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※記事中に表示している価格は変動することがあります。参考程度に見てください。
一部、当サイトの内容を説明文等に使用している楽器店さんがあるようですが、当サイトとは一切関係がありません。

2015-04-01

t.c.electronic、遂に新作多機能リバーブ「Hall of Fame X4」を発表!?ルーパーも内蔵!

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今、世界的に人気の高いデンマークの老舗エフェクターブランド、t.c.electronicから、Flashback X4に続く多機能リバーブペダルが発表されました!

基本的にHall of Fameを元にして発展させたモデルです。

本体には4種類のTonePrintセッティングを含む、計16種類のリバーブアルゴリズムを収録。オリジナルHall of Fameに入っているRoom、Hall、Spring、Plate、Church、Mod、Lofi、Tile、AMB、Gateに加え、遂にShimmerとREV、すなわちリバースリバーブが加わりました!そしてTonePrintセッティングを4種類まで追加できます。

TonePrintセッティングの追加は、USBでつないでPCから行う他、Toneprintアプリ(iOSiconAndroid)を使ってスマートフォンから行うこともできます。(USB接続ではなく、ギターのピックアップを介してプッシュ送信を行うというスタイルです)

そしてコントロールはDecay Time、Tone、Reverb Level、Loop LevelおよびPre-DelayのShort/Long切替スイッチ、そしてリバーブとルーパーのモード切替スイッチとなっています。

4つのフットスイッチは、リバーブモード時はA、B、Cそれぞれに登録したセッティングの呼び出しと、右端でバイパススイッチとなるようです。ルーパーモード時には録音、再生/停止、やりなおし、取り消しのスイッチとなります。ルーパーは40秒までに対応し、ループごとに違ったディレイをかけてより複雑なサウンドを作り出すことができます。

ステレオIN/OUTに対応しており、さらにパラメータをアサインできるエクスプレッションペダル端子も装備。また、MIDI端子も備え、外部コントロールによる制御も可能となっています。また、エフェクトをかけてもドライ音はデジタルに変換されることなくアナログのまま出力されるアナログドライスルー回路を搭載しているとのことですね。

ディスプレイ等を使わず、シンプルで分かりやすい操作ながら十分な機能性を備えた、完成された操作系のペダルです。

 

 

 

 

いやー、今回は疲れました。

あぁ、そうそう、今日は4月1日ですからね。

実は去年のSG-1Xって、30分くらいで作ったものだったんですが、今回は無駄に3時間くらいかかりましたw

しかもこれ、よく考えればSG-1Xとか以上に、出てもおかしくないようなモデルになってしまって・・・もし本当に発売されたり、TCさんが開発中だったりしたらすいません、って感じです。

てかShimmerとリバースリバーブは是非作って欲しいですね。フィルターリバーブとか、そういう変なのばっかり集めたTCのリバーブペダルも見てみたいです。

 

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2014-04-01

最新デジタル技術による「Reborn」!次の「X」シリーズはあのスローギア!?「BOSS SG-1X」発表!

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非常に長い歴史を持つ、エフェクター界の金字塔、BOSSブランド。常に新しいことに挑戦し続けるBOSSが、数多の「復刻」の要望に応えて発売したのは、伝説のペダルを復刻するのではなく、「Reborn」。最新技術MDPを用いて作られる、新たな伝説の生まれ変わりでした。

BOSS OD-1X、そしてBOSS DS-1X。共に新たな時代を築いていくであろうこれらのペダルは、すでに非常に大きな話題となっています。

そんなBOSSから、新たな「Xシリーズ」が発表されました!それが、「BOSS SG-1X Slow Gear」です!

まだ小さな画像しか出ていないんですが・・・明らかにあのSG-1を元にしつつ、Xシリーズならではの「新生」銀ネジや、鏡面加工のコントロールプレートなどを搭載。コントロールはSENS、TONE、DECAY、ATTACKとなるようです。

もちろん、「入力信号を様々な角度から解析し、瞬時に各要素に分解。それぞれの要素に適した多次元的なエフェクト処理を同時進行で行い、かつ入力信号に応じて動的に変化させることで、これまでにない表現力を実現するローランドの独自技術」、MDP(Multi-Dimensional Processing)を用いた新たなペダルです。

SG-1は、スローヴォリューム。自動でヴァイオリン奏法が出来るという非常に個性的なエフェクトで、現在もプレミアムな価格で取引されている伝説のペダルの1つですね。オリジナルモデルはアナログ回路で、SENSとATTACKコントロールのみでした。しかし、設定が難しく、なかなか思うようにエフェクトがかからないこともあったようです。

このスローギアエフェクト自体は、後にデジタル化され、多くのBOSSマルチエフェクターに組み込まれていました。

今回は、それを最新技術でブラッシュアップし、コンパクト化したことで伝説を甦らせた、ということのようです。たしかにMDPという技術は、こういったエンヴェロープ系のエフェクトにもぴったり合いそうですね。

今回あらたにToneとDecayコントロールが加わったことで、音色の調整はもちろん、さらに音の伸びも調整することで、自在に音が美しく消えていく「余韻」までコントロールできるようになったとのことです。

また、ATTACKとDECAYコントロールの設定により、これまでの「ただのエンヴェロープエフェクト」では不可能だったピチカートの再現までも実現。ATTACKを最大、DECAYを最小にすることで、ギターのミュートとはまた違った、ヴァイオリンのピチカート(弦を弾いて音を出す)の音色を作ることができるということですね。

あえてギターシンセやモデリングではなく、デジタルの最新技術を用いてヴァイオリン奏法を再現する「SG-1X」!こちらも楽しみなペダルですね!

 

 

はい、そうですね。今日は4月1日でした。

今回はけっこう分かりやすかったかなと思います。この画像を作ってから、海外で「MT-1X」のネタ画像が出回っているのを見て、あちゃーと思ったりしました・・・。

でも、SG-1X、割とありだと思うんですよね。ついでに幻の迷機「ジョンガラー」なんかも作ってくれたら・・・なんて思ったりしますw

 

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2013-04-01

Electro-Harmonixから自由に拡張できるモジュールを用いたラック型アナログマルチ「Megalodon」を発表!

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エレハモから本格的なアナログマルチエフェクターが発表されました!

