●;過激なニート論

●:『論争 格差社会』(文春新書)という本が今夏に出た。「ニート」、「格差社会の定義」を巡って「文藝春秋」「諸君!」「論座」「世界」「中央公論」など論壇誌に載った社会学者、労働経済学者、教育社会学者などの対談(竹中平蔵大臣も登場や寄稿論文などを纏めて新書版にしたもので、甲論乙駁。「新書はバラエティ」(@池田信夫説)に従えば、ポレミークな文章もあって愉しめる。参考になる見解もある。観客としての欲を言えば、もっと愉しみたい。例えば、《無学歴、無職歴、無実力のニートが年収500万円の正社員になる方法》といった「分裂勘違い君劇場」のシニカルな一文なども収録するセンスがあれば、もっとよかったぜと言いたくなる。