長い歴史を持つ老舗ギターメーカーであり、長年にわたる
Gibson 傘下として多くのギターを制作・販売してきた
Epiphone 。
そんなGibson は低価格ギターというイメージもあると思いますが、手頃で本格的なモデルも多く制作しています。
「Gibson の上位モデル」というのは以前もあり、例えばかつては日本製モデルを用いた“Epiphone Elitist”シリーズといったモデルもあったりしました。
今回はそんな、“今の”Gibson 上位モデルとして、USA製で制作されるモデルと、Gibson Custom Shop との連携で制作されるInspired by Gibson Custom シリーズの「ギブソンヘッド」モデルをまとめてみたいと思います。
まずはこちら、「
Epiphone Casino Made In USA」。
このモデルはGibson と同じUSA工場で制作されるモデルです。かつて1960年代、EpiphoneがGibsonと同じ工場で制作されていた時代と同じ形のCasinoです。すなわち、ES-330と同じモデルです。
メイプル/ポプラ/メイプルの合板を用いたボディ。センターブロックのないフルアコスタイルです。ネックはラウンドCのソリッドマホガニー、インディアンローズ指板ミディアムジャンボ22F仕様。
ピックアップはドッグイヤーP-90、2Vol、2Tone、3Wayセレクター。内部配線は手牌線でオレンジドロップコンデンサを使用しています。シンラインテイルピースにABR-1ブリッジとなります。
ギブソンスタイルのネックにEpiphoneインレイ。
ボディ裏はめっちゃ渋いです。
VIDEO www.youtube.com
VIDEO www.youtube.com
ここからは、Gibson オリジナルモデルをGibson Custom Shop との連携で制作されるInspired by Gibson Custom シリーズのうち、エピフォンヘッドではなくギブソンヘッドを用いたモデルをまとめていきます。
「
Epiphone 1959 Les Paul Standard 」。
伝説となっている1959年製のレスポールを元に制作されたモデルです。
ギブソンと同じヘッドモデルです。
AAAフィギュアドメイプルトップ、マホガニーバックのボディに1959ラウンドミディアムCの、1ピースマホガニーネック。セットネックはロングテノンです。指板はローレル(月桂樹)の22F仕様。
ピックアップは
Gibson Custombucker で、2Vol、2Tone、3WayセレクターにHistoric ReissueストップバーとABR-1ブリッジを採用しています。
VIDEO www.youtube.com
VIDEO www.youtube.com
「
Epiphone Les Paul Custom 」。
Inspired by Gibson Custom シリーズのレスポールカスタムです。
1957年ごろの2ハムになった“ブラックビューティー”時代を思わせるスタイルのモデルです。そのため、ボディはソリッドマホガニー。メイプルトップではなくオールマホです。
ネックは50sラウンドの1ピースマホガニーにエボニー指板ミディアムジャンボ22F。セットネックでロングテノンです。
もちろんギブソンヘッド。
ピックアップは
490R ・
498T のセットで、2Vol、2Tone、3Wayセレクター、LockToneテイルピースとTune-O-Maticとなります。
VIDEO www.youtube.com
VIDEO www.youtube.com
続いて「
Epiphone 1959 ES-355 」。
1959年製のES-355を元にしたモデルです。メイプルとポプラの5層レイヤーの合板のボディで、センターブロックありのセミアコです。
ネックは50sラウンドミディアムCの1ピースマホガニーネック、エボニー指板ミディアムジャンボ22F仕様。
こちらもギブソンヘッドです。
ピックアップは
Custombucker 、2Vol、2Tone、3WayセレクターにHistoric ReissueアルミストップバーとTune-O-Maticブリッジとなります。
VIDEO www.youtube.com
VIDEO www.youtube.com
次は「
Epiphone 1958 Korina Flying V 」。
コリーナVです。ボディはもちろんコリーナ。ネックもコリーナです。指板はインディアンローレル、22F仕様です。
ピックアップは
Burstbucker 2 と
Burstbucker 3 のセットで、2Vol、1Tone、3Wayセレクター。ブリッジはABR-1です。
VIDEO www.youtube.com
そして「
Epiphone 1958 Korina Explorer 」。