この「Megalodon」は、3Uラックサイズのマルチエフェクターで、専用のモジュールを追加していくことで自分だけのアナログマルチエフェクターを作ることができる、という非常に画期的なモデルです。

「ユーロラック」という、アナログシンセなどでは定番のスタイルをもちいて、専用のアナログエフェクターモジュールを追加していき、1台で最大14までのアナログエフェクターを自由に組み合わせて使うことができます。

音声信号の通らない制御部にはデジタルを用いることで、本体のセットしたモジュール、つまりエフェクターの接続順や、それぞれのON/OFFなどを最大256種類までメモリーすることが出来、MIDIフットスイッチや後で発売される予定となっている専用のスイッチャーでそれらを制御することもできる、とのことですね。本体はフロントパネルにInputとステレオのOutputがあり、インプットされた信号は内部でパラレルに分岐され、モジュール類はすべてフルステレオでの処理をおこなう形となっている、とのことですね。コントロールはMaster、Tone、およびプリセットを操作する白いノブを搭載。バックパネルにはMIDI IN、THURU、OUTや電源端子、XLRとRCA、フォン端子のステレオ出力、およびタップテンポ用フットスイッチ端子、そしてアップグレード用のLINK端子を搭載しているとのことです。あえてUSBやデジタルIN/OUTなど、ラック系によくある端子をなくし、アナログ音声信号にこだわったモデルとなっています。

現時点ではモジュール類は開発中とのことですが、とりあえずBig Muff、Small Clone、そしてMemory Manのモジュールが付属する形になるようで、Small CloneとMemory Manはタップテンポに対応。プリセットごとにタップテンポスイッチに対応させるモジュールを複数選ぶことができ、例えばSmall CloneとMemory Manのテンポを同期させたり、それぞれ片方だけをタップテンポで制御したり、といったことが可能となっています。

Big MuffのモジュールはSustain、Tone、Volume、Small CloneはRateとDepthスイッチ、Memory ManはBlend、Feedback、Delay、LevelおよびChorus/Vibratoの切替スイッチを搭載し、さらにMemory Manモジュールにはエクスプレッションペダル端子も装備しています。

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さらに「Megalodon+」という、最大17のモジュールをセットできるモデルもあり、MegalodonとLINK端子で接続することで、合計31のモジュールをまとめてコントロールするマルチエフェクターとして使うことも可能となっています。

今後、順次モジュールの開発もされていくということで、複数の同じモジュールを使うことももちろん可能。

まだまだ開発中ということで、画像も実際の写真ではなく、また発売時期もまだ分からないんですが、正直これは、楽しみですね。ユーロラックはアナログシンセ界で大流行しているフォーマットですが、そこに目を付けるあたりはさすがです。続きに、開発予定として決まっているモジュールを載せておきます。

  • 歪み系

Big Muff Tone Wicker

Germanium 4 Big Muff

Bass Big Muff

Deluxe Bass Big Muff

Metal Muff

Double Muff

Germanium OD

Graphic Fuzz

  • ディレイ

Deluxe Memory Man

  • リバーブ

Cathedral

Hory Grail

  • フランジャー / コーラス / フェイザー / トレモロ

Electric Mistress

Flanger Hoax

Poly Chorus

Small Stone

  • コンプレッサー

Black Finger

・・・・・

・・・


ふぅ、もういっか。

えっと、今日は何の日、でしたっけ?

はい、そういうことです。嘘でした。

今回は写真をベースにして加工とかではなくゼロから画像を作ってみたので、もしかしたらすぐ分かった人もいたかもしれませんね。たぶん読めないと思いますが、各ノブやジャックにもちゃんとラベルを書いたりしてみました。

でもこれ、出たらちょっと欲しくないですか?高そうだけど・・・w

 

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2013-01-02

レス・ポール特集!〜現代音楽の基礎を築いたスーパープレイヤー〜

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Gibson Les Paul Model。まだ日本ではテレビ放送も始まっていない時代の1952年(昭和27年)に発売され、以来1度生産終了しながらも現在に至るまで長年にわたる高い人気を保ち続けるモデルです。

世界で最も成功したシグネチャーモデルとして知られるこのギターが作られたのは、もちろんレス・ポールというプレイヤーがいたからこそです。なぜ、Gibsonはレス・ポールを選んだのか。そしてレス・ポールというギタリストはどんな人物なのか。

今回はそんなレス・ポールとLes Paul Modelを見ていきたいと思います。

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レス・ポール、そしてLes Paul Modelに関しては、さまざま書籍などが世界で発売されています。今回はこれらの書籍などに書かれたことを元に書いていきたいと思います。記事内には一部写真などを用いて書いていきますが、まずは冒頭に、今回の記事の参考等として使う資料をまとめておきます。

参考資料一覧

レスポール大名鑑 1915〜1963

レスポール大名鑑 1968〜2009

ザ・ビューティ・オブ・ザ・バースト

レスポール・ブック

ギブソン レスポール コレクション

レス・ポール伝―世界は日の出を待っている〈上〉

レス・ポール伝―世界は日の出を待っている〈下〉

ヴィンテージ・ギター・ガイド<ギブソン編>

フェンダー大名鑑 1946-1970

レス・ポールの伝説 コレクターズ・エディション

Very Best Of Les Paul & Mary Ford

  • ギタリスト、レス・ポール

まずはレス・ポールというギタリストについて見てみます。日本において、レス・ポールというギタリストはもちろん評価はされていますが、まだそれほどよく知られているわけでもないと思います。ジャズギタリストの1人だった、Les Paul Modelを作った人。そんな感じでは知られていますが、実際はどんな評価を受けていたのか、どういう人だったのか、ということがそれほど知れ渡っている感じではないと思います。まずはそこから見ていきたいと思います。といっても、あまり細かく書くと本がかけてしまうほどなので、ぎゅっとまとめて載せたいと思います。

レス・ポール、本名レスター・ウィリアム・ポルファス(Lester William Polfuss)、まはたレスター・ウィリアム・ポルスフス(Lester William Polsfus)。ドイツ系移民の子孫で、アメリカ、ウィスコンシン州ウォーカシャで生まれました。生年は1915年(大正4年)6月9日。アメリカで自動車が浸透し始めた時代です。まだ馬車が多く走っていた時代、先見の明のある父により、自動車修理工場を営んでいました。後にハイヤー業も始めます。名字(Polfuss/Polsfus)が2つあるのは、「ポルスフス」の名が発音しづらいため、母親が「ポルファス」に改名したのですが、役所の手続きをしていなかったという話もあり、両方の書かれ方をします。

レス・ポールは、母親の鼻歌をすぐに覚えて歌えたことから、音楽的な才能を見いだした母親のイーブリンに溺愛され、百貨店で歌と踊りを披露するようなこともあったようです。貧しくはありませんでしたが、それほど円満でもなかった家庭において、かなり自由に育てられていました。後に自動演奏機能付ピアノも自宅に置かれるようになり、幼少の頃から音楽に触れて育っていました。

レス・ポールが最初に興味を持った楽器は、ハーモニカでした。8歳のころ自宅のそばで下水管工事に携わっていた溝掘り工夫が休み時間に吹いていたハーモニカに興味を持ち、聞きに行ったと言います。その際、吹いてみろと言われ「吹けない」といったレスに対し、その工夫は「やってみてだめだと分かるまで諦めるな」と言ったといいます。晩年のレス本人も語っていますが、その言葉は後に多くの障害に遭いながらも大成するレス・ポールの原動力となったということです。

