3年学年懇談会報告

3年学年懇談会報告

受験生にとって正念場の夏休みを間近に控えた7月4日(火)
3年学級委員会主催で保護者向け進路講演会と学年懇談会を開催しました。
台風3号の接近する悪天候にもかかわらず、
196名の保護者の方にご参加いただきました。
 
進路講演会は河合塾 進学アドバイザーの森広樹氏を講師に迎え、
『受験生を持つ保護者として、何をなすべきか』をテーマに講演していただきました。

講演会の内容についてすべてを紹介することはできませんが、
講演会で得た有意義な情報をご紹介したいと思います。

<大学入試の環境>
・大学志願者数と入学者数の関係
 →大学志願者の約9割が入学できる。
難関大の難易度はそのまま、入りやすい大学はより入りやすく
・文系志願者は増加、理系志願者は減少傾向
・現在の職業の多くは、今後なくなっていく
 →仕事の自動化、労働時間の短縮、今は存在しない職業に就く
 →常に考える人、知ろうとする人、産み出そうとする人が必要とされる
 →未知の事柄に挑戦する力が必要。これは大学受験に必要な力と同じ。

<大学入試の基礎知識>センター試験→高校生活の内申点
・二次試験→研究者としての資質。将来、難問に当たった時に考えられるか
・目標大学の配点を意識した学習を
 →配点は大学からの唯一のメッセージ。難関大は二次の配点比率が高くなる。
センター試験は2日間
 →1日目終了後に出来たかどうか聞かない、明日何時に起きる?と聞く。
1日目の自己採点もしない
・夏休み、受験に向けてどこにウエイトをおくか、夏休み前が最後のチェックポイント

<学習についてのアドバイス
・復習の効果
 →すぐに復習すると忘れにくい。短い時間でも良いので今日復習!
定期テスト
 →点数、順位よりも復習が大切!定期テストは先生からの贈り物
・学校で勉強する時間は自宅や塾で勉強する時間より長い
 →学校の勉強、一日一日の授業が大事
・まる暗記はしない。常に考える学習を。
 →10冊の問題集より1冊の問題集を10回
・現役時から浪人を視野にいれない。
最後まで諦めずに頑張った子が、浪人生になっても伸びる!

<志望校の選択>国公立大学の実力
 →教員一人当たりの学生数に私立大学と大きな差。
学問をするという観点では国公立大が有利。
・偏差値が全てではないが、偏差値が高い大学では偏差値が高い仲間ができる
・進学の条件を親子で共有
 →大学院は?下宿は?私大は?
・おいしい話に飛びつかない
 →○○大は化学が不要、得意科目の配点が高いなど
・教科を減らすと大学の選択肢が減る
・倍率にだまされるな!
 →昨年の倍率が低いからといって、今年も低いわけではない

<模試について>
・模試成績表の見方
 →A〜E判定が同じ人数ではなく、概ね6割がE判定。D判定は合格圏に入った証。
・模試は本試のように、本試は模試のように
 →模試は本試のように緊張感を持って、 本試は模試のように平常心でうけることが重要
・模試は絶対に受ける。模試を受けないのは健康診断を受けないのと同じ

<総括>・大学入試はつらいものと考えず、成長の機会と考える
・「早く終わりたい」ではなく「最後まで頑張るんだ!」という気持ちを大切に


森氏の講演は非常にわかりやすく、受験生の保護者としてとても参考になる
内容であったことはもちろんのこと、随所に笑いの要素も盛り込まれていて、
アッという間に時間がすぎていきました。

講演会の後は3年担任団の先生方が近況を報告してくださいました。

<学年主任 瀬尾先生のお話>
・体育大会でも見られたように70期の団結力は素晴らしい
・受験は個人のものではない、仲間と切磋琢磨しながらのりきってほしい
・なかなか成績が伸びなくても、イライラしてしんどいことがあっても、
あなただけではない。踏ん張りが重要。

<進路指導 安福先生のお話>
・6月3日のマーク模試を7月6日に返却
 →体育大会からの切り替えができた。
判定は重視せず、志望校と現時点での学力の差、弱点を確認
・8月末の実力考査はセンター試験の結果と相関がある→夏の頑張りが重要
・9月1日にセンター試験受験案内交付
・9月末からセンター試験出願
・個別(2次)試験出願は前期、中期、後期とも同時→シュミレーションしておく
・願書は年内に取り寄せておく
三者面談の課題
 →大学入試シュミレーションで配点をしっかり調べてくる(学校より配布済み)
・体調、体力の管理、精神力、頑張るという気持ちをずっと持ち続けることが大事

<生活指導 増田先生のお話>・遅刻が3年になって急増している
・生活習慣、生活リズムを見直し、学校生活に軸足をおいて受験にのぞんでほしい

自治会 中平先生のお話>・夏期補習授業終了後の7月27日から8月4日までを文化祭準備期間とする。
8月5日以降、始業式までは文化祭準備は行わない。


参加された保護者の皆様からは、


「わかりやすく、テンポが良かった」
「子どもと一緒に聞きたい」
「引き付けられるトークで興味深く聞けた」
「受験について子どもと話をするきっかけができてよかった」
「知らなかった事もたくさんあり、大変参考になった」
「大学受験は未知の世界なのでこういう会で話が聞けると少し不安が和らぐ」

などのご感想を多数いただきました。


先生方にはお忙しい中、ご協力をいただきありがとうございました。
保護者の皆さま、多数のご参加ありがとうございました。

これから正念場の夏休みを迎える子どもたちが、
受験勉強を通じて大きく成長できるよう、
受験生の親として見守っていきたいと強く感じました。


最後に...

<卒業記念品について>子どもたちが日々の学習やクラブ活動、学校行事等に必要な備品の中には、
これまでの卒業生が残してくださった記念品が数多くあり、
子どもたちはその恩恵にあずかりながら高校生活を過ごしてまいりました。
70期生からも、これからの豊中高校の伝統を受け継いでいく
後輩たちのより良い学習環境づくりの一助とすべく、
寄付金を募って学校に卒業記念品を寄贈したいとお知らせしたところ、
多くの保護者の方にご賛同いただきました。
ご協力ありがとうございました。
寄付金は引き続き12月末まで受け付けておりますので、
卒業記念品の寄贈にご賛同いただける保護者の方は、
6月に配布いたしました振込用紙にてご寄付いただければ大変ありがたく存じます。
振込用紙を紛失された方は担任の先生に申し出ていただきますよう、お願いいたします。


3年学級委員一同