られるなら全然良い、とも思います。他のペダルでは聞いたことのないタイプの音で、個性的ですが十分使える音だと思います。
 
というわけで、今回はZ.Vex Double Rockの試奏レポートでした。実際弾いてみると、このペダルの便利さというか、すごさがよく分かりますね。個性的な音から、スタンダードなマーシャル系サウンド、さらにクリーンブースターまで簡単に作れてしまいますし、歪みもブーストもコントローラブルで使いやすいです。
そして、このペダルはハンドペイントモデルしか出ていなくて、たしかに高価なペダルではあるんですが、このハンドペイントが本当に美しいんですよ。見ていてほれぼれするというか、隣に置いてあるVexter SeriesのBox of Rockがすごく貧相に見えるというか・・・ラメの入った深みのあるパープルカラーに、厚く塗装を載せたペイント。この存在感こそ、Z.Vexペダルの本来の姿だと思います。この見た目だけでも素晴らしいと思える完成度で、その上使い勝手が良く音も非常に良い歪みペダルなんですから、これは欲しくなります。これほど、ペダルそのものにオーラのような存在感を感じたのは久しぶりでした。もし良ければ、現物を見て、そして是非、触ってみてください。とても素晴らしいペダルです。
 
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