また、レス・ポールには多くの物の仕組みを知りたがる癖がありました。例えば、「スイッチを押せば電球が灯る」ことを知るのではなく「スイッチを押せばなぜ電球が灯るのか」を知りたがったということです。そのため、自宅にある多くの物を分解したり、組み立てたりを繰り返します。当時の「自動演奏機能付ピアノ」は、「ピアノロール」を用いて自動演奏を行っていました。現在DAWなどでMIDIの演奏情報を入力する際のエディタで、ピアノロールエディタというのがありますが、その語源ですね。昔のアニメなんかで、パンチ穴の開いた長い紙がコンピュータから出てくる様子を見ることがありますが、そんな感じの紙です。レス・ポールはまず、そのピアノロールに追加の穴を開けてみたり、ふさいでみたりして演奏を変えようと試みますがうまくいかず、ついにはピアノを分解してしまいます。完璧に直したそうですが、母親のイーブリンはこれには辟易し、レスにピアノを習わせるようになります。9〜10歳ごろ、日本では大正末期ごろですね。

ピアノを習い始めたレス・ポールですが、基礎練習が好きではなく、すぐにやめてしまいます。その際にピアノの講師が「この子は音楽に向いていない」という手紙を書きますが、数年後にステージでピアノを弾くレス・ポールを見て「自分が間違っていた」と謝罪した、という逸話もあったりします。

さて、当時はラジオ黎明期。レス・ポールもラジオに夢中になります。当時はまだ法整備も整っておらず、多くの小さな放送局が乱立していました。今で言うと、多くの人がWebのストリーミング配信ができるようになったような感じでしょうか。地域出身のミュージシャンが多くラジオに出演していた時代です。同時に大きな放送局による全国放送も始まっています。

そんなラジオに出演したミュージシャンの1人、後のジャズギタリストエディ・ラングに魅せられたレス・ポールは、遂にギターを手にします。当時のアメリカ音楽といえばヒルビリー(カントリーの原形となる音楽)が主流で、レス・ポールもヒルビリーをプレイします。

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レスはギターの練習に明け暮れ、また街角でプレイしては小遣いを稼ぐようになります。この時、少しでも遠くにギターの音を届けるため、ラジオのコイルをギターに貼り付けてスピーカーから音を出すということをやっています。後に有数のエレキギタープレイヤーとなるレス・ポールの原点の1つです。

そのうちレス・ポールは地元のラジオに出演するようになり、すぐに地域の人気パーソナリティの1人となります。この時、レスは「レッド・ホット・レッド」と名乗っていました。

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その頃、レス・ポールが衝撃を受けたギタリストが現れます。セントルイスのラジオ局で主にプレイしていたウォルバートンズ・レディオ・バンドのサニー・ジョー・ウォルバートンです。当時シンプルなコード進行のヒルビリーをプレイし、「3Fより上は飾り」と思っていたレス・ポールにとって、ハイフレットを使い、ハンマリングオンやプリングオフを使うプレイを知ることになります。

その後それらのテクニックを身につけたレス・ポールはサニー・ジョーの後任としてウォルバートンズ・レディオ・バンドに加入。人生で初めて、外に出てのツアーを体験します。さらに1930年代、18〜19歳ごろにはサニー・ジョー・ウォルバートンと共にサニー・ジョー&ルバーブレッドを結成します。ルバーブレッド(Rhubarb Red)は、赤毛のレスに付けられた新たな芸名で、元になったレッドルバーブという植物は、赤いジャムを作ることもできる作物の1つです。サニー・ジョー&ルバーブレッドは、シカゴに進出します。

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シカゴではジャズが芽生えようとしていました。まだマニアックなアンダーグラウンドミュージックだったジャズに惹かれたレス・ポールは、昼間はルバーブ・レッドとしてヒルビリーを、夜にはジャズギタリスト、レス・ポールとしてセッションに参加するようになります。その実力はすぐに評価され、シカゴ最高のギタリストの1人と言われるようになります。

そしてレス・ポールはジミー・アトキンス・・・あのチェット・アトキンスの兄もメンバーとなる、レス・ポール・トリオを結成。遂にニューヨークに進出します。

さて、レス・ポールのルーツとなるギタリストがもう1人います。ゲーム「Mafia」のトラックにも使われているベルギー出身のジプシー・ジャズ・ギタリストで、ギターをリード楽器として使い出した世界で最初のプレイヤーの1人、ジャンゴ・ラインハルトです。ニューヨークで彼のレコードを聴いたレス・ポールは、そのプレイを完璧にマスターし、ニューヨークのセッションでもスーパーギタリストとして頭角を現します。

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また同時に、いろいろ苦労はしたようですが、レス・ポール・トリオは当時の一般的なスタイルである人気ビッグバンドの1つ、フレッド・ウォーリングのバンドに参加します。このころ多くのビッグバンド、つまり楽団のミュージシャンが住むアパートに住み、地下室では連日セッションが行われていました。

しばらく経った夏のある日、まだ空調なんて無くて当たり前の時代、汗まみれでのセッション中に、ギターとマイクを触れたレス・ポールは感電してしまいます。この事故を契機にレス・ポールはシカゴに戻り、そしてハリウッドに移ります。

ハリウッドに向かった理由は、当時のトップスターの1人、ピング・クロスビーのバックでギターを弾くためでした。

フレッド・ウォーリング・バンドのトップギタリストとしても知られていたレス・ポールは新たなトリオを組んでラジオ局と契約します。このころ、第2次世界大戦が勃発。レスも陸軍に徴兵されますが、米軍ラジオ局で世界の兵を癒すミュージシャンとして配属され、1944年には健康上の理由から除隊します。この頃、ナット・キング・コールをはじめ西海岸のジャズのプレイヤーと共にセッションを繰り返します。

そしてレス・ポール・トリオはピング・クロスビーの出演するラジオ局で、いわばリハーサルの「出待ち」をして演奏をピングに聴かせ、その心をつかみます。ピングのラジオに出演し、そしてピング・クロスビーと共に大ヒット曲It's Been A Long Long Timeiconをリリースします。終戦を迎え、帰還した兵士を歌った歌でした。

この頃、レスは自宅のガレージにスタジオを作り、数多くの試みをします。母親がウォーカシャのラジオでレスのプレイを聞いた、と電話をかけてきたのがきっかけでした。そのプレイはレスではなく、レス・ポールのスタイルを真似たギタリストだったことで、新たな独創性が必要と悟ったことがその理由です。

1948年、レス・ポールは伝説的な1枚をリリースします。A面B面合わせて2曲が収録された「The New Sound」。当時、まだ一般的でなかったマルチトラックレコーディングを行った楽曲です。多くのサウンドエンジニアが「不可能だ」と言ったほど、多トラックを高音質で実現。さらにトラックの一部はレコードの回転数を変えることで再生速度とピッチを変え、ギターではあり得ない音域を実現していました。8本のギターとベースを使い、ドラムはギターを叩いて録られたもので、すべての演奏はレス1人によるものでした。このレコードはレコードチャートのトップ10に入り一躍レス・ポールの名前を一般に知らしめました。

A面:Lover

B面・Brazil

今聴いても圧巻の独創性を感じられるプレイだと思います。マルチトラックレコーディングとして初ではありませんでしたが、マルチトラックレコーディングを広めたレコードとしては世界初の作品です。

しかし同年、レス・ポールは同乗していたアイリス・コリーン・サマーズ(後のメリー・フォード)と共に大きな自動車事故を起こし、入院してしまいます。このとき、腕を切断するかどうかの瀬戸際までいきましたが、ギタリストであることを考慮され、右腕を90°で固定するという治療を受けます。以降、レスの右腕はずっと90°で固定されることになります。

