2017.5.28

〜 恵みを広げましょう! 〜
先週、やっと娘の水疱瘡から治ったと思いきや、今度は息子が同じ水疱瘡にかかってしまいました。その感染力というのは凄まじいもので、すれ違っただけでも10人に1人は感染してしまったり、家族の中で誰かがかかると、免疫を持たない人は9割以上の確率で発病するそうです。“突発性発疹、はしか、水疱瘡、おたふくかぜ、手足口病など”、必ずと言っていいほど、子どもの時からかかる感染症はいくつもあります。そしてその多くが、幼稚園や学校など、親しく交わる中で移り合うものなので誰かのせいにすることはできませんし、むしろ互いを受け入れ合うべきことでしょう。
 さて、次週はペンテコステ礼拝。聖霊が初代教会とキリスト者の上に降り、世界を変えていった素晴らしい恵みの日です。初代教会の時代、人々がイエスを信じる人たちを「クリスチャン」と呼び始めた当初は、“キリストを信じる者”を卑下する言葉、軽蔑の言葉として使われていました。最も罪深い人が処刑される十字架にかけられ死んだナザレ人イエスを信じることはユダヤ教の人々にとっては狂気の人々でしか見えなかったことでしょう。
“さて、この男は、疫病のような人間で、世界中のすべてのユダヤ人の中に騒ぎを起している者であり、また、ナザレ人らの異端のかしらであります。(使徒24:5)”・・・パウロへのユダヤ教の大祭司アナニアが告訴した言葉です。パウロを中心とした初代教会の福音伝道の働きがいかに凄まじいものであったかがよく分かる表現です。その後、福音の感染力はローマを襲い、全ヨーロッパ、アメリカ、アジアへとますます強く広がっていきました。
 しかしいつからでしょうか。福音伝道の働きは極端に弱くなってしまいました。なぜでしょうか。福音の感染力が落ちたからでしょうか。いいえ、福音のパワーは日々新たにされています。課題は福音を語る人が福音の恵みに再び感染されること、その福音に心と体が燃えて燃えて、福音を広げなければいけないという切なさを回復していただくことでしょう。