特別討論会「へんな社屋の作り方」

4月15日(土)、カヤック主催「へんな社屋の作り方」に行ってきました。私が申し込んだ時はキャンセル待ちだったのですが、キャンセルされた方がいたようで、有り難くも参加させていただきました。
イベント概要はこちら。

近藤さんの日記。

参加された方の記述。

ついでに、その後にあった「組織をつくれ」について。

これらを読めばだいたいのことがわかるので、もう私は何も書かなくても……一瞬思ったのですが、感想が「近藤さんが格好よかった」だけでは頭悪すぎなので、メモとして起こしておきます。

東急東横線に乗って自由が丘へ。自由が丘には、学生時代に焼き肉食べ放題に来た以来だったので、そのおしゃれ感に気圧される。話には聞くものの一度も見たことのなかった「緑モス」を発見し、せっかくだからとそこで軽くお昼を。


会場前に看板が。こりゃ撮らないと、と携帯を構えていると、受付にいたスタッフの方(かわいいお姉さん)に微笑まれ、狼狽する。「どうぞ撮ってください」と笑顔で言われ、なんだか申し訳ない気分に。

到着したのは10分前くらいで、まだ中にはあまり人がいなかった(始まってからどんどん埋まっていったみたい)。そーっと2列目に座る。きょろきょろしていると、後ろから近藤さんの「自転車どうすれば……」のような声がして、振り返ったら本当に近藤さんだった。しかも半袖Tシャツ姿。自転車で来たそうだ。着替えのために別室へ行く近藤さん。始まる前にちらっと会場を覗いた姿を見たら、茶色のはてなTシャツ(長袖)に着替えていた。とってもさわやかで、とても同い年に見えない。がっくり。

討論会というよりは学級会のような雰囲気でスタート。とにかく出演者の方々との距離が近い。近藤さんの第一声は「こんにちは」で、「こんにちはこんにちは!」じゃなかった。残念(何が?)。

集まった模型を見て説明しつつ、合間にオフィス環境に関するトークが入る、といった形式。模型は4つ、パネルのみが3つだったかな?

ここからメモを取りつつ聞いていたのですが、面白いなと思ったところだけ箇条書きを。ちなみに私のピックアップの仕方はかなり偏っているので、ネタとして見てくださいね。

  • 高いところや、高いところから景色を見るのが好き。
  • 巨大建築愛好会の話が! 建築物が好き。いろいろと物議を醸しているJR京都駅の建物は個人的に好きだけど、京都タワーは好きじゃない。
  • オフィス内のフリーアドレス制と「昨日と同じところに座ってはいけないルール」は、社長自ら社員につっこむくらい徹底している。
  • いすは個人に属しているので、最近はいすの上に物を置くのが流行っている。
  • イデアが出た時に、「普通はそんなことやらない」と言われるのが一番いや。やってみないとわからない。「無理じゃない?」という言葉には意味がない。面白いことを言った人のやる気をなくさせるな。
  • 沖縄県の名護市役所には2回ほど野宿したことがある。
  • 六本木ヒルズは、建築物として興味がある。らせんをつけて、自転車で登らせてくれるとかもよい。
  • (コンペ作品を受けて)ガラス張りの建物はいいなと思う。(変な格好できないですね、と言われ)100人いれば1人くらい変な格好をしてもいいのでは。
  • オフィスに緑や四季があるのはいいと思う。そこに世界があるということが、アイデアを浮かび上がらせるのでは。
  • (コンペ作品を受けて近藤さん談)「全力疾走って日本ではなかなかしないじゃないですか、ぼくはするけど」
  • Skypeで十分にコミュニケーションがとれる今、集まってよかったと思えることをオフィスに入れ込んでいかないと、会社に来なくなるんじゃないか。
  • 会社で顔を合わせてごちゃごちゃ騒いでいる中で価値観が共有できるなど、目に見えない効能がある。
  • 会社に集まる意味としては、やる気を継続させる、ということは残っていくと思う。
  • 「へんな会社」のつくり方”という書名は編集の人がつけたが、自分は「へん」だと思っていない。
  • イデアを出して、人と同じ結果になってもいい。それが違うものになる確率は高い。奇をてらうことには意味はないと思うので、そこは分けて考えたい。
  • 机に突っ伏して昼寝をするのが嫌なので、布団を床に敷いて寝ているが、現在ベッドを作ろうとしている。他に昼寝をする人が増え、「昼寝連合」ができた。
  • 「それくらいならやってもいいんじゃない?」という文化を創ろうとしている。「とりあえずやってみようメソッド」。
  • 会社を所帯じみた雰囲気にはしたくない。
  • 社員からも面白いアイデアが出るようになってきて、それは素晴らしいことだと思う。「ワンワンワールド」はそういう中からぽんと出てきたもの。

参加者からの質問時間があったので、私も勇気を出して質問させていただきました。わーい近藤さんと話しちゃった!というミーハー心もありましたが、質問したことに真摯に答えていただけて嬉しかったです。

その後にある「組織をつくれ」には申し込んでいなかったので、しばらくコンペの模型を見たり写真を撮ったりした後に帰りました。「組織をつくれ」の後に懇親会があるとのことでしたが、そこまで時間がとれず残念。

討論会としての感想を。はてなが好きな人にはとても面白い内容だったと思うんですが、建築関係の話を目当てに来た人には手応えなかったんじゃ……という懸念が。建築雑誌「LiVES」の坂本さんのお話ももう少し聞けたらよかったかなと。あと、カヤックの方が微妙にプレゼン下手なようで(すみません)(人のこと全然言えないのですが)、語尾がごにょごにょと小さくなったり、ぼそぼそセルフつっこみをしていたり(2列目だったから聞こえたけど、後ろの人には意味不明だったと思う)、パネルを見せる時も近藤さん・坂本さんにしか向けなかったり、自分の体がかぶってしまったり。後からスタッフの方がパネルを持ってましたが……。詳細は見えないにしても、後ろの人も意識してますよ、という姿勢を出さないと、なんだかもったいないなと思いました。

でもはてなファンとしては本当に楽しく、興味深い内容でした。コンペの模型・パネルも眺めてて面白かったです。こういう模型づくりって本当に面白そうだなー。

 
伊藤大介さんの作品。近藤さんが「これ欲しいな、オフィスに飾ったら怒られるかな」と言ってました。ご本人も会場にいらしていて「いいですよ」なんて答えてました。
http://www.houseco.jp/project/?_action=ViewProposal&prid=3802


前川佳範さんの作品。京都タワーを侵食していくというもの。「ゲリラでやったら器物損壊罪にならないんでしょうか」「うーん、くっつけてますからね」。
http://www.houseco.jp/project/?_action=ViewProposal&prid=3805

その他の皆さんの作品はこちらからどうぞ。あとで「近藤賞」「ハウスコ賞」を発表するそうです。
http://www.houseco.jp/project/?_action=ViewProject&id=257