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翌年、アイリス・コリーン・サマーズと結婚。レス・ポール&メリー・フォードという夫婦デュオとしてデビュー。スターダムの階段を登り始めます。

1951年には代表作、How High the Moonをリリースし、ビルボードチャートで9週連続全米1位を獲得。短時間ですが週に5日放送されるTV番組も始まり、人気は絶頂に達します。

52年にはシグネチャーモデルのGibson Les Paulが発売され、また同時期にレス・ポールの有名な発明品、世界初の8トラックレコーディングを実現したAmpex製のレコーダーも発売されます。

その間も全米1位を連発し、1953年、Vaya Con DiosがHow High the Moonに並ぶ9週連続全米1位の大ヒットを達成します。

しかし、突然、レス・ポール&メリー・フォードの売上げは急落します。ヒルビリー、カントリー、ジャズ・・・多くのジャンルを下地にした華麗なプレイで全米トップのギタリストとなり、世界ツアーも行うプレイヤーでしたが、そのころに現れた新世代のジャンル、「ロックンロール」の台頭により、スターダムの頂上から突如として懐かしいアーティストとなってしまったのです。

このことが、現在の日本におけるレス・ポールの評価にもつながっています。50年代初期にWorld Is Waiting For The Sunriseなどの楽曲で超絶プレイを披露し、またNat King Cole、Chet Atkinsをはじめ、Jeff BeckPaul McCartneyKeith Richerds・・・そうそうたるミュージシャンに影響を与えたプレイヤーでありながら、「ロック以前」のアーティストであり、また多くのジャンルを下地にした「ポップアーティスト」であることから、あるジャンルを代表するギタリストとはならなかったことも原因ではないかと思われます。日本だけでなく、アメリカでもそうだったようで、後年「レス・ポールはギターじゃなく人だったのか!」というのはよく言われたようです。

 

  • Gibsonとの関係

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1951年、Gibsonでは新しい「ソリッドボディ」のギターを開発していました。このあたりの経緯についてはこちらの記事などを見ていただければと思いますが、こういった経緯を見てみると、Gibsonがその新世代のギターにレス・ポールを起用したのは当然とも言える話だと分かります。

レス・ポール自身がソリッドボディのエレキギターに関心を持っていたのは確かですが、それ以上に、当時全米1位のギタリストだったのです。ソリッドボディのエレキギター製作がより早かったFenderも、レス・ポールとの契約を模索していたという話もあります。しかし、ルバーブ・レッド時代からGibsonギターを使い、契約ギタリストの1人でもあったレス・ポールはGibsonとの契約を快諾します。そして伝説のギター、Les Paul Modelが発売されるのです。

一方、1962年にGibsonとレス・ポールの契約が切れたのも自然な話です。「Les Paulの後継であるSGの形をレス・ポールが気に入らなかった」ことが原因とされていることが多く、まぁ実際に気に入らなかったようですし、それも遠因だったのかもしれませんが、単純にレス自身の人気が落ちたこと、またその時期、レスはメリー・フォードとの離婚訴訟などを抱え、あまりに忙しかったことで契約の延長ができなかったことなどが要因でした。

Gibson社は60年代に入り、経営陣の交代などを経てギターの人気が下がっていきます。60年代後半頃、Gibsonではエレキギターから手を引き、アコースティック専門になろうという流れさえあったということです。しかし、ロック界には1つの流れがありました。Eric Claptonをはじめ、英国のギタリストがこぞって「音の太い」Les Paul Modelを使用。すでに生産完了となっていたそのギターを求めるプレイヤーが数多く存在していました。

そして当時、レス・ポールのソロライブに訪れたKeith Richerdsらの進言によりLes Paul Modelの人気を知ったレス・ポールは即座にGibsonに働きかけ、新たな契約を結びます。そして1968年にLes Paul Modelは復活。以降レス・ポールはGibsonの相談役として、多くの提案を行っていきます。

 

  • 発明家、レス・ポール

レス・ポールは、様々なエレクトロニクスの技術を持っていて、多くの発明をしていることでも知られています。どんなものを発明したのか、その一部を見てみます。

ソリッドボディのエレキギター

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レス・ポールはソリッドボディのギターに興味を持っています。これはギターの音を作る際の実験で、「線路に弦を張って」音を出したことがあり、そのサウンドが非常に素晴らしかったということもあったようです。

そして作られたのが「Log」というギターです。ボディ中央部はソリッドの丸太、そこにネックを取り付け、ボディ左右にはEpiphoneのホロウボディを取り付けたものです。ホロウのボディウィングは取り外すことも可能となっており、構造としてはセミソリッドボディ、またはスルーネック構造の原形と見ることも出来るギターでした。

ヘッドレスギター

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さらに、実験作としてヘッドレスのギターも製作しています。ボディのバックが開いた中空のアルミボディを持ったギターで、今でもそうそう見られない新世代素材とヘッドレスの組み合わせという超個性的なギターでした。チューナーはボディに取り付けられ、そこからチューニングを行う構造でしたが、オールアルミ構造が災いし、ステージで照明に当たるとチューニングが大きく狂ってしまうという欠点がありました。

なお、現在ヘッドレスギターの代名詞となっているSteinbergericonの創業者、ネッド・スタインバーガーは商品化の前にレス・ポールにその発想を使っても良いか確認を取ったということです。

ディレイ

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現在、多くの楽曲で使用されるディレイエフェクト。その原形も、レス・ポールは発明しています。

ディレイはレコーディング技術の発展と共に進化を続けています。レス・ポールの時代、テープレコーダーが出てくるまではレコーディングはその名の通り、レコードに音を刻むものでした。レス・ポールは自作の、キャデラックのフライホイールを用いたレコードのカッティングマシーン(レコードに音を刻むための機材)を持っており、刻んだ溝のすぐ後に針を落として再生することでディレイ効果を得ていました。

後に、事故で入院中にピング・クロスビーからプレゼントされたAmpex製テープレコーダー(写真上)を改造し、再生ヘッドを追加してテープによるディレイ効果も作り出しています。参考

マルチトラックレコーダー

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最も有名な発明品です。レス・ポールは「The New Sound」の頃からカッティングしたレコードを何枚も使ってマルチトラックレコーディングを実現しています。後にディレイ同様、Ampex製テープレコーダーを使ってメリー・フォードと共にマルチトラックの作品を数多くリリース。レス・ポールといえばマルチトラックと言われるほどになります。

その象徴的なものが、Ampex製の8トラックレコーダーです。レス・ポールの設計をAmpexが製品化したモデルですね。

しかし、レス・ポールはこのレコーダーの完成により、「やり直し」が簡単にできるようになったことで名作が作れなくなった、とも言っています。常に1発勝負で、失敗すれば最初からやり直しのテープによるマルチトラックレコーディングの方が、緊張感を持って名作が作れた、ということです。冗談かも知れませんけどね。

