2017.4.30

〜 恐れと思い悩みのただ中で 〜
 「恐れるな!」と言う言葉ほど、聖書に多く登場する言葉はないでしょう。それほど、神は神の民が怖れをもたらす目に見える状況や聞こえてくる噂に心を奪われることがないように、神への信仰をもって勝利者としての一歩を踏み出すことを望んでおられるのです。
 人は弱いもので、一日のうち、身の周りの状況の変化や人間関係などによって、何度でも心騒がせてしまいます。最近、テレビでは連日、アメリカによる北朝鮮の核施設攻撃とその後の戦争の可能性が流れ続けています。そのニュースを聞くだけで、人々は恐れ、将来への不安で思い悩む日々を過ごしていることを感じます。通りすがる人々の顔から「恐れと不安」が伝わってきて、落ち着きをなくしている姿を見ます。また、政治家たちへの不信感、身の周りに起きている理解に苦しむ出来事などに思い煩いは膨らむばかり・・・。本当に拠り所とすべきものが見当たらない日本社会です。
 先週は2017年度の定期総会を開きました。そこで、一年間の計画を分かち合う中で、新しく計画されている行事についての心配や危惧する声がありました。小さな群れでありますし、かなりタイトなスケジュールのゆえに、いろいろと心騒がせる神の家族もいるでしょう。牧師としてはいつも祈りつつ、執事の皆さんと神の家族と話し合いながら、神の時を待って一つ一つのことを進めてきました。その中、何か新しいことを始める時にはいつものように心から心配し、慎重に進めるようにとの声を聞きます。当然のことであり、大切な神の家族のご意見です。
 願わくは、神の家族お一人お一人が信仰と心を合わせ、神の助けを期待しつつ、無理せずにできる限りのことを感謝と喜びをもって奉仕できますように・・・。何よりも周りの方々を救いへと導く希望を抱き、小さな一歩を踏み出しましょう。