OBOROGE INTRODUCTION このページをアンテナに追加

February 24(Sun), 2008 あれでOK? これでKO?

travelation2008-02-24

[]魍魎の匣原田眞人(2006) 魍魎の匣/原田眞人(2006) - OBOROGE INTRODUCTION を含むブックマーク 魍魎の匣/原田眞人(2006) - OBOROGE INTRODUCTION のブックマークコメント

http://www.mouryou.jp/

不思議な出来事を巻き起こす不気味な存在「魍魎」が、この世にはいるんだろうなとビリビリ感じる。

でも登場人物の一人である京極堂が言うように、「この世には不思議なことなど何もない」ともバシバシ感じるのも確か。

やはり、世界は「アンビバレンス」で、人間は「万事塞翁が馬」なのだろう。

だけど、社会は「相反」も「不条理」も許さない。

だから、境界(はざかい)ができるのだ。

そして、その境界に住む存在として「魍魎」が生まれてくるんだろう。

あ〜、KA・GE・KIです。




[]28週後・・・/ダニー・ボイル(2006) 28週後・・・/ダニー・ボイル(2006) - OBOROGE INTRODUCTION を含むブックマーク 28週後・・・/ダニー・ボイル(2006) - OBOROGE INTRODUCTION のブックマークコメント

http://movies.foxjapan.com/28weekslater/

前作『28日後・・・』がオメガとしたら、本作はベータ

両作とも通じることは、ゾンビ映画ではなく、ゾンビのような醜悪さを持つ人間の本性を、ゾンビというメタファーを用いて描いた「ゾンビ映画だということ。

hello!」を「how low?(どのくらいひどい)」、「london is mine!!」を「london is sign(ロンドンは破滅のサイン)」と聞き違えるほど、救いがなく絶望的な「終わりなき日常」を描いている。

ダニー・ボイルは「トレスポ」で同じテーマを扱っているが、それでも最後にBorn slippyを流して一抹の希望で終わらせていたのだが、このゾンビ映画ではそれすらない。

10年経った今、パンドラの箱に残された希望もフェイクだったという断罪の映画なのかな。

他にもネタにできるポイントはたくさんあるので、是非鑑賞を。

あ〜、KI・GE・KIです。

January 12(Sat), 2008 book mark

travelation2008-01-12

[]俺的BOOK2007 俺的BOOK2007 - OBOROGE INTRODUCTION を含むブックマーク 俺的BOOK2007 - OBOROGE INTRODUCTION のブックマークコメント

小説編》

面白い小説がないと感覚的に感じるから小説を読まなくなったのか?

恋空」でも読んで、改めて小説の楽しさを知ろうかな。是、凡庸也。

【1】富士武田泰淳(1971)

http://www.fujisan-net.jp/data/article/1055.html

極めて厄介な本。人間の「文脈」を暴いていく作業は今日的ではないから。

「文脈」にない「記号」人間の軽薄さを知れば知るほど、孤立する山になる。


【2】となり町戦争/三崎亜紀(2004)

http://www.shueisha.co.jp/misaki-aki/tonari/index.html

現代の戦争は見えない。システマティックに機械が人を殺め、利益をはじくから。

そのシステムとしての戦争をとなり町同士でしたら?少し見えるのだ、アレが。


【3】世界の終わりの終わり/佐藤友哉(2007)

http://www.kadokawa.co.jp/book/bk_detail.php?pcd=200705000134

自分のヘタレさを独白していく内容だが、そのヘタレさになぜか共感できる。

くるり等を引用する同時代性の文脈か。終わりの終わりは「始まり」という。


【4】私という運命について/白石一文(2005)

http://www.kadokawa.co.jp/book/bk_detail.php?pcd=200501000176

あらかじめ決められた運命とは、結局はトム・ヨークよろしく社会的なもの。

そうじゃない運命があるとしたら。それは福音の調べのように感動を呼ぶはず。


【5】暗闇の中で子供-The Childish Darkness-/舞城王太郎(2002)

http://www.bk1.jp/review/0000120046

このスピード感、天晴れです。メタ世界ベタ世界からの引用も面白い。

小学生夏目漱石より舞城読書感想文書くほうが、「マトモ」かも。


教養編》

偏ったもんしか読んでない。社会学的なものばかり。これじゃダメだ。

来年は観念系でもいってみようかしら。でも広告系になるだろうな。


【1】ウェブ社会の思想―“遍在する私”をどう生きるか/鈴木謙介(2007)

http://bookweb.kinokuniya.co.jp/guest/cgi-bin/wshosea.cgi?W-NIPS=9982054899

ウェブ社会では、「私」はパターン属性化されて未来を割り振られる。

ほら、Amzonが勝手にお気に入りを教えてくれるでしょ。「私」って誰?