レス・ポールヴェライザー

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さらにレス・ポールは、ギターに取り付けて使えるレコーダーのリモートコントロールボックス「Les Paulverizer」も製作。ギターに付けられたスイッチを操ってサウンド・オン・サウンドを自在に行っていました。

ローインピーダンスピックアップ

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レス・ポールは、とにかくクリアなサウンドの追求を行っています。ギターのピックアップは古い設計のままなので、インピーダンスが高く、直接ミキサーなどに出力するのは難しいです。

そのため、よりハイファイなサウンドを作り出すため、レス・ポールはローインピーダンスピックアップを開発。出力インピーダンスを切り替えることで多くのギターアンプに対応する信号と、ラインで出力する信号を使い分けることができるモデル「Les Paul Recording」も発売されました。

ただ、すでにエレキギターのクラシックスタイルが樹立していることもあり、ロック等のジャンルに合わなかったこともあってか、販売には結びつきませんでした。本人はずっと使い続け、またそのモデルでしか作ることのできない音もあり、レコーディングの一部で使用するアーティストもいます。

 

  • 後年の評価

レス・ポールは人気が落ちてからもしばらく作品をリリースしますが、その多忙な生活に耐えられなくなったメリー・フォードと別居状態となり、遂に離婚。その訴訟を終えてからも災難は続き、Gibson社の友人がふざけて「誰だ」とした歳に鼓膜が破れてしまい、入院を余儀なくされます。その後も完治はせず、補聴器を使うようになります。

しかしレス・ポールは1975年にカーネギーホールに出演、1976年、Chet Atkinsと共にリリースしたChester & Lesterで復活。翌年のグラミー賞も獲得しています。

ところが1977年にメリー・フォードが亡くなります。離婚直後は関係も悪かったですが、この頃には友人関係となっていたようです。さらに80年ごろには、心臓のバイパス手術という大手術が必要となり、またかつての感電事故、自動車事故、鼓膜の事故、またメリー・フォードとのライブ中に骨折した小指の神経痛に悩まされるようになります。この頃のレス・ポールはすっかり弱気になっていたそうです。さすがにこれだけのことが重なれば、誰でもそうなりますね。

しかし、それでも少しずつステージに立ち続けていたレス・ポールは1982年、Jeff Beck等とともにステージに立ち、1984年にはクラブ「ファット・チューズデイ」で毎週1回のステージを開始。さらに1985年ハリウッドのロックウォークに手形を刻み、1987年にはGibson主催で72歳を祝う大規模なバースデイパーティ、1988年にはロックの殿堂入り。同年3月30日、母親のイーブリンが100歳の誕生日を迎え、この日が「レス・ポールの日」と命名。さらに同年ケーブルテレビの企画する大規模ライブイベントが開催。1991年にはレコーディング技術に貢献した人物などに送られる「レス・ポール・アワード」が発足し、レス・ポールが黄金時代に在籍したキャピトル・レコードの50周年記念パーティに出演。映画「エレキギターの生きる伝説」も公開される。96年からはクラブ「ファット・チューズデイ」の閉店にともない、クラブ「イリジウム」で毎週のギグを行うようになります。2005年には90歳を祝うステージがカーネギーホールで行われ、この年に「発明家の殿堂」にも認定。2007年には映画レス・ポールの伝説が公開。

かつてギターやレコーディングの可能性を探り、全米を代表するギタリストとして、同時にスターダムの頂上に登りつめながら、時代に翻弄され、それでも、多くの障害を乗り越えながら走り続けたレス・ポール。晩年は80年代の終わり頃から20年以上にわたり、多大な評価と賞賛の中、2009年8月13日、94歳で亡くなりました。

 

というわけで、レス・ポールという伝説のアーティストを、ぎゅっと縮めてまとめてみました。8歳の頃に聞かされた「やってみてだめだと分かるまで諦めるな」という言葉を体現し、大きな上り下りを経験したレス・ポール。

より詳しいことは、冒頭に挙げた書籍などに書かれており、楽しく読んだり見たりすることができますので、廃刊のものもありますが是非、興味を持った方は入手してみてください。レス・ポールの業績は、当たり前になったマルチトラックレコーディングやディレイ、ソリッドギター、そしてLes Paul Modelの高い人気など、今の音楽に非常に強い影響を与えています。

 

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2012-04-01

Zoomから超コンパクトなマルチエフェクター「G0」が登場!

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Zoomから、新しく非常にコンパクトなマルチエフェクターが登場です。

その名も「G0」!ジーゼロです。Goじゃないです。

G3やG5の流れを汲むモデルで、フットスイッチはありませんが、これで同時に最大5つまでのエフェクトやアンプシミュレーターを使用できるという画期的なモデルです。

各エフェクトやアンプシミュレータは本体下部のノブでパラメータをセットします。画面左上のTYPEと右上のPAGEでエフェクト等を選択し、上のScrollを使って接続順を変更するというものですね。

本体上部の3つのボタンは、TAP、ON/OFF、RYTHMとなっていて、ここでタップテンポの設定やエフェクトのON/OFF、さらに内蔵されているリズムマシンの起動ができます。

右側の端子は上がInput、下がControlとなっていて、ここにフットスイッチやエクスプレッションペダルを接続します。左側はステレオアウトで、本体上部にはアダプター端子、XLRバランスアウト、そしてUSB端子が並びます。

このペダル、プリセットの保存には対応していないのですが、USBでPCと連携することでエフェクトの変更等のセッティングが可能で、さらにオーディオインターフェイスとしても機能します。また、電源はアダプターもしくはXLR端子のPhantom電源、またはUSBバスパワーで動かすことが出来ます。サイズの都合上、電池は入りません。

どちらかといえばDTM等に向いたデスクトップタイプのペダルということになりますが、フットスイッチやエクスプレッションペダルを使えばライブ等でも力を発揮しそうですね。

おもしろいモデルだと思います。




あれ?今日って何月何日でしたっけ?w

しかしイラレとフォトショってなんでも作れますねw

もしこれ出たら真面目に欲しいかもです。

 

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2010-05-09

いろんなRATを比較してみた Part.1

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先日ついに発売となった「RAT Limited '85 Edition」。

もともとあまり買うつもりはなかったんですが、GW中に立ち寄った楽器店で試奏した勢いでつい買ってしまいました。

帰ってじっくりと見てみたところ・・・今回発売された85エディションは「復刻品」というよりも「新しいRAT1」というべきモデルなのではないか、という疑問がわき、せっかくだからいろいろ調べてみるべきだと思いました。

というわけで、ゴールデンウィーク中になぜかRATが4台増えたのですが・・・さっそくいろいろと比較しながらレビューをしてみようと思います。といってもさすがに5台のレビューと比較を一気にやってしまうのはちょっと大変なので、何回かに分けて書いていきますね。今回は「各モデルの細部」について書いてみます。

それでは、いってみましょう!