V同様コリーナのエクスプローラーです。
コリーナボディ、コリーナネック、インディアンローレル指板22F。
Vと同じくピックアップは
Burstbucker 2 と
Burstbucker 3 のセットで、2Vol、1Tone、3Wayセレクター。ブリッジはABR-1です。
VIDEO www.youtube.com
VIDEO www.youtube.com
VIDEO www.youtube.com
続いて「
Epiphone 1963 Firebird V 」。
ファイアーバードVです。マホガニーとウォルナットを用いた9プライのスルーネックにソリッドマホガニーウィングを組みわせたスタイル。
指板はインディアンローレルでミディアムジャンボ22F仕様。
ピックアップはアルニコ5マグネットのFirebird Mini Humbucker、2Vol、2Tone、3Wayセレクター。
Maestro Vibrolaを搭載し、ブリッジはEpiphone ABRとなっています。
VIDEO www.youtube.com
VIDEO www.youtube.com
ここからは、Inspired by Gibson Custom シリーズにラインナップされるアーティストモデルとなります。
こちらは「
Epiphone Adam Jones 1979 Les Paul Custom 」。
TOOL のギタリスト、アダム・ジョーンズモデルです。
本人の使用するシルバーバーストの1979年製レスポールカスタムを元にしたモデル。メイプルトップ、マホガニーバックのボディに、オリジナルモデルを再現したシェイプの3ピースメイプルネック、エボニー指板22F。
ピックアップはフロントが逆向きにマウントしたCustombucker 、リアがSeymour Duncan Distortion となります。
2VOl、2Tone、3WayセレクターにLockToneストップテイルピースとTune-O-Maticブリッジです。
VIDEO www.youtube.com
VIDEO www.youtube.com
こちらは「
Epiphone Dave Grohl DG-335」。
NIRVANA のドラマーであり、Foo Fighters のフロントマン、デイヴ。グロールモデルです。
ESスタイルのボディはメイプル・ポプラの合板で、Ellipticalシェイプ1ピースマホガニーネック、ローレル指板ミディアムジャンボ22F。
ES-335ベースながらダイヤモンドホールとTrini Lopezヘッドを用いたスタイルです。
Burstbucker 2 とBurstbucker 3 のセットで2Vol、2Tone、3Wayセレクター。LockToneストップバーとTune-O-Maticブリッジとなっています。
VIDEO www.youtube.com
VIDEO www.youtube.com
こちらは「
Epiphone Kirk Hammett “Greeny” 1959 Les Paul 」。
今の
Inspired by Gibson Custom シリーズのギブソンヘッドモデルの始まりとなったモデルです。
METALLICA のカーク・ハメットモデルですね。
AAAフレイムメイプルトップ、マホガニーバックに、オリジナルモデルを元にしたGreenyシェイプのマホガニーネック、ミディアムジャンボ22F。
専用のGreenybuckerピックアップに2Vol、2Tone、3Wayセレクター、LockToneストップバーとTune-O-Maticとなります。
VIDEO www.youtube.com
そして「
Epiphone Kirk Hammett 1979 Flying V 」。
同じくカーク・ハメットモデルのVです。
マホガニーボディ、ボリュート付きラウンドCの1ピースマホガニーネック、22F。
ピックアップはCalibrated T-Type。2Vol、1Tone、3Wayセレクターで、LockToneストップバーと専用ブリッジとなっています。
VIDEO www.youtube.com
VIDEO www.youtube.com
ということで、USA製のCasinoと
Inspired by Gibson Custom シリーズでした。もちろん他シリーズでも上位モデルはあって、例えば
150周年モデル や
Dave Mustaine モデルなどもあります。
Casinoはともかく、ほかは上位とはいえGibsonと比べると手頃で、かつてのGibson Studioモデルに近いような価格帯で、かつスペック自体はこだわったものとなっているのが特徴です。特にいろいろな要因もあってギターが高くなった昨今ではかなり選択肢になるのではと思ってまとめてみました。
Lineアカウント からブログ更新をお知らせ!
がっきや速報 人気blogランキングへ