【2】東京から考える―格差・郊外・ナショナリズム/東 浩紀、北田 暁大(2007)

http://spn06023.co.hontsuna.com/article/1826460.html

人間工学的に正しい」東京へ「均一化」、「記号化」されていく社会で、我々は

「動物的」に享受するか「人間的」に対抗するかという二項対立はもはや古いようだ。


【3】生き延びるためのラカン斉藤環(2006)

http://www.basilico.co.jp/book/books/4862380069.html

一億総プチ精神患いになっている昨今、自意識過剰に「心の闇」を語る阿呆ほど、

どこにでもいる奴なんです。精神を患うフリはこの本を読んで改めるべし。


【4】ised-情報社会の倫理と設計についての学際的研究-(2004)

http://www.glocom.jp/

WEB2.0まことしやかに言われているけど、情報社会の未来とか正直分からん。

まずは、本質を掴むために広角的に足場を確認する。そのための教材として抜群。


【5】「おたく」の精神史~1980年代論~/大塚英志(2004)

http://www.bk1.co.jp/product/2406455

80〜00年代にかけての「おたく」の変化とは? 深層(大きな物語)を失い表層で

戯れるようになってしまったようだ。現代の「おたく」は「お宅」から出られない。

December 09(Sun), 2007 ムービー・ムーブメント

travelation2007-12-09

[]私的映画2007 私的映画2007 - OBOROGE INTRODUCTION を含むブックマーク 私的映画2007 - OBOROGE INTRODUCTION のブックマークコメント

【1】ルナシー/ヤン・シュヴァンクマイエル(2005)

http://www.a-a-agallery.org/event/lunacy/

左脳的な気持ち良さ(感情)と右脳的な気持ち良さ(論理)の両立が小気味良過ぎる。

内容は精神病院が舞台(本物の患者も出演)。映像は真骨頂のシュルレアリスム。

モチーフは『「狂った人間」と「正常な人間」の境目はどこに?』、

『「規律」と「自由」の境目はどこに?』、『「主体」と「客体」の境目はどこに?』

などなどの「境目」について。メタフォリカルに世界と私を暴く作品かなと。




【2】書を捨てよ、町へ出よう/寺山修司(1971)

http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD19500/story.html

徹底的に「アイロニカル」で「自由と不自由」を行き来する濃密な表現。

寺山的な「これでいいのか?」とバンプ的な「それでいいんだよ」の差を考えてしまう。


 

【3】運命じゃない人/内田けんじ(2005)

http://www.pia.co.jp/pff/unmei/index.html

「想定内」だけで安心したいのが我々の心理。でも「想定外」なのが世界の真理。

人知ではどうにもならんことが世界にはあることを面白可笑しく描いた佳作。




【4】カフカ 田舎医者/山村浩二(2007)

http://www.shochiku.co.jp/inakaisha/

不条理作家カフカの超短編をアニメーションで映像化したエンターテイメント。

底なしの絶望をそれでも笑えることこそが希望なんでしょうか、カフカさん。




【5】LAST DAYS/ガス・ヴァン・サント(2004)

http://www.elephant-picture.jp/lastdays/

Hello」を「How Low?」と茶化さずにはいられない時代に生きた詩人の最後の日。

ミイラ取りがミイラになってしまったカートの苦悩は誰も計れないのかな。




【6】硫黄島からの手紙/クリント・イーストウッド(2006)

http://wwws.warnerbros.co.jp/iwojima-movies/

理不尽な戦争だから感情的に「反戦」を叫ぶのもよく分かるが足りない。

理不尽な社会を生きるしかない先人が変えようと守ろうとしたものを学ばないと。




【7】バベル/アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ(2007)

http://babel.gyao.jp/

グローバリズムの「繋がり・異なり」を描き現代の作法を問う映画

「異なる」ことを知って初めて「繋が」り得るリベラリズムの本義を知る。




【8】オールド・ボーイ/パク・チャヌク(2004)

http://www.oldboy-movie.jp/

「復讐は無自覚に訪れる」し「無自覚は復讐を生みだす」のだろう。

極めて倫理的なメッセージにこそ寛容を手に入れるフックは隠れているのだろう。




【9】戦場のピアニスト/ロマン・ポランスキー(2002)

http://www.cinematopics.com/cinema/works/output2.php?oid=3295

すべてが奪われていく文字通りの戦争の悲劇は、あらかじめ奪われるものがない

透明な戦場に生きる不死身の現代人にとっては逆説的に響いて混乱する。




【10】トニー滝谷/市川準(2006)

http://www.tonytakitani.com/

村上春樹のクールで奥深い視点を殺さずにむしろより大きくした作品。

淡々としたリズムに喪失と再生のテーゼが色濃く出ていてウェルメイド。