RATの歴史

まずRATというディストーションペダルについて、軽く見てみましょう。

RATがエフェクターとして形になったのは1978年、1台のプロトタイプを含む12台の「Bud Box」と呼ばれるモデルが製作されたのがはじまりです。THE RATいう名前がつけられていました。

その後同じく78年から、製品版「The RAT」が製作されています。通称ラージボックスと呼ばれるこのモデルは、最初期と初期でロゴが少し違いがあります。また1981年頃にトーンを調整するノブの名称が「TONE」から「FILTER」へと変更されています。ラージボックスRATは1991年から2005年に「Vintage RAT」という名称で復刻版が製作されていました。

さて、オリジナルのラージボックスRATは1983年頃まで生産され、その後スモールボックスと呼ばれる、見慣れた形のRATが登場します。通称RAT1と呼ばれるモデルです。1984年から1986年頃までのスモールボックスRATは「RAT」ロゴが白地に黒文字で書かれており、これを通称ホワイトフェイスと呼びます。ことし復刻されたRAT Limited '85 Editionはこのころのモデルをベースに作られています。そして86〜88年頃まではロゴのカラーが反転したRAT1、通称ブラックフェイスと呼ばれるモデルが製作されています。

88年、RATはペダル上面から「Proco」ロゴを廃し、RATロゴの「A」の中央にLEDを搭載したモデル、「RAT2」へとバージョンアップがなされます。LEDの搭載によってミレニアムバイパス化がなされたモデルとなります。それまでのRAT1よりもトランジスタが一つ多いのがミレニアムバイパスの証拠です。

そして1997〜98年頃、RATはケースに斜面をつけた「スラント型ケース」へと移行し、同時期にOPAMPをLM308からOP07系へと変更、3PDTフットスイッチを採用したトゥルーバイパスとなり、基板レイアウトを一新します。(この新しい基板にはRAT3と書かれています。)同時期にノブの形状も変化しています。そして2003年頃(もっと前かもしれません)、生産拠点がアメリカから中国へ移され、それが現行RAT2となっています。

そんな歴史のあるRATですが、最初期のものは非常に高価で入手できませんでした・・・というわけで、まず今回比較するモデル5種類をご紹介します。

  • 現行 中国製RAT2
  • 1998年製? RAT2 スラント型モデル(USAメイド)
  • 1995年製 RAT2
  • 1986年製 RAT1 ブラックフェイスモデル
  • RAT Limited '85 Edition

以上の5台となります。それでは、それぞれ細部を見てみましょう。

Proco RAT2 現行品

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現行レギュラーモデルのRATです。ケースに斜面が付けられたスラント型ケースを採用し、ノブは細めのタイプが搭載されています。また、「RAT」ロゴの「A]の中の三角形が若干塗りつぶされたように見えるのも現行品の特徴です。

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ペダル裏には電池ボックスがあります。

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ペダルの裏にはシリアルナンバーとCEマークが貼られています。中国製になってから、ペダル本体にMade inの表記がなされなくなりました。Made in表記は

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このように外箱に付けられています。

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電池ボックスとゴム足のネジです。

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内部基板はこんな感じです。中国製になってからも初期のころはフットスイッチ部は普通に配線されていましたが、現在はフットスイッチにも基板が取り付けられています。

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OPAMPには「OP07CP」が使われています。

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基板を裏返すと、「RAT3」と書かれています。

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現行品のノブです。ケースがスラントタイプになったころと同時期にこの形になったようです。RATロゴのAの三角形(LEDがある部分)もかなり白く見えます。

写真はこんなところでしょうか。サウンドは一言で表すなら「使いやすいディストーション」です。

1998年製? Proco RAT2 スラント型モデル(USAメイド)

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続いて、同じくスラント型ケースの初期モデルをご紹介します。本体から製造年は特定できないのですが、このモデルを新品で買われた方の保証書から98年製と判断しました。(ただ、ケースがスラント型になったのはもっと後という記載もあり、ちょっと謎です。)外観でノブが現行品と違っているのが分かると思います。ただ、ほぼ同時期のUSA製スラントRAT2に現行品と同じノブが付いたモデルもあるようなので、おそらくノブの変更が行われる過渡期に製作されたものだと思われます。個人的にはこっちのノブの方が好きですw

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シリアルシールです。CEマークとシリアル番号の他に、Made in USAの表記がなされています。

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電池ボックス、ゴム足ネジ等は現行品と同じでした。ただ筐体には細かい違いがあります。(Part.2でお見せします)

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内部基板です。現行の中国製モデルと比べると、基板の色が違います。レイアウトは酷似していますが、クリッピングダイオードの場所等が変わっています。また、現行品の抵抗は全てカーボンですが、こちらは(見えにくいですが)左の方にある抵抗1本にのみ金属皮膜抵抗が使われています。

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現行品同様、基板には「RAT3」と書かれています。

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OPAMPは現行品と違い「OP07DP」が採用されています。

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ノブとロゴです。ノブについては先ほど述べたとおりですが、RATロゴのAの△部分が現行品に比べてはっきりしています。

写真はこんなところかな。音を一言で表すと「爆音重低音」です。後のPartで述べますが、このモデルだけ他のRATと比べて音が全く違います。

1995年製 RAT2

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ケースがスラント型になる前のRAT2です。思えば先月までRATはこれしか持ってなかったんですよね・・・「どうしてこうなった」って気分ですw

長いこと使っているだけあって、一番愛着のあるモデルです。

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シリアル表記です。CEマークがありません。CEマークはたしかEUで物を売るときに付けないといけないもので、RATには96年頃からCEマークが付けられているようです。

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電池ボックスとネジです。このころのRATは電池ボックスを開けるためのネジが銀色で、電池を入れる部分は白いプラスチックでした。また、ゴム足のネジが現行よりもかなり短い物となっています。

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内部基板です。フットスイッチにはDPDTのものが使われ、ミレニアムバイパスとなっています。そのため左下に見えるトランジスタが2つあります。フットスイッチの左上にダイオードが4つ並んでいますが、このうち2つはミレニアムバイパス回路に使われていて、クリッピングは残りの2つとなっています。

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「RAT3」基板のモデルと違い、ポットにはCTS製のものが使われています。ポットの番号「R137951G」のうち、137がCTS製であることを示し、95が製造年を示します(ポットデイトといいます)。ちなみに今のCTSポットは表記方法が違うみたいです。

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基板には「THE RAT」と書かれています。あと「THE BADDEST BOX(最悪の箱)」とも書かれていますw

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OPAMPはナショナルセミコンダクタ製のLM308Nが搭載されています。有名な話なのでご存知の方もおられるかと思いますが、RATに使われるLM308Nはナショナルセミコンダクタ製かモトローラ製です。PROCOでは特にこれらを区別せず、在庫に応じて使っていたようなので、RAT1、RAT2を通してどちらのOPAMPのモデルも存在しています。抵抗値の一部が金属皮膜抵抗となっています。

このモデルの写真はこれくらいでしょうか。サウンドを一言で・・・表すのは難しいです。このモデルだけ長いこと使っているため、私にとってのRATサウンドの基準となってしまっています。他モデルと比較しての詳細レビューは別のPartで行います。

1986年製 RAT1 ブラックフェイスモデル

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オリジナルRAT1です。85エディションを買ったその日に、どうしても弾き比べがしたくて、いてもたってもいられず安く出ているモデルを探して買っちゃいましたw

