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カフェ メトロポリス 

2009-06-11

ツイッターがグーグルに肩を並べる日(SBJその2)

08:31

インターネット広告会社の若い経営者の友人と話していた。ちょっと元気がない感じだった。たしかに、昨年の暮れくらいから、広告収入の下落がマスコミを賑わせている。そういう全体環境からすれば、元気がないのもあたりまえだ。足元の事業や資金繰りに時間のほとんどを使っているようで、ツイッターの話やら、最近のバーチャル化の話などを雑談してたら、ぽつんと、長期的ビジョンの話ができていいなぁと彼がつぶやいた。皮肉を言いたいわけではなく、この若い友人は、心底、ぼくの、のんきな長期ビジョンがうらやましかったらしい。

でも、技術でも、ビジネスモデルでもいいけど、やはり、全体感がないと、企業経営というものは、息が詰まってしまう。世間は、やたら真面目を経営者に押しつけるが、真面目だけで企業経営ができたら世話はない。

彼が夕方、ぼくのオフィスから名残惜しそうに帰って行ったあと、しばらく、またツイッターのことを考えていた。

ツイッターのメカニズムはかなりシンプルだ。ユーザーがTweetと呼ばれる文字のメッセージを、自分のPCや、ブラックベリーなどの携帯端末から配信することができる。ただ送れる、文字数には140字という制限がある。ただ、URLなどを添付して、より長いフォーマットの情報へと誘導することは可能だ。

次に、受信者としてのユーザーは、PCや携帯端末のスクリーンに、ツイッターのサイトを開いて、自分がfollowすることにした、友人、同僚、有名人などTwitterが書いたコメント(Tweet)がリアルタイムでフィードされてくるのを眺めることができる。

とりあえず、受信者としての立ち位置からTwitterアカウントを開いた僕は、ツイッター社の創業者たちや、オフラ・ウィンフリーや、ティム・オライリーなどが、どんどんアップロードしてくる、Tweetの流れを見ることになる。実際、今、ウェブサイトで何が発表されているかについての、リアルタイム情報という点では、とても、いいサービスだと思う。

オフラのような有名Twittererの中には、followerが数百万を超える人もいるらしい。もう放送級の規模に達しているようだ。

ツイッターは、1年前に買収した会社の技術を使って、先月から、ツイッターコミュニティの中で交わされているさまざまなおしゃべりを検索することができる検索ボックスをサイトに付け加えた。リアルタイムでツイッタースフィア内で起こっていることが検索できるわけだ。

実際、個別ウェブサイトへのトラフィックに大きな影響を与える力として、以前はグーグルの検索結果が圧倒的だったが、次第に、ツイッターやフェースブックのようなソーシャルネットワークのリンクを通じた新規ビジターが急増しているのだという。友達に朝食の献立を伝えるのとおなじような手軽さで、ニューヨーカーに掲載された一万後の素晴らしいコラムについて広めることも可能なんだとジョンソンはいう。


スティーブン・ジョンソンは、ツイッターグーグルに肩を並べる可能性について次のように書いている。

ソーシャルネットワーク、ライブ検索、リンク共有の3つの要素をあわせることによって、グーグルによる検索の独占状態に対するもっとも有効な選択肢となる可能性があるのだ。

グーグルの特徴は、そのの検索結果の一番上に来るのが、多くのクオリティの高いサイトからのリンクが多い情報なのだ。さらに、そのページランキングシステムには、時間をかけて構築されてきた歴史の古いページを好む傾向がある。

グーグルは、現代のウェブという、巨大で、スパムだらけの干草の山の中から、クオリティの高い針を見つけ出すためには、素晴らしいソリューションであることに違いはない。

しかし、これは、今まさに人々が何を話しているのかを見つけるには取り立てて役に立つソリューションではない。

この今まさに行われている対話のことを、業界のパイオニアジョン・バッテルは超新鮮なウェブと呼んだ。まだその幼児期にあるとはいえ、ツイッターグーグルよりも超新鮮なウェブに関する、より効率的な供給者である。

コービ、ブライアントに関する興味深い記事やサイトを探している場合には、あなたはグーグルを検索する。30秒前に、コービーが決めた3ポイントシュートに関する、あなたの拡大社会ネットワークからの面白いコメントを探すならば、ツイッターを使うことだ。」


さらに、エンドユーザーがほとんどの付加価値を自分たちで作り出しているという一種のオープン性に、ジョンソンは、このシステムの可能性を見出している。


こういうテクノロジー面、Usage面での、活発なInteractionが米国インターネットコミュニティや、ひいては、アメリカの社会というものの強靭さを表しているような気がした。

良かれ悪しかれ、僕たちは、なかなか自分たちが作り出したボックスの中から抜け出せない。それが、「繋がりの社会性」であれ、一度成功したビジネスモデルであれ、だから、なんとも出口のない、不安や不満につながっていくのかもしれないなあと、いまどきの梅雨空のような気持ちになってしまった。