toyama-rouzan's blog

富山勤労者山岳会(略称:富山労山)の山行報告です

妙高、三田原山

山行日
2009年2月7日(土) 晴れ
山域
三田原山(2360m)
メンバー
オギさん(L)、マツさん、アキオさん、スキーヤーKさん、大ちゃん(めっこ)、テレマーカーM(記)
コースタイム
魚津6:00 ⇒ 妙高杉ノ原スキー場P 8:00 ⇒ 三田原第3高速リフト乗場8:30〜9:08 ⇒ 1855mリフト頂上9:15 ⇒ 1920m谷通過9:35 ⇒ 外輪山2305m 鞍部10:50 ⇒ 2360m三田原山11:20 ⇒ 2330m(昼食)11:40〜12:20 ⇒ 2330m下山開始12:30 ⇒ 2250m南南西方向滑り込む12:50 ⇒ 池の峰との鞍部に登り返す14:10 ⇒ 鞍部14:50 ⇒ 林道に合流15:15 ⇒ スキー場に合流15:40 ⇒1080m三田原第2高速リフト乗場15:48 ⇒ 1500mリフト頂上15:58 ⇒ 830m妙高杉ノ原スキー場P16:30
昨シーズンに一度計画したものの結局は行かずじまい。先週土曜日に計画されたと聞いたが所用で参加できず(天候不良で中止になったそうです)。ということで、どうしても一度行ったみたいとオギさんにお願いして計画していただいた。

毎度おなじみとなってきためっこの大ちゃんも参加ということで心強い。天気最高の土曜日なのに第3高速リフトが9時にならないと動かないとのこと。文句を言いたいがどうにもならないので、ビーコンを使った探索の練習をして時間をつぶす。
やっとリフトが動きリフト頂上に着き、「警告」のロープをくぐって自己責任の世界に入る。オギさんと大ちゃんがバンバン飛ばしてラッセルしていく。自分はというと、ここ数日体調不良が続いており、あとから息も絶え絶えについていくのがやっと。


外輪山の稜線に飛び出すと目の前に妙高山が見えた。こんな近くで見るのは初めてだ。雪質の良い今のうちに滑る手もあるが、初めての山なのでピークハントしたい旨を伝え、頂上までのダラダラの稜線を進む。


さすが人気の山だけあって、ものすごい数の人が登っている。稜線に出る前から少しずつ風が強くなってきていたが、稜線は風が強い。頂上で集合写真を撮ると、稜線を戻り雪庇のあまり発達していない妙高側に入り込んで風を避け、昼食とする。
2300mの鞍部付近から外輪山内側にどんどん滑り込んでいくのが見える。幅50m×200m程の表層雪崩が発生。上部を横切ったスキーヤーが引き起こしたらしい。
オギさんが外輪山内側を滑りたいという、先ほど雪崩を見たばかりなので心配するが、大ちゃんが一緒に行くとのことで、ここで分かれることにする。心配なので上から滑る様子を見ながら写真を撮ることにする。

写真を撮っていたら、マツさんが「ア〜ッ」と叫び声をあげる。振り返ったら自分のスキー板が一本なくなっている。しっかり雪に刺していなかったので滑り出し、そのまま谷に吸い込まれて行ったらしい。自分のテレマークスキーのストッパーは、転んで金具が外れてはじめて出てくる構造になっている。ストッパーの出てない板は、滑り始めると止まらない。
後で聞いたら谷の中ほどで止まったらしいが、雪崩れそうでとても入って行けそうに無い。探していて無駄に時間を使うよりは、下山に時間がかかるかもしれないので、さっさと下山を開始した方がよいと判断し、すぐに回収はあきらめる。

登ってきた時に稜線に出た鞍部のところまで一旦戻ればよかったが、楽をしようとトラバース気味に斜面に入り、そのまま下に滑り込む。これで最初から下山ルートを外れてしまっていた。雪質は少し重めだがマズマズだ。片足で何とか下りていくが、深い新雪や悪雪なら大変なことになっていた。


地図とGPSで確認しながら下りる。左へ左へと行かなくてはならないが、どうしても滑りやすいので真っ直ぐにおりてしまう。このまま下りてしまうと池の峰の西側に出てしまう。木が密になってきて片足スキーはますます遅れを取り始める。マツさんとアキオさんが見えなくなってしまう。この先地図を見ると池の峰西側は等高線が込んでいる。片足スキーでは危険な場所だったらいけないので、池の峰との鞍部を登り返し正規のルートに戻ることにする。姿は見えないがアキオさんからの呼び声がする。登り返すことを大声で伝え別行動をとることにする。
ターンのたびにスキーの無い足がもぐり、やっとの思いで鞍部までシールをつけて登り返す。鞍部に出ると別世界のようななだらかな斜面となっていた。トレースもしっかりついており、それをたどって容易に林道に出る。まもなく林道上部から下りてくるマツさんアキオさんとも合流。ホッとする。
スキー場までの試練の林道滑り。傾斜がゆるいので太ももへの負担が大きい。やっとの思いでスキー場まで来てスキー場を一本滑って登り返しのリフトに乗る。一刻も早く下に降りたいのに、長い長いリフトは、どんどん上へと運んでいく。結局、朝乗った第3リフトの乗場より上まで運ばれ、そこからまた試練のスキー場での滑りが待っていた。
皆さんに待ってもらいながら、何とか駐車場までケガも無く滑り終えた。

今回は自分の不注意でスキー板を落としてしまい。結果的には皆さんに励まされ、天候と雪質にも助けられて事なきをえましたが、状況が悪ければ仲間を巻き込んでの大変なことになるところでした。
雪山でスキーを無くすことは命取りになりかねません。今後は脱いだスキー板は、安全な場所に確実に置くように気をつけたいと思います。皆さまも、くれぐれもご注意ください。