安かったのでそこまで綺麗な状態ではなく、けっこう筐体全体的に錆びが進行しています。RAT1はRAT2とは塗装が違っていて、非常に錆びやすいことでも有名で、そのため綺麗なモデルってちょっと高かったりするんですよね・・・。

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ペダル裏側とシリアルです。シリアルのシールには「THE RAT」ではなく「PRO CO」と入っています。また、電池ボックスの蓋の上にリベットが2つ見えますが・・・

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これは電池ボックスを内部で留めているものですね。RAT1と、あと最初期のRAT2ではこのタイプの電池ボックスが採用されています。

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ゴム足と電池ボックスの蓋です。ゴム足のネジは95年RATのものと同じく、短いタイプとなっています。電池ボックスを開けるためのネジは銀色です。

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内部基板全体図です。

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基板の裏側はこんな感じです。

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「FUZZ TONES FOR THE CONNOISSEUR(玄人のためのファズトーン)」「RAT TYPE B」と書かれています。

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メキシコ製のDPDTフットスイッチ。

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OPAMPはモトローラ製LM308Nですね。抵抗の一部に金属皮膜抵抗が使われています。

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ポットデイトは86年を示しています。ポット3つとも、真ん中の端子だけが錆びてます。86年製ということで、ホワイトフェイスからブラックフェイスに変わったばかりのころのモデルですね。ホワイトフェイスとブラックフェイスは外観が違いますが、基本的に内部基板や回路に変更はないようです。

写真はとりあえずこのくらいでしょうか。音は一言で言うと「やわらかい」です。

RAT Limited '85 Edition

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今年のNAMM SHOWに出展され、話題となった85エディション限定モデルです。限定といっても、国内だけで300台ということですから、かなりの数が製作されているのではないかと思われます。

見ての通り、ペダル上面の「Proco RAT」ロゴが白地の黒文字になっています。また、手前のロゴも「PROCO Sound Inc.」と書かれています。(手前のロゴはオリジナルホワイトフェイスモデルよりも大きくなっているようです)

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外箱には、オリジナルサウンド、オリジナルエレクトロニクス・・・と、オリジナルを強調していますが、Procoオフィシャルサイトに行ってみると、「このモデルはオールドRATの復刻版じゃなく、これがオールドRATだ」と書かれています。いろいろ読み方はできると思いますが、実機をじっくり見て、古いモデルと比べたりした今では、これは「85年風の外観でRAT1を新しく作った」という意味なんじゃないかと思っています。その理由は・・・たぶん写真を見ていただければ分かるかと思います。

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シリアルナンバーと電池蓋です。リベットも再現されていますが・・・電池蓋の開ける方向がオリジナルと逆になっています。Procoは以前発売していたラージボックスRATのリイシュー「Vintage RAT」でもオリジナルにはなかったノブまわりのドットをあえて追加したりしていたので、これも、例えばオリジナルモデルと偽っての販売を防ぐため、などの理由でわざとそうしてあるのではないかと思います。

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電池ボックスの形状や、蓋を開ける銀ネジも再現されています。ゴム足のネジは現行品と同じ物が使われていました。

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基板全体図です。86年RAT1と比べると、基板自体の素材は変わっていますが、レイアウトは完全に再現されていることが分かります。

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基板の裏は特に文字は書かれていません。その代わり、製造年月日でしょうか・・・2010年2月10日を示すシールが貼られています。

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メキシコ製のDPDTフットスイッチです。しかし形状はオリジナルとは異なっているようです。

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OPAMPにはナショナルセミコンダクタ製のLM308Nが使われています。

・・・って、DALE抵抗!!

金属皮膜抵抗とカーボン抵抗を使い分けるのはオリジナルでもなされていましたが、DALE抵抗(写真左下の青いコンデンサの隣にある赤いヤツです)とは・・・。これを使っているエフェクター、初めて見ましたw

よく見るとOPAMP周りのコンデンサもいろいろなパーツが使われています。見た目は綺麗ですが・・・こんなパーツの選別をProcoレベルのメーカーがやるってのは信じられません・・・。

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OPAMPと逆側の基板です。ちょっと見えにくいですが・・・写真右下にピンク色の謎の抵抗が確認できます。これも、少なくとも大手メーカー製では見たことがありませんね。すごすぎる・・・w

電解コンデンサも、青いのとか黒いのとか赤茶色のものを使い分けてますね。オリジナルの基板だと全部同じ色のものです。このパーツのこだわりは、異常といってもおかしくないかもしれません。この85エディション、やけに高いと思ってたんですが、こういうことだったんですね・・・。

ちなみに、普通のカーボン抵抗に見える物でも、1/4Wと1/8Wの使い分けがされているようです。私は見ても分からなかったんですが、分かる方に教えてもらいました。

というわけで、これがさきほど「85年風の外観でRAT1を新しく作った」と解釈した理由です。LM308NとCTSポットはともかく、他はオリジナルパーツと言うにはあまりにも・・・ですからね。オリジナルの音を今のパーツで再現するにはここまでやらないといけなかった、ということなのかもしれません。

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内部にはROHSに適合していることを示すシールが貼られていました。

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CTSポットです。ポットデイトを示す部分?が0950というシンプルな表記に変わっています。09は2009年、50は50週目を示すのかな?と思います。去年の年末に作られたポットのようですね。

というわけで、写真はこんな感じでしょうか。音を一言で言うと「やわらかくて解像度が高い」という印象でした。

 

「いろんなRATを比較してみた」企画のPart.1はここまでです。

次回はいよいよ比較に入ります。Part.2では外観をより細かく比較していく予定です。

それでは、次回までしばらくお待ちください。

 

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2010-04-25

オーバードライブでコナン動画考察編

ちょっと新しい試みをやってみました。

以前エフェクターバカB級blogのなかぞのさんがニコニコ動画でコナンのバッキングとTABを載せておられる動画「ギター演奏「名探偵コナン メインテーマ」(練習用カラオケ,TAB譜付)」をご紹介されていて、影響されてギターを載せてみたところ、ものすごく楽しくて・・・これ比較動画に使えるんじゃないかといろいろ考えていました。

(バッキングトラックの使用を許可してくださったばかりでなく、音源までくださった青木義郎さん、本当にありがとうございました!)

というわけで、作ってみたのがこちらです

ニコニコ動画バージョン

(Youtubeバージョンはこちら)

それでは、動画考察編いってみましょう!

今回の動画で使ったオーバードライブは10機種です。バッキングとリードに分けているとはいえ、この短い時間の動画でこれだけの種類の音を載せることができたのはちょっと驚きました。バッキングトラックが必要なのでなかなか作ることができませんが、こういう動画もありなのかな、と思ったり・・・w

では、動画で使用したオーバードライブをメーカー名順に紹介しつつ考察を入れてみます。

catalinbread WIIO

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まずはこちら。HIWATT CP103をシミュレートしたというCatalinbreadのオーバードライブです。以前レビューもしましたね。

今回はゲインを上げてのバッキングで使用しました。このペダルはGain3時くらいまではほとんど歪まないんですが、それを超えると歪みが増していって、最後の一押しで一気に歪みます。HIWATTらしいロックで武骨な歪みが特徴で、クリーンも良いんですが歪ませても楽しいペダルですね。

クリーンセッティングでアンプ直前につないで常時ONもいけますし、歪みエフェクターとしても優秀なペダルです。

Himmelstrutz Elektro Art Fetto

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続いてはこちら。スウェーデンのエフェクターブランド「Himmelstrutz Elektro Art(ヒメルストゥルツ エレクトロ アート)」のオーバードライブ「FETTO」です。名前の通りFETを使ったペダルですね。

こちらもバッキングでの使用となっています。イントロの部分で、一番勢いを出したいところですね。実はかなり優しい歪みなんですが、スピード感と重さのある音が出るので使ってみました。

KLON Centaur ゴールド 絵無しバージョン

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実は今までの動画で最も出演(?)数が多いペダルです。手軽に良い音っていうか、インパクトのある音が出てしまうのでつい使ってしまいます。

今回はバッキングでの使用。しかもフルゲインです。

中域を基本にギターの帯域がどかっと持ち上がるので、たぶん歌モノのバックでこれやるとヴォーカルとぶつかってしまう可能性があるんですが・・・あえてやってみました。見た目も音も(あと値段とかも)、とにかく存在感の強いペダルですね。

LANDGRAFF Dynamic Over Drive

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ケンタウロスと共に高級オーバードライブの代名詞になっているランドグラフです。これもバッキングでの使用ですね。前半がWIIO、後半Landgraffで雰囲気を変えてみました。

リードでは使ってませんが、単音弾きでもバッキングでもセッティング次第で使えるペダルです。音は、「こういう特徴」ってよりもとにかく正統派なオーバードライブサウンドをいつでも作ることができるのが特徴ですかね。rただ、このペダルの持つスタックアンプっぽいコンプレッションは他のエフェクターではなかなかないですね。代わりがないです。

Lovepedal Eternity

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こちらも以前レビューしましたが・・・Lovepedalのフラッグシップオーバードライブです。最近はそうでもないのかな・・・?

現行の電子スイッチ+全面基板のタイプではなく、以前のハンドワイアードモデルです。Tube ScreamerからTS独特の鼻づまり感を薄めて、ラブペサウンドに味付けされたモデル、という感じのペダルになっています。反応性が高く、ダイナミクスレンジもオリジナルTSより広いです。

ちなみにハンドワイアードのIbanez TS808HWは、オリジナルTSのダイナミクスレンジを広くして若干センシティブになったという雰囲気です。

これはサビのリードで使用しました。こうして聞くとやはりTSっぽさが残っていると思います。最近は減りましたが、ハンドメイドのTS系ペダルってTube Screamerの持つ独特の雰囲気がない(あえて消し去っている)ものが多いと思いますが、Eternityはそれがまだ残っているので好きです。

MAD PROFESSOR Sky Blue Overdrive

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実験的なコントロールを搭載したMAD PROFESSORのオーバードライブです。かなりマニアックな作りが多いMAD PROFESSORですが、その中でも特に異色かつ独特、唯一無二といった雰囲気のモデルですね。良くも悪くも、BJFらしさが強いモデルです。

さきほど、「他のエフェクターにはなかなかない」と言いましたが、Landgraffの持つ独特のコンプレッションと同様の方向性を持つコンプレッションが味わえるペダルです。ローゲインではブルージーな音なんですが、ゲインを上げたときのなんとも言えない、絶妙な立体感は言葉で伝えるのが難しいですが・・・すごいです。

動画ではサビのバッキングに使用しました。バッキングトラックからコード解析して、こう弾こう、と決めたとき、ここの音だけは最初からこのペダルで、と決めていました。

弾けば忘れられないような、そんな音が出るオーバードライブです。

MAD PROFESSOR Sweet Honey Overdrive

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同じMAD PROFESSORでもより一般的というか・・・正統派なサウンドを作り出すオーバードライブです。非常に高い反応性を持っています。

こちらは後半のサビのリードで使用。抜けが良くブライトなためとても使いやすいペダルだと思います。MAD PROFESSORを国内で一気に有名ブランドに押し上げた立役者的なペダルと言えるのではないでしょうか。

動画ではクリーンアンプに使っていますが、コンプレッションが薄いため、シングルコイルでのソロならアンプを少し歪ませた状態に使う方が相性が良いかもしれませんね。こちらも以前レビューしましたね

Rockbox Boiling Point

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マーブル塗装に切替えスイッチを搭載したオーバードライブということで・・・非常に分かりやすいLandgraff系オーバードライブです。

といっても、同じ音はもちろん出ません。方向性は近いです。

このペダルは、Landgraffよりもレンジが広くてすっきりとした音色が特徴です。今回はバッキングに使ってみました。Bass Boostスイッチがとても便利で、ONにすれば少し重厚な音になります。倍音成分も豊かで派手な音色ですが、少し肩の力を抜いたようなさっぱりとした雰囲気もあるので、使い方によってはLandgraffとRockboxは好みが分かれるかもしれません。使い方を分けるとけっこうおもしろいです。

Shigemori Stone Drive Custom

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ケンタウロスに負けない圧巻の見た目とサウンド、こだわり(あと価格とか)で、一躍ハイエンドオーバードライブの代名詞の一つとなったShigemori Stone Drive Customです。

アルミ削り出し筐体を広めたペダルでもありますね。このペダルはとにかく抜けが良いので、バッキングと音がかぶるイントロ、間奏、アウトロのカッティングで使用しました。どうでもいいですが、写真だとKochロゴが映り込んでいてなんかいい雰囲気になってますw

音はShigemoriサウンド全開。ちょっと語弊があるかもしれませんがTube Screamerをさらに発展させたようなコンプレッションが特徴です。シルキーなサウンドですね。

Shun Nokina Design Redemotionist

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最近話題のShun Nokina Design。そのオーバードライブペダルがこのRedemptionistです。現在はアルミ削り出し筐体となっていますが、こちらは以前のダイキャストモデルです。

Shigemoriと対をなすかのような極小筐体での作りにこだわったモデルですね。前にも同じ事を書いた気がしますが、Shigemoriがシルキーならこちらはミルキーなサウンドが特徴です。今回、どこにどのペダルを使うかってのを決める際、オーバードライブを大量に並べて順に弾いていったんですが、クリーンアンプ+ストラトのリアで最もスムーズなリードトーンを作ることができたため、このペダルをメインリードとして使うことにしました。これとSky Blue Overdrive以外はけっこう行き当たりばったりでどう使うかを決めてますw

このペダルはまず弾いて大きなインパクトを得て、さらに弾けば弾くほどに凄味が出てくるというか・・・とにかくとんでもないペダルです。常に品薄というか・・・売り切れ状態が続いて、各楽器店、入荷すれば即売れというのも納得がいきます。もしどこかで見かけたら・・・是非音を出してみてください。とんでもないですw

 

というわけで、考察編でした。

10種類のドライブ、どれもそれぞれ特徴があって音も違いますので、おもしろいです。オーバードライブってのはホントに、どこまでいっても終わりが見えない世界ですね・・・w

 

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